秋葉原先留交番ゆうれい付き の商品レビュー
警察が幽霊の為に捜査をする、って斬新。 足だけの幽霊も斬新。 普通の推理小説にすれば重くなると思うんだけど、幽霊の足子さんが加わる事でポップな雰囲気がプラスされてたなあ。 なかなか面白かった。 足子さんの成仏まだみたいだし、続編があれば読みたいなあ。
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オタクのベテラン警官とイケメン警官コンビ、そこに足だけしか見えない幽霊、「足子さん」が加わって。 外見は、まるでトド、オタク感満載のオジサン警官の権田、 イケメンだで心優しいのだが、オツムリの方が、少々残念な向谷。 秋葉原先留交番に勤める、この二人の警官コンビと、 そして、足...
オタクのベテラン警官とイケメン警官コンビ、そこに足だけしか見えない幽霊、「足子さん」が加わって。 外見は、まるでトド、オタク感満載のオジサン警官の権田、 イケメンだで心優しいのだが、オツムリの方が、少々残念な向谷。 秋葉原先留交番に勤める、この二人の警官コンビと、 そして、足だけしか見えない幽霊の活躍を描く、 クスっとや、ほろっとや、ジュワっとが満載の、 この作家さんらしい作品。 権田は、後から分かるのだが、東大卒の切れ者なのだが、 「お巡りさん」として秋葉原にこだわり、 生涯、この地を離れたくないという、変わり者で、頑固者だ。 一方の、向谷は、霊が見えるという特異体質の持ち主で、 心優しいためか、すぐ、女性とXXの関係にはまり、 あちこちでトラブルを起こし、そのたび、謹慎処分をくらっている。 そして、ここでは主人公的扱いの、幽霊、「足子」さん。 本名、渡井季穂というメイドカフェに勤めていた女性なのだが、 向谷には足しか見えないので、「足子」さんと呼ばれる。 彼女の死に至る原因を探るため、変わり者警官コンビは、 必死になって幽霊との意志の疎通を図ろうとする。 足しか見えないから、ガニ股で「〇」、クロスで「X」を 表現するという技には、想像して笑ってしまった。 捜査の間に、キャストを襲う「抱きつき魔」事件を解明したり、 幽霊になってしまったギャンブル依存症の父親と、 その父親を慕う息子を会わせたり、 ドタバタと、物語は進むが、そのうち、 この作家さんのいつもの作品のように、 引き込まれていく。 足子さんの死の謎は解き明かされたが、 彼女が成仏することはなく、交番に住み着いてしまったという結末。 ということは、きっと、続編が…。期待。
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途中までは、「この軽さでずっといくのかなぁ」と挫折しかけましたが、足子さんの死の真相に関わるあたりから、一気に引き込まれました。足子さんは成仏していないようなので、続を期待。西條さんは、時代小説も本書も、ただの人情モノで済まない作品の書き手ですね。
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Audibleにて。 なんか軽いの聴きたいなーって時にぴったりだった。というより、思ってた以上に面白かった。 足だけの幽霊の足子さんと、どうにかして足子さんと意志疎通を図り、犯人を探そうとしてくれる秋葉原のお巡りさんや、オタク達、メイドさん等コメディ要素満載なんだけど、後半は...
Audibleにて。 なんか軽いの聴きたいなーって時にぴったりだった。というより、思ってた以上に面白かった。 足だけの幽霊の足子さんと、どうにかして足子さんと意志疎通を図り、犯人を探そうとしてくれる秋葉原のお巡りさんや、オタク達、メイドさん等コメディ要素満載なんだけど、後半は同じ話だっけと思う位切ないお話もあり、飽きずに楽しめた。
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幽霊と一緒に事件を解決! 秋葉原にある交番に勤める警官 オタクでトドのような見た目の権田 イケメン長身なのに中身がバカな向谷 元メイドカフェ店員で脚だけしかない足子さん この3人がいろんな事件に挑みます! 設定やパッケージだけだとアニメ感溢れる感じですが、意外と中身はしっか...
幽霊と一緒に事件を解決! 秋葉原にある交番に勤める警官 オタクでトドのような見た目の権田 イケメン長身なのに中身がバカな向谷 元メイドカフェ店員で脚だけしかない足子さん この3人がいろんな事件に挑みます! 設定やパッケージだけだとアニメ感溢れる感じですが、意外と中身はしっかりしてる ユーモアなシーンもあってキャラクターもおもしろいので飽きずに一気に読めます ギャンブラーで距離のつめ方が下手くそな子供に優しいお父さんの話はウルッとした
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いきなり足だけの幽霊が現れる。 事情が飲み込めていない私は霊能力のあるイケメン警官向谷が殺害された女性の霊(見えるのは足だけ)をサポートして秋葉原先留交番までやってきたのだと理解するのに前のページを読み直したりしてしばらく時間がかかった。 そしてそこにいる出世嫌いで秋葉原好きのオ...
いきなり足だけの幽霊が現れる。 事情が飲み込めていない私は霊能力のあるイケメン警官向谷が殺害された女性の霊(見えるのは足だけ)をサポートして秋葉原先留交番までやってきたのだと理解するのに前のページを読み直したりしてしばらく時間がかかった。 そしてそこにいる出世嫌いで秋葉原好きのオタクでダサい、けれど東大卒の切れ者警官権田は交番(実は駐在所)の自宅部分にはアイドルの写真やポスター、フィギュアで埋め尽くされている。 こうなるとこの作は品軽妙でコミカルなお楽しみな内容なんだなと思っても仕方ない。 けれども実はなかなかどうして、家庭、家族の中にある現代的な根深い問題を扱っていた。 そして作品の中に流れるのは 「そこに自分がいると、他者に認識してもらう。自分のいる場所があること。それは何より大事なことだ」 本作品に一貫して流れているのがこの考えなのかもしれない。 家庭に居場所を失った季穂は秋葉原に逃げるようにしてやってきて不幸にして殺害されたが彼女は霊感のある警官向谷とキテレツな霊界通信装置を介して権田にも自分の存在を認めてもらえることになった。 私はラッキーな幽霊! 現世で辛い人生を送った女性の幸せの一つの形だった。 p116 「〜コンビニに吸い込まれる、ふたりの後をおった。」 エッ?このカンマ要りますか。 p131 「すみませんでした、DAICHIさん。ケロ、バッタ、ごめんな。」 コレ誰の発言? p160 「いまの季帆にお帰りと行ってくれる世界でただひとつの場所だった。」 自分の居場所がある事、自分の存在を認めてもらえる事の喜び。 少し前の文章で若い父親が季穂の存在に気がついたのかと勘違いしたが、その時も自分をわかってくれる人がいる、と一瞬嬉しかったはずだ。 p197〜 霊となった輝の父親も思っている。 「そこに自分がいると、他者に認識してもらう。それは何より大事なことだ」 本作品に一貫して流れているのがこの考えなのかもしれない。 p205〜だがそれは、強者の言い分だ。
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奈加さんのこういう感じの作品、もっと読みたいんですよね。コメディタッチの軽い感じかと思えば、しっかり社会問題など大事なことを絡めてて、入りやすい。だから、ゴメスの続きをお願いします!!
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西條奈加の連作ミステリ作品『秋葉原先留交番ゆうれい付き』を読みました。 西條奈加の作品は、昨年7月に読んだ『はむ・はたる』以来… 時代小説じゃない作品は初めて読みますね。 -----story------------- 著者新境地の人情ミステリ! 電気とオタクの街――秋葉原。 ...
西條奈加の連作ミステリ作品『秋葉原先留交番ゆうれい付き』を読みました。 西條奈加の作品は、昨年7月に読んだ『はむ・はたる』以来… 時代小説じゃない作品は初めて読みますね。 -----story------------- 著者新境地の人情ミステリ! 電気とオタクの街――秋葉原。 その交番に勤める権田は、筋金入りのオタク警官。 対してコンビを組む長身イケメン警官・向谷は頭はからっぽだが、類い稀なコミュニケーション能力の持ち主。 ひいては美脚の「足だけの幽霊」を連れてきてしまった。 2人は「足子」さんと呼び、彼女の死の理由を探し始める。 フィギア盗難、抱きつき魔、迷子、メイド喫茶のいさかい……ご当地ならではの「謎」に凸凹警官が挑む、新境地人情ミステリ! ----------------------- 2015年(平成27年)10月に刊行され、2018年(平成30年)4月に文庫化された作品… ファンタジー+コメディタッチの人情ミステリでしたね、、、 軽めの作品を読みたくて本書を選択しましたが、軽めのタッチの中に奥深いテーマが織り込んであったし、謎が解けることに伴い思わずホロッとさせられ胸を打つような展開もあり、ユーモアとシリアスのバランスが良く、しっかいと読み応えがある作品でした… 面白かったし、感動できました。 ■オタクの仁義 ■メイドたちのララバイ ■ラッキーゴースト ■金曜日のグリービー ■泣けない白雪姫 ■解説 大矢博子 超イケメンで女性に優しい社交家だが、オツムの方がかなり残念、行く先々で女性と問題を起こしているボンクラ警官で社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官・向谷弦(むこうやゆづる)と、秋葉原・先留交番に勤務し、東大出身で頭は抜群に切れるが、毒舌で聡明オタク気質の警官・権田利夫… そして、向谷が勤務していた奥多摩の稲香(いねか)村駐在所から連れてきた、自分が誰にどのように殺されたのかわからず、会話さえできない、足だけが見える幽霊・渡井季穂(わたらいきほ)、、、 イケメンボンクラ警官とブサメンオタク警官、そして足だけの幽霊という奇妙なトリオは、秋葉原のディープな住人たちが巻き起こす地域に根ざした小さな事件を解決しつつ、季穂を殺害した犯人を追うことに… オタクの聖地で奇妙なトリオが犯人捜し!コミカルなのに胸を打つ物語。 ユーモア全開で素っ頓狂な物語と思いきや、ミステリ的な展開も愉しめるし、現代の家庭環境や趣味嗜好に関する問題点も扱われており、なかなかの読み応え… フィギュア誘拐事件、メイドカフェ従業員への抱き着き魔事件、行方不明の子どもの捜索等、一話ずつ物語が進むごとに愉しさに痛みや苦しみが混じりこむ展開が秀逸、、、 肯定されず否定され続ける哀しみが伝わってくる物語でした… 幽霊視点での語りや突っ込みも印象的でしたねー 良かった! ぜひ、シリーズ化してほしいなぁ。
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秋葉原で日々発生する事件を町の駐在さん?と爽やか役立たずイケメンお巡りさん+謎の足(脚、なんだろうと思う)幽霊がしっかり誠実に解決して行く連作。 最後に謎も明らかになり思いも昇華して目出度く成仏か、と思ったらその後も幽霊さんは駐在所に常駐する雰囲気で、何となく続編ありそうな感じ...
秋葉原で日々発生する事件を町の駐在さん?と爽やか役立たずイケメンお巡りさん+謎の足(脚、なんだろうと思う)幽霊がしっかり誠実に解決して行く連作。 最後に謎も明らかになり思いも昇華して目出度く成仏か、と思ったらその後も幽霊さんは駐在所に常駐する雰囲気で、何となく続編ありそうな感じでした。 役立たずイケメンの存在が許されてしまうのが秋葉原なのね。
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私、この作者さん好きだなぁ、きっと。他には千年鬼しか読んだことないけど。他の作品も読んでみよう。文章だからなおさらだろうけど、序盤からすでに、メガネトド権田がかっこよく感じられる。輝くんのお話でうるうる。ラストはポロポロ涙が出た。
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