古本屋台 の商品レビュー
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北書店の店長に勧められて買って読む。2ページ漫画で、古本屋台が存在してそれほど盛り上がらない、何気ない日常の機微が描かれる。ところが最終回のあたりになるとその日常が失われるようなすごい喪失感にずしんとくる。本屋でお酒が飲めたらいいな。今度、一箱古本市があるのでその際にお酒をふるまいたいと思ったが、運転があるから無理だ。それに営業許可的な何かがないと問題になるかもしれない。
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古本屋台 著者:Q.B.B.(作・久住昌之/画・久住卓也) 発行:2018年4月10日 集英社 初出:「彷書月刊」(彷徨舎)2007年1月号、2008年2月号、2008年3月号~2010年10月号、小説すばるほか。書き下ろし部分もある 併載の「アネコダ」は「猫びより」(日本出版社)2002年秋号~2003年秋号が初出 予約したこの本を図書館で受け取ってびっくり。漫画だった。これまでに図書館で漫画を借りた記憶がない(借りてないと言い切る自信もない)。何かで読んで、この本を読んでみたいと思って予約したが、久住さんが書いた普通の本だと思っていた(小説かなと)。 面白かった。さすが、久住さん。 シチュエーションとしては、屋台の本屋の屋台があり、主人公の中年男性サラリーマンがそこに通う。その屋台はオヤジが仕入れた古本販売が商売だが、一杯に限り、焼酎の白波を100円で飲める。おかわりはできない、酔っ払っている客はお断り、寒くなるとお湯割りのみとなって氷を使う飲み方はできなくなる。本をサカナに芋焼酎を一杯やる客。主人公以外にも、常連がいる。 見開き11コマで描かれる。教訓めいた話とかはない。オヤジも訳ありの頑固オヤジ、こだわりオヤジに思えるが、実はそうではなくて、普通。帽子を被っているので、禿げているかどうかも不明。客達は、どういうオヤジだろうと噂話を他の飲み屋ですることも。娘が二人いるという噂もある。 時々、その屋台が消える。探してもないが、どこそこで営業しているとの噂や知らせがくることも。場所を変えた理由を聞いても、商売だからな、という具合で、ごく普通。訳ありの頑固オヤジそうに見えて、普通にオチがあったりするから笑える。ジンとくるような話はほとんどない。 「アネコダ」は猫好きにありがちな行動パターンを描いた4コマ。恋人と話しながら道を歩いていても、猫がいると途中で猫の方に行って話を聞いてない、など。
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『本の雑誌』に掲載されている漫画ですね。時々読みたくなる雑誌です。(すみません。毎号購入しているわけではなく・・) 通勤の乗り換え駅にある丸善さんに『古本屋台2』が平置きされていました。2があれば1があるわけで、書店員さんに『古本屋台』を探してもらい2冊を購入しました。1冊目は2...
『本の雑誌』に掲載されている漫画ですね。時々読みたくなる雑誌です。(すみません。毎号購入しているわけではなく・・) 通勤の乗り換え駅にある丸善さんに『古本屋台2』が平置きされていました。2があれば1があるわけで、書店員さんに『古本屋台』を探してもらい2冊を購入しました。1冊目は2018年に発売されていたのですね。約6年ぶりの続編発売に拍手喝采というところです。見開き1ページで毎回完結するスタイルながら、それぞれ味があるというか、しみじみするというか、心が落ち着くようなお話です。本が好きな人で尚且つ、お酒が好きな人ならご自宅に置いておかないといけません。自宅で、ちびちびお酒を飲みながらこの漫画を読む至福のひとときをお楽しみください。笑
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『孤独のグルメ』の原作でお馴染みの久住昌之さんが久住卓也さんと兄弟ユニットQ.B.B.で出しているコミック漫画。 これはいいなぁ。こんな屋台いいじゃないか。 店主の俯き加減で、「らっしゃい、飲むの?」と聞く感じが渋い。 白波のお湯割りひとり一杯だけで百円。 飲み屋じゃないからお...
『孤独のグルメ』の原作でお馴染みの久住昌之さんが久住卓也さんと兄弟ユニットQ.B.B.で出しているコミック漫画。 これはいいなぁ。こんな屋台いいじゃないか。 店主の俯き加減で、「らっしゃい、飲むの?」と聞く感じが渋い。 白波のお湯割りひとり一杯だけで百円。 飲み屋じゃないからおかわり無しと潔い。 常連さんが、喋りすぎると「少しうるさいよあんたたち」「ウチは飲み屋じゃないんだから」と言うのも俯きながらで棘は感じられないのが、また通いたくなるのかも。 「古本あさりは足と腰が痛くならなきゃ希少本にゃめぐり会えないもんだよ…」と時折さらりとカッコいいことを言う。 今日も屋台が出てるのかなと提灯を見つけるのも楽しいだろうなと。 巻末に登場文献一覧もあって二度と楽しめる。 漫画にちらりと出てくるのだが、44冊もあったんだな。 Q.B.B.って何の略?って( )で書いているのがストーリーごとにすべて違ってるのも面白い。 (久住.ベストセラー.撲滅団)から始まり (キューピー顔の.坊さんの.冒険談) (狂った.ブック.ボーイズ) (クソッタレ‼︎.便所で.文庫本読んでいろ!) (求人広告を.ボンヤリ見てる.ボブ・サップ) などなど延々と続く。 ああ、今夜は『孤独のグルメ』あるなぁ。
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Q.B.B.(画:久住卓也・作:久住昌之)さんの作品【古本屋台(2018)】を読了。2022年”本”(漫画)157冊目。
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"うんうんそうだよな〜" と思わず頷いてしまうこの感じ。 こんな本屋が最寄駅にあったらいいなぁ。 Q.B.Bのイニシャリズムも楽しく、しみじみと年初めに癒されました。 最後の話が少し切ないけど、続編もできないかな。
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「本の雑誌」の2018ベスト古本本?だったような。だいぶ雑になった久住さんの絵だけど、ありそうでなさそうな古本屋台(店主)の存在感がすごくいいな。一杯だけ酒を呑ましてくれるのも良い。 なんというか赤瀬川原平の虚構小説的な面白さと、久住さんらしいオヤジの個性が素晴らしいです。
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主人公のおっちゃんは一見渋かっこいい人かと思いきや、古本屋の親父に傾倒しているおちゃめで可愛らしいおっちゃん。
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ありそうで無さそうな(いや、実際はあるわけないけど)神出鬼没の古本屋台。謎のオヤジと焼酎1人一杯限り百円の設定がある種の人々にとっての桃源郷にリアリティを与えている。 QBBの頭文字も毎度笑わせてくれる。
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原作は「孤独のグルメ」でお馴染みの久住昌幸氏です。 そして画が弟の久住卓也氏という不思議なタッグの漫画です。 漫画とは言え、なんとも言えない味わいのある本です。 あるオヤジが屋台で古本屋を引いているのですが、 本の購入以外には焼酎一杯だけは飲めるという、 不思議なルールがあり...
原作は「孤独のグルメ」でお馴染みの久住昌幸氏です。 そして画が弟の久住卓也氏という不思議なタッグの漫画です。 漫画とは言え、なんとも言えない味わいのある本です。 あるオヤジが屋台で古本屋を引いているのですが、 本の購入以外には焼酎一杯だけは飲めるという、 不思議なルールがあります。 しかし扱う古本はマニアも喜ぶレア物もあり、 古本好きにはたまらない内容です。
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