恩讐の鎮魂曲 の商品レビュー
御子柴礼司シリーズ3作目。 今作も面白かったー。 まさかあの人を弁護することになるなんて、と驚いた。なかなか御子柴の思惑通りに事が進まないところから、徐々に突破口を見つけていく展開にドキドキしてしまった。 物語序盤の旅客船が沈没するシーンは、セウォル号沈没事故を彷彿とさせる内...
御子柴礼司シリーズ3作目。 今作も面白かったー。 まさかあの人を弁護することになるなんて、と驚いた。なかなか御子柴の思惑通りに事が進まないところから、徐々に突破口を見つけていく展開にドキドキしてしまった。 物語序盤の旅客船が沈没するシーンは、セウォル号沈没事故を彷彿とさせる内容。割と最近の事故って思っていたけど、もう8年も前なのね。 ちょっと偶然が多くあり過ぎには感じたものの、ストーリーが面白かったのでそれほど気にならず。御子柴の人間味がところどころ出てきていてよかった。最後もいい。 それにしても教官、めちゃ頑固! (笑) もう最後は『汲んであげてー!』と思いながら読んでた。こういう人に出会えたから今の御子柴が出来上がったとも言えるだろうけど。
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今作も期待を裏切らない一作だった。シリーズモノでどんどんおもしろくなるって、なかなか難しいんじゃないかと思うのに、どんどん面白くなる。 というか御子柴弁護士がどんどん魅力的になってくる。 今回は『緊急避難』に焦点を当てた一作。 そして御子柴弁護士と恩師稲見教官の贖罪の在り方。 判決はどこで落ち着くのか、でも『緊急避難』の適応はやっぱり難しいのではないかな…と思ってたので判決は納得。 だし、これで無罪判決になってしまったら御子柴は満足かもしれないけど、本当の意味で恩師の稲見教官を救えたことにはならないんじゃないかなと思った。 作中で御子柴自身も「法で裁かれるほうがよっぽどいい」って言ってるのと矛盾を感じた。 むしろ上記の描写を読んだときに、「あれ?やっぱり復讐心があるの?」と疑ってしまった。 前作で御子柴自身の事件の被害者遺族と関わり、今回は院生時代の恩師と関わり、次回作はどうなるんだろう、期待値があがりすぎて落とされやしないか不安になるくらい3作ともおもしろかった。
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難しい。 頑固者達のぶつかり合い。 御子柴に肩入れしてしまうと、モヤモヤイライラしてしまうけど、 自分が贖罪したい人たちを、何が何でも無罪にするのが、御子柴の罪滅ぼしなのか。 それは御子柴自身が救われたいからだけの 自己満足なんじゃないか。 懊悩しながら読んだ。 誰かの正義は、他人にとっては自己満足の身勝手だなぁ。 それに自己犠牲というのも、自己満足という側面もあるんだろうなぁ。 罪を償う、とは、刑務所に入ること、なの? でも法で裁かれること無しに罪を償うのスタートにも立てないか。 でも御子柴は刑務所から出てからの方がよっぽど罪を償うような生き方だよ、、とか モヤモヤぐるぐると これは感動もしないしああ良かったともならないし、でも人によって感じ方が異なる気がする。 うーん、うまく言葉にできない。
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シリーズ二作目から読み始め、シリーズ一作目を読み終わってすぐのこれだったので、すんなり人物も入ってきた。 一作目の登場人物が結構出てきたから。 順番が前後したのも結果的に良かった。 二作目があんまりだったから 今回もどうかな?と思ったものの 冒頭から引き込まれて一気読みだった。 文章に無駄がないから読みやすい。 まぁ、登場人物が繋がり過ぎていて出来過ぎ感は否めないけど、楽しく読めました。
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面白かった!!! 御子柴礼司シリーズ第3弾! 前作に引き続き、順番通り読まないと駄目です(笑)。前作までの登場人物もポイントとなります。 ストーリとしては、 過去の犯罪が暴露された御子柴の次の弁護は、少年院時代の恩師の稲見。 本人も認め、自供している老人ホームでの殺人事件。その...
面白かった!!! 御子柴礼司シリーズ第3弾! 前作に引き続き、順番通り読まないと駄目です(笑)。前作までの登場人物もポイントとなります。 ストーリとしては、 過去の犯罪が暴露された御子柴の次の弁護は、少年院時代の恩師の稲見。 本人も認め、自供している老人ホームでの殺人事件。その裁判で無罪判決を勝ち取れるのか? しかし、その一番の障壁は稲見自身。その信念。 冒頭の海難事故での男の行為から、何がどうつながっていくのかと思ったら..なるほどでした。 そして、養護老人ホームでの介護士殺人事件。 御子柴が稲見の無実を勝ち取るために、熱くなります。 そこから、老人ホームの闇を明らかにしていきます。 そして、その事件の真相。 稲見の考える「贖罪」その生き様 そして、稲見から教えられた「贖罪」 しびれました。 そして、ラストの倫子からの手紙.. これは、シリーズを順番に読まないとだめです。 とってもお勧め!
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本作も面白かった。 クールな御子柴が、ときに感情を交えながら稲見教官を必死に弁護する様に胸が熱くなる。
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過去2冊と比べると少し切ないと言うか、、。教官が真っ直ぐ過ぎて、でも最後まで自分の芯がブレない、凄い人。最後まで自分を貫き通す事が生きる糧になっているのだろう。こんな風に生きるって本当にすごい。
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過去2作品を読んでいないと、面白さが半減する。ストーリーが繋がっている訳ではないが、登場人物の関係性が分かっていないと、たぶんしっくり来ない場面が多いと思う。 ただ完成度は高い。読んでいて止まらなくなるリーダビリティがあり、途中までは前作・前々作より上かと思いながら読み進めたが、前作の終盤のどんでん返しの連続に比べると、最後のオチに物足りなさが残った。 間違いなく水準以上の作品ではあるが。
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御子柴弁護士シリーズ第三弾‼︎ 今回は、御子柴の内面に踏み込んだ内容になっていてとても面白かった〜読めば読むほど御子柴のことが好きになっていきました。 そして最後が特に良かった!まったく泣かせてくれるぜ〜( ;∀;)
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最後の数ページで救われた。やはり最後まで油断させない文章でした。ほーっ、と静かに息を吐いて読了です。 わかりやすく裁かれる方が幸せなのだという気持ち…白か黒かはっきり言われた方がまだマシなんだよってこと、共鳴しました。
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