玉村警部補の巡礼 の商品レビュー
玉村警部補シリーズ第二弾 海堂ワールド再びです。 最近、海堂(桜宮)ワールドの新作がなく、週刊誌連載中で読んでいる作品は「ポーラスター」の外伝的なカストロの話で、ちょっと寂しかったのでうれしいです。 実際の四国遍路をテーマに各県での事件解明をするという構成ですが、県名は旧国名に...
玉村警部補シリーズ第二弾 海堂ワールド再びです。 最近、海堂(桜宮)ワールドの新作がなく、週刊誌連載中で読んでいる作品は「ポーラスター」の外伝的なカストロの話で、ちょっと寂しかったのでうれしいです。 実際の四国遍路をテーマに各県での事件解明をするという構成ですが、県名は旧国名にすることで海堂ワールドであることを示唆しています。 意外だったのは前作からつながる人生ロンダリングシステムが裏テーマだと思っていたのに、あっけなく解決してしまったことです。 書下ろしのエピローグで佐渡で事件が発生した模様なので、このシリーズは続くかも・・・。
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「チーム・バチスタ」の加納&玉村コンビが四国巡礼に。ミステリー4編。一つ一つで事件を解決しつつ、最後に大きな事件を解決する流れ。二人のやりとりが面白いです。そして加納さんのお遍路コメントも。空海を詐欺師とかイベントプロデューサーなんていってしまうなんて、加納さんだけでしょうよ。加...
「チーム・バチスタ」の加納&玉村コンビが四国巡礼に。ミステリー4編。一つ一つで事件を解決しつつ、最後に大きな事件を解決する流れ。二人のやりとりが面白いです。そして加納さんのお遍路コメントも。空海を詐欺師とかイベントプロデューサーなんていってしまうなんて、加納さんだけでしょうよ。加納さんの魅力(?)たっぷり。謎解きとか深くないですが、気軽に楽しく読める一冊です。
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短編集で気楽な気持ちでさらっと読むことができました。玉村と加納のかけあいがとても面白い。遍路や空海、鑑真などについての知識も得られてよかったです。鑑真は本編でちょっと紹介されただけでしたが、巻末の資料で多くの寺社を開いていたことを知り、たまたま息子が長女の学習グッズで知って興味を...
短編集で気楽な気持ちでさらっと読むことができました。玉村と加納のかけあいがとても面白い。遍路や空海、鑑真などについての知識も得られてよかったです。鑑真は本編でちょっと紹介されただけでしたが、巻末の資料で多くの寺社を開いていたことを知り、たまたま息子が長女の学習グッズで知って興味を持ったことで知っていたため、自分としてはタイムリーでした。
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加納・玉村コンビのシリーズもの。四国の巡礼の旅が今回のステージ。作者の相変わらずの広い知識で巡礼するお寺などのうんちくが色々出てくるのだが、あまり事件と絡んでいないし話が途切れるので少々残念。かなり風変わりな旅情サスペンスという感じだ。久しぶりに読んだが、加納警視正ってこんなキャ...
加納・玉村コンビのシリーズもの。四国の巡礼の旅が今回のステージ。作者の相変わらずの広い知識で巡礼するお寺などのうんちくが色々出てくるのだが、あまり事件と絡んでいないし話が途切れるので少々残念。かなり風変わりな旅情サスペンスという感じだ。久しぶりに読んだが、加納警視正ってこんなキャラだったっけ?とちょっと思ったが読んでいたら何だかバチスタシリーズが読みたくなってしまった。
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加納・玉村シリーズ第2弾。連作4編。 玉村はリフレッシュ休暇に四国遍路に出掛けるが、そこに現れたのは加納警視正。遍路中に次々と出くわす事件に、加納は玉村を振り回しながらも解決へと導く。 二人の掛け合いも心地よく面白かった。一番面白かったのは「讃岐 涅槃のアクアリウム」。おぼろげに...
加納・玉村シリーズ第2弾。連作4編。 玉村はリフレッシュ休暇に四国遍路に出掛けるが、そこに現れたのは加納警視正。遍路中に次々と出くわす事件に、加納は玉村を振り回しながらも解決へと導く。 二人の掛け合いも心地よく面白かった。一番面白かったのは「讃岐 涅槃のアクアリウム」。おぼろげに思い出す昔の作品とのリンクだったが、読後にサイトを見て再度納得。
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リフレッシュ休暇を利用して、四国遍路に出た玉村警部補と、何故かそれに同行してしまう加納警視正。 この二人のパワーバランスが絶妙で、楽しく読めます。 個人的に好きだったのは「讃岐 涅槃のアクアリウム」。 “ネクロ・デンティスト”の栗田と、水族館の売店に務める真魚との淡い雰囲気に、...
リフレッシュ休暇を利用して、四国遍路に出た玉村警部補と、何故かそれに同行してしまう加納警視正。 この二人のパワーバランスが絶妙で、楽しく読めます。 個人的に好きだったのは「讃岐 涅槃のアクアリウム」。 “ネクロ・デンティスト”の栗田と、水族館の売店に務める真魚との淡い雰囲気に、加納&玉村の、遍路しながらテロ防止という強引な展開が割り込む感じが好きでした。 「桜宮サーガ」自体は完結したと思っていたところでの本書だったので、またこの珍コンビの話が読めればよいな・・と期待します。
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+++ 累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズに登場する“加納&玉村"コンビが、お遍路道中で難事件を解決! 休暇を利用して八十八箇所を巡拝する四国遍路に出た玉村警部補。 しかし、なぜか同行してきた警察庁の加納警視正と、行く先々で出くわす不可解な事...
+++ 累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズに登場する“加納&玉村"コンビが、お遍路道中で難事件を解決! 休暇を利用して八十八箇所を巡拝する四国遍路に出た玉村警部補。 しかし、なぜか同行してきた警察庁の加納警視正と、行く先々で出くわす不可解な事件に振り回され……。 軽やかに跳躍する海堂ワールド、珠玉のミステリー四編。 「阿波 発心のアリバイ」お遍路の道中に遭遇した賽銭泥棒事件。加納警視正は容疑者となった女の無実を証明できるのか。 「土佐 修行のハーフ・ムーン」十年前に起きた政治家秘書不審死事件の容疑者には、鉄壁のアリバイが存在した――。 「伊予 菩提のヘレシー」蚊を信仰する寺で発見された不審死体。事件性はないかに思われたが、加納はAiの実施を主張する。 「讃岐 涅槃のアクアリウム」讃岐のひょうげ祭りに爆破テロ予告が! しかし、その背後には巨大な闇組織の暗躍があった……。 +++ 玉村・加納コンビふたたび、である。リフレッシュ休暇でお遍路の旅に出たはずのタマちゃんこと玉村警部補であるが、どういうわけか、もれなく警察庁のハウンド・ドッグの異名を持つ加納警視正と同道することになる。タマちゃんのお遍路計画は台無しであり、加納に無理難題を突き付けられ、反論するたびに、妙に納得してしまう屁理屈でやりこめられるのだった。というのも、加納はただタマちゃんに着いて歩いているわけではなく、しっかり仕事をしているのである。しかも、予定になかった事件まで抱え込んだりする始末。そしてそれらをことごとく解決してしまうのである。恐るべし加納警視正。と書くと、やたらと格好よさそうだが、本人の強引すぎるキャラクタがそう感じさせないところがミソである。ともあれ、でこぼこコンビの珍道中を再び見られて満足な一冊である。
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どんどんシリーズが増殖して、一冊だけ読んでもほぼわけがわからない状況。その中では、本書はミステリーのフォーマットにある程度忠実で読みやすいかも。キャラクター小説としては弱いかなあ。
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連作ミステリ。リフレッシュ休暇で四国のお遍路に出かける玉村と、なぜかそこについてきちゃっていろいろ引っ掻き回す加納。名コンビではあるけれど、これはやはりまたしても玉村の「災難」といえるかもしれません。信心薄い加納の屁理屈っぷりが笑えるのだけれど、これほど罰当たりな発言もないよなあ...
連作ミステリ。リフレッシュ休暇で四国のお遍路に出かける玉村と、なぜかそこについてきちゃっていろいろ引っ掻き回す加納。名コンビではあるけれど、これはやはりまたしても玉村の「災難」といえるかもしれません。信心薄い加納の屁理屈っぷりが笑えるのだけれど、これほど罰当たりな発言もないよなあ。振り回される玉村の苦労が可哀想だけれど、やはり笑えます。これがこのシリーズの魅力のひとつなんだよねえ。 お気に入りは「土佐 修行のハーフ・ムーン」。アリバイ崩しの展開にどきどきさせられました。案外と単純といえば単純なトリックなのだけれど、これって意外と気づけないんだよねえ。盲点でした。
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加納・玉村シリーズの第2弾となる連作短編集。 もともと難解なシリーズなのに、そこにお遍路の話を絡めてしまうから、仏教的な要素も加わり、さらに難解に… それがこのシリーズの面白さなのかもしれないけど、欲張り気味の内容にちょっと付いていけなかった。 法医学者に勝るAiの技術の凄さを描...
加納・玉村シリーズの第2弾となる連作短編集。 もともと難解なシリーズなのに、そこにお遍路の話を絡めてしまうから、仏教的な要素も加わり、さらに難解に… それがこのシリーズの面白さなのかもしれないけど、欲張り気味の内容にちょっと付いていけなかった。 法医学者に勝るAiの技術の凄さを描きたかったのか?加納警視正の安楽椅子探偵ものを描きたかったのか?玉村の多趣味の一つを描きたかったのか?空海の悪口を描きたかったのか? 本当に何がメインなのか分からない… しかも、会話のシーンで物語が繋がれるので、会話一つ一つが長く、初めて「チーム・バチスタ」を読んだ時の挫折の悪夢がよぎるほど…
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