帳簿の世界史 の商品レビュー
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いやあ、結構面白かった。 会計・帳簿という切り口で世界史を読み解くといった風の作品です。 ・・・ 帳簿をしっかりつけて成功したイタリア商人パニーニの話だったり、これまた帳簿を学んできっちりチェックを行ったことで栄華を極めたコジモ・デ・メディチの話だったり。 はたまた、近世の東インド会社を営んだオランダが会計的にどのように優れていたのかだったり、お隣のブルボン王朝率いるフランスが会計軽視によって没落したさまであったり。更には陶器のウェッジウッドも会計好きで、単なる帳簿付けから原価計算などの管理会計を発展させたとか。 そして、米国の鉄道会社の杜撰さ等から外部監査人としての会計人が要請されたこととか、リーマン等で明らかになった(現)BIG4の監査部門とコンサル部門の利害相反を抱える矛盾とか。 ・・・ なお、大手会計事務所の由来はどうやらUKらしく、自国の伝統?にのっとって監査をきっちりするという手筈だったそう。 彼らが新大陸でビジネスをするようになると、かの地の経営者は「帳簿の確認をするよりもビジネスの相談にのってほしい」みたいな意見が多く、監査部門を持ちつつも、コンサルティング部門を持つに至ったとか。 そしてコンサルティング部門の売り上げがどんどん大きくなり、too big to close/terminateみたいになったそう。 なるほどです。 ・・・ もう一つよいのは、巻末に至って簡便ながら、日本の帳簿の歴史も書かれていること。 これがまた、結構よいのです。 大和時代、正税といわれた、国で管理した稲を農民に貸付け、その利息の返済をまとめた正税帳なるものが日本の帳簿の起源とか。 ただ、これも余り使われなくなり、また奈良以降、一人一人に課税を行う班田収授法なども不評。課税逃れのために男子を女性と偽ったり、逃亡したりして、徴税が上手くゆかなくなったそう。 そこで平安時代になると各地方に受領を指名し、一定金額を中央に収めれば、あとはいかようにしてもよし、としたと。そこでこれらの貴族は私腹を肥やし、一部は土着化したり武装したりとして、後の武家社会の礎が築かれていくと。 また江戸時代には大阪の米相場の影響で日本式複式簿記(BS/PLともに)も既にあったそう。ちなみに縦書き。そういうことで明治時代に複式簿記が西欧から導入されたそうですが、すんなり馴染んだとか。 なお、これらの付録の監修に名を連ねるのは元日銀総裁の速水優氏らビッグネーム。 ・・・ ということで、世界史系の本を楽しく読みました。 しかし、恥ずかしながらなんですが、本作、私は再読でした。しかも、当初読んだときの感想はもう恥ずかしいくらいけちょんけちょん。 当時を振り返ると、まだ世界史もきちんと勉強する前でした。そして、イタリアにも旅行する前でした(それはいいか)。 でも、きっと、こういう〇〇の世界史みたいな本を読むときは、おそらく世界史そのものを或る程度きちんと学んでからの方が面白く読めるのだと思います。少なくとも私の場合はそうでした。 50代にはもう無理ですが、今更ながら会計の専門家になりたいなあとか、夢想してしまえる本でした。
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会計部門に関わっている身として読むべきかと思い読み始めたけれども、帳簿や簿記会計の話というよりもそれらを切り口にした世界史の話として楽しめました。 とはいうものの世界史の基礎知識を知らない、あるいは忘れすぎていてそれらを知っている人と比べるると本書を楽しめていないだろうなという...
会計部門に関わっている身として読むべきかと思い読み始めたけれども、帳簿や簿記会計の話というよりもそれらを切り口にした世界史の話として楽しめました。 とはいうものの世界史の基礎知識を知らない、あるいは忘れすぎていてそれらを知っている人と比べるると本書を楽しめていないだろうなという自覚もあります。
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権力とは財布の紐を握っていること。 この言葉を丁寧に歴史的な裏付けを持って解説してくれている本 とても面白く参考になった
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大英帝国の業績が記載されている世界史の教科書はいくらでもあるが、その財務諸表は載せられていない。どの時代のどの国でも、その国家運営にあたっては、自国の財務状況を正確に把握することは必須であることは言を俟たないのに。 この本は簿記の発展史を軸に世界中の文明や大国の運営を紐解く。 ...
大英帝国の業績が記載されている世界史の教科書はいくらでもあるが、その財務諸表は載せられていない。どの時代のどの国でも、その国家運営にあたっては、自国の財務状況を正確に把握することは必須であることは言を俟たないのに。 この本は簿記の発展史を軸に世界中の文明や大国の運営を紐解く。 エンロン事件がケネス・レイという稀代の詐欺師が起こした特異な事件ではないということが、この本を読めばよくわかるはずだ。 おすすめは、『青い蜃気楼』(黒木亮著)を読んでから、この本を読むこと。
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タイトル通り、古代から近代まで帳簿はどのような関わりを持っていたのかが分かる 特には帳簿のすべてを晒しだす破壊力はすごいなと… 漠然と簿記の勉強がしたくなる
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<目次> 序章ルイ16世はなぜ断頭台へ送られたか 第1章帳簿はいかにして生まれたのか 第2章イタリア商人の富と罰 第3章新プラトン主義に敗れたメディチ家 第4章太陽の沈まぬ国が沈むとき 第5章オランダ黄金時代をつくった複式簿記 第6章ブルボン朝最盛期を築いた冷酷な会計顧問 第7章英国首相ウオルポールの裏金工作 第8章名門ウエッジウッドを生んだ帳簿分析 第9章フランス絶対王政を丸裸にした財務長官 第10章会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち 第11章鉄道が生んだ公認会計士 第12章クリスマス・キャロルに描かれた会計の2面性 第13章大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか 終章経済破綻は世界の金融システムに組み込まれている 謝辞 ソースノート 日本語版特別付録帳簿の日本史 解説 2018/4/10第1刷 2019/6/25第8刷 2015/4単行本発刊の文庫版 P15繁栄する社会では、良い会計慣行や商業文化が 寝付いていただけでなく、それを支える健全な倫理観 や文化のワク組みは存在し、会計を無視したり、操作 したる怠ったりしがちな人間の性癖をうまく抑えていた が。なぜ、それが生かされなかったのか?
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読書習慣や家計簿アプリの習慣などポジティブな影響を非常に受けたので星5 帳簿って…つけられるんだ…! という気づきを得た当時の民衆の気持ちになって収支を記録してるしちいかわの読書ノートも書いてる
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開始: 2024/7/17 終了: 2024/8/23 感想 誰にでも訪れる清算の日。その時に負債超過に驚かなくても済むように。毎日帳簿を作成することは人生を救う。自分の成績と成果を見ておく。
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帳簿から見る歴史という切り口に興味を持って読み始めた。帳簿とはお金の流れであり、即ちあらゆる活動の記録であることから、帳簿がきちんと付けられていない=対象の全体像が把握できていないということだというのが学び。 プロジェクト管理のように、帳簿による管理ができる組織とできない組織にど...
帳簿から見る歴史という切り口に興味を持って読み始めた。帳簿とはお金の流れであり、即ちあらゆる活動の記録であることから、帳簿がきちんと付けられていない=対象の全体像が把握できていないということだというのが学び。 プロジェクト管理のように、帳簿による管理ができる組織とできない組織にどのような違いが発生するのか、それ以上に、その違いが生まれる理由の読み解きが一層興味深い。
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会計、帳簿から世界史を読み解くアプローチはおもしろい。 ただ、世界史と人物史のどっちつかずな書き方で、話の要点がとにかくわかりにくい。 読解力のなさなのかもしれないが、低評価。
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