革命 の商品レビュー
日本も過去の栄光である高度経済成長期が終わり、北朝鮮・中国・ロシアという独裁者に囲まれたアジアの中で経済と政治ともに閉塞感の漂う長期停滞期の真っ只中にいるわけだが、苦しいのは欧州や米国も同じである。 世界はトランプ大統領やイギリスのブレグジットの様に内向きな対外政策に向かいつつ...
日本も過去の栄光である高度経済成長期が終わり、北朝鮮・中国・ロシアという独裁者に囲まれたアジアの中で経済と政治ともに閉塞感の漂う長期停滞期の真っ只中にいるわけだが、苦しいのは欧州や米国も同じである。 世界はトランプ大統領やイギリスのブレグジットの様に内向きな対外政策に向かいつつあったが、フランスではマクロン大統領による新興政党が政権を奪取し、若者を中心に今までにな勢いで改革を推し進めつつある。 その原動力となったマクロン率いる<共和国前進!>はフランスの赤裸々な現状問題(あらゆる差別、高い失業率、エネルギー問題、産業停滞、年金問題等)と真摯に向き合う姿勢を論じており、日本も含めた先進国の課題に対して市民を巻き込んで果敢に立ち向かおうとしている姿勢は素晴らしい。 市民革命の発祥地であるフランスがマクロン大統領のもとで新たな現代の「フランス革命」を起こそうとしているのは実物であるし、日本も多くを学べるはずである。 第二次世界大戦以降、実存主義を提唱したサルトルは自らが選択した行動による未来への責任を果たすために社会を変革する必要性を説いた。 国民の積極的な政治参加を求める「アンガージュマン」という意識改革。閉塞する先進国の中でフランスの政治革命は際立ちつつあることを予感する。
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良くも悪くもフランス的というか、リアリストのメルケルなどの方がやはり何枚も上手なんだろうなと再確認できるが、しかし単純にこれだけの使命感を持った人が国のリーダーにきちんと選ばれているのは素晴らしいと思う。
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「国」とは、「共和制」とは、一つの「プロジェクト」。だから、皆のengagements が必要。受け身ではなく、作り出していくもの、。理性を持って考え抜き、理想と責任を諦めない。安易に極右極左やテロリズム、そして出来ないことの言い訳に陥ってはいけない。変わろう!諦めるな!できる!...
「国」とは、「共和制」とは、一つの「プロジェクト」。だから、皆のengagements が必要。受け身ではなく、作り出していくもの、。理性を持って考え抜き、理想と責任を諦めない。安易に極右極左やテロリズム、そして出来ないことの言い訳に陥ってはいけない。変わろう!諦めるな!できる!、頑張ろう!と言ってるようでした。若い指導者は良いですね。Jilets jaunes運動、そして、コロナで苦しんでますが、もう一期やって、欧州の理想とやらを見せてほしい。日本が全く出てこなかったのはちょっと寂しかったです。
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マクロンさんの生い立ちや大統領になるまでの話と、未来のために、どのような政策を進めていくべきかなど、グローバルに記されている。当たり前だが、フランスを中心に主張が展開されるので、これが日本の話であれば、主張に対して自分の考えを重ねながら読み進められると思ってしまった。 話の流れ...
マクロンさんの生い立ちや大統領になるまでの話と、未来のために、どのような政策を進めていくべきかなど、グローバルに記されている。当たり前だが、フランスを中心に主張が展開されるので、これが日本の話であれば、主張に対して自分の考えを重ねながら読み進められると思ってしまった。 話の流れは、理路整然としていて良い。
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共和国フランスへのプライド、そしてフランスとしての使命感を感じさせる話だった。書かれた当時から数年たった今の現実とともに見ていくと面白いと思う。
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