ボルヘス怪奇譚集 の商品レビュー
「夢十夜」みたいな本がもっと読みたいと思ってたどり着いた本。 伝奇集はかなり難解だったけどこっちは夢十夜のテンションで読める。 ピリッとしていて短いのが良い。
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71冊目『ボルヘス怪奇譚集』(J・L・ボルヘス/A・ビオイ=カサーレス 著、柳瀬尚紀 訳、2018年4月、河出書房新社) オリジナルは1967年刊行。「図書館に住まう書淫の怪物」ことボルヘスとその親友カサーレスが、古今東西あらゆる怪奇譚を蒐集し、それを編纂した一冊。それぞれの物語...
71冊目『ボルヘス怪奇譚集』(J・L・ボルヘス/A・ビオイ=カサーレス 著、柳瀬尚紀 訳、2018年4月、河出書房新社) オリジナルは1967年刊行。「図書館に住まう書淫の怪物」ことボルヘスとその親友カサーレスが、古今東西あらゆる怪奇譚を蒐集し、それを編纂した一冊。それぞれの物語はかなり著者たちが手を加えており、中にはさも出典があるかのように装いながら彼らが変名で書いたものもある。数ページ程の短い物語ばかりだが、文章はかなり読みづらい。 「物語の精髄は本書の小品のうちにある、とわれわれは自負する」
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ホルヘ・ルイヒ・ボルヘスとアドルフォ・ビオイ=ハサーレスが、古今東西の書物からが収集した幻想的な物語。 河出文庫さんが斉藤壮馬さん(※読書家で有名な声優)とコラボフェアをやっていた際に購入した1冊。タイトルにボルヘスの名が入っていますが、ボルヘスの作品集というわけではなく、彼が...
ホルヘ・ルイヒ・ボルヘスとアドルフォ・ビオイ=ハサーレスが、古今東西の書物からが収集した幻想的な物語。 河出文庫さんが斉藤壮馬さん(※読書家で有名な声優)とコラボフェアをやっていた際に購入した1冊。タイトルにボルヘスの名が入っていますが、ボルヘスの作品集というわけではなく、彼が様々な物語から収集した掌編・あるいは断片を収めたアンソロジーのようなものです。 有名な作品の欠片や、古今東西の神話や故事、伝説。出典ジャンルは様々で、実はしれっとボルヘスかハサーレスの自身の創作物も混じっているそう。 日本人的に比較的なじみ深い収録物語で言うと、例えば荘子の『胡蝶の夢』。授業などで漢文で見たことがあり、なんなら漢文のままある程度読める人もいるだろうことを考えると、それを英訳してさらに日本語訳されたものをまた読んでいるのかと考えると、とても面倒で贅沢で面白いことをしている気分になります。
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・もやもやして不安になる、よくわからない物語の詰め合わせ。 ・短い物語に唐突なオチがつくので何度も置いてきぼり感を味わう。一気に読むと頭変になりそう。 ・難解だけど訳が平易なので読みやすい。 ・はじめの「諸言」と最後の「訳者あとがき」と「解説」のすべてが素敵。この3つを含めて本と...
・もやもやして不安になる、よくわからない物語の詰め合わせ。 ・短い物語に唐突なオチがつくので何度も置いてきぼり感を味わう。一気に読むと頭変になりそう。 ・難解だけど訳が平易なので読みやすい。 ・はじめの「諸言」と最後の「訳者あとがき」と「解説」のすべてが素敵。この3つを含めて本として完成されてる。 ・なんの学びにもならないし、共感もできないし、考察しても意味を理解できない物語だらけ。読みながら「なんだこれ...」って呆気にとられるだけの読書時間、最高に贅沢。
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「書淫」ことボルヘスらが選ぶ、珠玉の超短篇92! どれだけ長くなっても、見開き3ページほどしかありません。しかし、短いからとてすぐに読みおわるわけではないのだなぁ…。ひとつの超短編に5分以上費して考えこともざらにあります。いい意味では深奥な趣がありますが、不親切な部分があるとい...
「書淫」ことボルヘスらが選ぶ、珠玉の超短篇92! どれだけ長くなっても、見開き3ページほどしかありません。しかし、短いからとてすぐに読みおわるわけではないのだなぁ…。ひとつの超短編に5分以上費して考えこともざらにあります。いい意味では深奥な趣がありますが、不親切な部分があるといえなくもないです(まぁ、それが真骨頂なのですけれど)。と言うのも、抜き取りの脈絡性があまりに薄いので、パッと呼んだだけでは「ン!?」となるような場合が多い。何作か知っている作品からの抜粋もありましたが、いかんせん全然違うニュアンスの話にも見えてきて、これがまた不思議で面白い。バロウズ『裸のランチ』を思い出しました。 『罪深き目』『預言者と小鳥と網と』『学問の厳密さ』あたりがお気に入りかな。『学問の厳密さ』とかは二階堂奥歯さんの日記とかにも引用されてた気が…。
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大半が理解できないものばかり。けれどそれはわたしの読書経験値によるものだろうと早々に白旗を振り、理解せぬまま空気だけ読み取るように読んだ。もしや冬の夜にぴったりの読み物だったかもしれない。
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「したがって本書は、ボルヘスのすべての作品と同じく、あらゆる意味において《cryptic》である。すなわち、そっけなくて、ぶっきらぼうでさえあり、それでいて簡潔で、むろん謎を秘めている。そのような話や断片は奇妙にわれわれの知的興奮をかきたてる。」(役者あとがき)
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甘く見ていた。すぐ読み終わるかと思いきや。 ひとつひとつが短いのに、理解するのに立ち止まったりして、想像したよりも読み終わるのに時間がかかった。 中国の話が好みのものが多かった。 短いのに。短いからこそあれこれ考えながら読んでしまう本。
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一通り読み終えたがほとんど何も読後感がない 初めの方の作品は夢と現実の混同 というストーリーが多くまだ理解しやすかったが段々に辻褄の合わない文字の羅列に感じられていちいち考える気持ちもなくなってきた この本は 私にとっては 理解不能 分からなくて当然、読者を煙に巻く本と理解し...
一通り読み終えたがほとんど何も読後感がない 初めの方の作品は夢と現実の混同 というストーリーが多くまだ理解しやすかったが段々に辻褄の合わない文字の羅列に感じられていちいち考える気持ちもなくなってきた この本は 私にとっては 理解不能 分からなくて当然、読者を煙に巻く本と理解した 消化不良を楽しみたい人にはうってつけの本
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「汽車」というストーリーがとても面白い。 ボルヘスを読むと眠れなくなるというけど、わたしは眠りに落ちやすくなる。解かれるひつようのない神秘にそのまま身を任せて、気持ち良くなって。夢を見れる。
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