〈期待という病〉はいかにして不幸を招くのか の商品レビュー
『エミール』を読んでいなくても全然読める。基本的なアイデアや先行研究、『エミール』の成立事情、日本での需要過程などについて詳しく解説がなされていて、非常に有益。 3章では一般的な教育論が展開されているが、1章2章とはだいぶトーンが異なる。あんまりオリジナルな議論ではない気もする。
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ルソーの『エミール』における金太郎飴的構造を、一般読者むけに解体した本。現代問題と重ねあわせているところに、作者の知見の広さをうかがえる。教育学部の授業においてや、教職の参考書における『エミール』解釈とはまたちがった、「現代の『エミール』」を読者は体験することができるだろう。期待...
ルソーの『エミール』における金太郎飴的構造を、一般読者むけに解体した本。現代問題と重ねあわせているところに、作者の知見の広さをうかがえる。教育学部の授業においてや、教職の参考書における『エミール』解釈とはまたちがった、「現代の『エミール』」を読者は体験することができるだろう。期待をもってはいけない。
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