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現代詩人探偵 の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2023/10/31

創作してる人には凄くブッ刺さる作品。現にブッ刺さりまくって感動しました。スランプになったら、これを読もう。

Posted byブクログ

2023/08/16

先にワルツさんの2冊を読んで、楽しめたので手に取った。解説にもあったが、何かしら創作をしている人にとってはとても苦しいと思う所もあるが、それ以上に響く所が多いと思う。心象の言葉が続くので、好き嫌いは分かれるだろうけれど。

Posted byブクログ

2023/05/31

ミステリといっても、謎解きしてスッキリ解決!みたいな話ではないので、読む人を選ぶ部分はあるかもしれません。 でも、全て読み終わったあとで、序章、そして第1章冒頭部分に触れると、ぞわっとするくらい紅玉先生の凄さを感じます…。 またゆっくり読み返したいです。

Posted byブクログ

2022/11/07

とにかく苦いものが込み上げたり楽しく読めたりミステリとしても終盤に驚いたりといろいろな景色を見せてくれる作品ですね。

Posted byブクログ

2022/11/03

自殺した理由を探す物語なせいか、こんなに寂しいミステリがあるかよ!? が一番の感想だった。悩み過ぎて後ろ向きな主人公が語り手だったので、話全体の雰囲気も重くて薄暗い感じ。自殺してしまった詩人たちは生きる理由と書く理由が複雑に絡み合っていて、そういうところ身につまされるなと思いなが...

自殺した理由を探す物語なせいか、こんなに寂しいミステリがあるかよ!? が一番の感想だった。悩み過ぎて後ろ向きな主人公が語り手だったので、話全体の雰囲気も重くて薄暗い感じ。自殺してしまった詩人たちは生きる理由と書く理由が複雑に絡み合っていて、そういうところ身につまされるなと思いながら読んでた。暴かれた理由に対して、創作しない人たちは『そんな程度のことで?』と繰り返すし、創作する側の私としては『ぜんぶ捧げてしまったんだな』とも感じるので、その齟齬を思い知ると、なんだかやるせない気持ちになる。

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2022/08/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

紅玉いづき初読。 どちらかと言うとファンタジーメインの方?のイメージ。 ミステリではあったけど、仕掛けとしては驚くほどでもなく。また終始、主人公が鬱々としているところが合わなかった(過去に起きた事件の影響もわかるが、性格があまりにも。。。)。 あと変なところに読点が入るのも、雰囲気出てるとは思うが読みづらかった。結構しんどい読書でした。 亡くなった仲間の過去探しってストーリー自体は好きだったのだけど。。。 ファンタジーの方に期待したい。

Posted byブクログ

2022/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1-4章までは正直それほど面白くなかった 上滑りする感傷的な文と動機しかないトリックで評価としては☆2くらい でも最後の終章で主人公がやっと見えてきてそれはかなり良かった 感傷的な文に初めて少し私(読み手)5感情がのった 叙述トリックが上手かった 知ってから読むと矛盾してないのに初見で読んでも自然に読める あと明日田さんの詩はどれも好き 終章の盛り上がりはかなり熱かったけど、それまでのそこに行き着くまでの道があまり惹かれなかった ☆4としたけど、気持ち的には☆3.5かな

Posted byブクログ

2021/08/18

SNSのコミュニティ「現代詩人卵の会」のオフ会に集まった9人。10年後の再会を約束し集まった時に、その半数が既に亡くなっていることを知る。 彼らは何故死ぬことになったのか。詩は彼らの死に関与するのか。そして何故詩を書くのか。 詩を書くことに疑問を抱くようなっていた僕は、彼らの死に...

SNSのコミュニティ「現代詩人卵の会」のオフ会に集まった9人。10年後の再会を約束し集まった時に、その半数が既に亡くなっていることを知る。 彼らは何故死ぬことになったのか。詩は彼らの死に関与するのか。そして何故詩を書くのか。 詩を書くことに疑問を抱くようなっていた僕は、彼らの死について調べることにした。 全編に「何故」という思いが満ちた物語。その「何故」がミステリとしての骨格を持ちながら、詩に対峙する僕の心情に影響を与える。 詩人の死は自死、変死が重なり、遺された親しい人たちに話を伺い真実をさらけ出すことは、新たなキズを生み出すことにもなる。それでも僕は知りたいと思う。 何故そこまで知りたいと思うのか。これもまた物語の骨格となり、終盤ミステリ的な意味も持つ。ミステリらしくない物語であり、驚愕の仕掛けや壮大なカタルシスがあるのでもない。それでもこれはミステリでしか書き得なかった物語でしょう。 暗く重く陰鬱な印象が強いのに、引き込まれて読み進めてしまう。そんな作品でした。

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2020/11/17

創作サークルのメンバーが次々と不審死を遂げ、名探偵がその謎を追って、ついに意外な真相が、てな話ではなかった。一応、推理と謎解き的な展開はあるのだが、それは決してカタルシスをもたらさず、単に創作を巡る業みたいなものが一瞬顔をのぞかせると言った展開。 コミュ障の主人公にはいらいらさせ...

創作サークルのメンバーが次々と不審死を遂げ、名探偵がその謎を追って、ついに意外な真相が、てな話ではなかった。一応、推理と謎解き的な展開はあるのだが、それは決してカタルシスをもたらさず、単に創作を巡る業みたいなものが一瞬顔をのぞかせると言った展開。 コミュ障の主人公にはいらいらさせられるが、こういう主人公しかあり得ないわけだし、期待してたような話じゃなかったが、つまらないとは言わない。

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2020/11/01

『それでも僕には欲望があるのだ。僕は、見つけたい。』 ーーーとある地方都市でSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。九人の参加者ら別れ際に、今後も創作を続け、十年後に再会する約束を交わした。しかし当日集まったのは五人で、残りが自殺などの不審死を遂げていた。ーーー...

『それでも僕には欲望があるのだ。僕は、見つけたい。』 ーーーとある地方都市でSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。九人の参加者ら別れ際に、今後も創作を続け、十年後に再会する約束を交わした。しかし当日集まったのは五人で、残りが自殺などの不審死を遂げていた。ーーー 凪……凪の物語だし、凪の心で読んだ。『何にもなれなかった創作者への哀悼を描く、謎と祈りの物語』って煽り文、とても良い。はっきりしたミステリ物が好きな人は物足りないと思う。ただ、『なぜ死んだのか』を追いかけるストーリー。創作者を軸に、死を見ながら正を考える物語。生きて書き続けても、死んで書き終えても、変わらない。哀悼……。趣味で散文を書いたり書かなかったり書かなかったりしていたのでとても染みた。凪……。 人の死と自分の死を改めて考える物語だった。何にせよ死というものは残っている人が考え感じる物なんだと改めて思う。創作は、創作については、しんどいの一言。作るのもしんどい、作らないのもしんどい。結局、答えというか、やりたい事は自分で頷いて行くしかないんだな、と、思った。スッキリとした回答はないから、ずっと考えていられる物語だった。

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