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ルポ東大女子 の商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2024/09/10

目新しかったもの ・東大の男女比 ・ジェンダー論 ・赤文字系ファッション、青文字系ファッション ・専業主婦に頼らないで社会を回す方法を考える ・偏差値の差に対する過敏症をなおす 個人的にジェンダー論の教授の話が興味深く、講義を受けてみたいと思った。 特にわたし自身が30代、4...

目新しかったもの ・東大の男女比 ・ジェンダー論 ・赤文字系ファッション、青文字系ファッション ・専業主婦に頼らないで社会を回す方法を考える ・偏差値の差に対する過敏症をなおす 個人的にジェンダー論の教授の話が興味深く、講義を受けてみたいと思った。 特にわたし自身が30代、40代の頃、組織も世の中も男性中心の社会であることを体感し、強いストレスになっていたことを思い出す。 専業主婦となった今は、そのようなストレスは無くなったけれど、時代の流れは専業主婦をなくす方向で進んでいっているようで、風当たりも強く感じている。 年齢を重ねた今、一筋縄ではいかないさまざまな事柄を、若い頃より大きな枠で考えることが増えてきたなと思っています。

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2021/08/22

2021年ですら、東大入学者の女性の割合は20%だと知って驚愕。医学部はほぼ5割なので医学部の感覚だと30-40年くらい前の世界だなぁと。 家事や、育児と仕事とのジレンマの内容については世間はまだこんなことでジタバタしてたのかと正直思ってしまいました。コレはまだまだ大変だぞ、と...

2021年ですら、東大入学者の女性の割合は20%だと知って驚愕。医学部はほぼ5割なので医学部の感覚だと30-40年くらい前の世界だなぁと。 家事や、育児と仕事とのジレンマの内容については世間はまだこんなことでジタバタしてたのかと正直思ってしまいました。コレはまだまだ大変だぞ、と。医療界はまた別の問題がありますけどね…。 しかしながら、労働人口は減少の一途で四の五の言ってられない状況に追い込まれることは確実で、男女ともに学力の他に、生活能力を身につけることと、ケア労働を軽視しないこと。ケア労働(育児と介護)を外注するにせよ、分担するにせよリスペクトの気持ちを持つことが大事だと言うことなのかなと思いました。

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2021/02/16

「男の子なのに東大」と言われたことのない東大男子が、「女の子なのに東大」と言われてきた東大女子に出会ってびっくりするという話があったが、覆いにびっくりして欲しいものだと思う。 女の子は「最高のもの」「最高の地位」を望んではならないという空気が日本にあることに自覚的な若者が増えるの...

「男の子なのに東大」と言われたことのない東大男子が、「女の子なのに東大」と言われてきた東大女子に出会ってびっくりするという話があったが、覆いにびっくりして欲しいものだと思う。 女の子は「最高のもの」「最高の地位」を望んではならないという空気が日本にあることに自覚的な若者が増えるのはいいこと。 次世代を育てる人に読んでほしい。 (もちろん、社会の構成者である誰が読んでも無駄ではないです)

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2020/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東大女子の卒業後 就職、結婚、子育て 男の方が学歴が高くなきゃいけないという プライド 女は子供ができたら仕事を辞めなきゃいけないという 先入観と葛藤 今の男女平等は女が男に合わせてる だけど、男が女に合わせるべき。 東大に来たのは将来の選択肢を増やすためだが、 それまでの頑張りを考えると その選択肢の中で他の人には選べないものを 選びたくなる。 が、専業主婦(主夫)よりも働く方が偉いとかは無い。 育児と仕事、どちらも人生にとって大切なこと。 夫婦でお互いに支え合い、 お互いがどうすれば物事が上手くいくかを考える。 逆算して考える。 どちらかが育児休暇をとっている間 どちらかは働ける。 また、お金があればベビーシッターや家政婦(夫)を雇って 効率的に生きれる。 東大を頂点にした 偏差値のピラミッド 働き方改革と大学入試改革

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2019/01/26

東大に在籍する女子を東大生と呼ばず東大女子と呼ぶことに、この国のジェンダー問題の根源があるのではないか、という。 東大卒女性の著書やインタビュー、一時期話題になったアメリカのスーパーキャリアウーマン、シェリル・サンドバーグの著書「LEAN IN」などからも引用があるのだが、これ...

東大に在籍する女子を東大生と呼ばず東大女子と呼ぶことに、この国のジェンダー問題の根源があるのではないか、という。 東大卒女性の著書やインタビュー、一時期話題になったアメリカのスーパーキャリアウーマン、シェリル・サンドバーグの著書「LEAN IN」などからも引用があるのだが、これらの女性たちが語っていることが、問題の核心を見事に突いていて、鳥肌ものなのだ。 「私たちの社会は、性別に拘らず、他者の面倒を見る人より、自分のキャリアに時間をかける人を上だと考えている」(プリンストン大学教授アン=マリー・スローター) という一文は、本当に突き刺さった。 しかし、女性でなく男性がこの問題を掘り下げて新書として世に送り出してくれたことに、小さな明かりが灯っていることを感じる。2019.1.26

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2018/12/31

東大女子というタイトルから、これだけ色々な示唆を含んだ内容になるとは予想してなかった。 途中のジェンダー論に関連するインタビューが印象深く、共働きの部分は自分も近い将来起こりうることとして、話をする必要があると感じた。

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2018/09/17

■東大生の強み「東大力」 ・与えられた課題の本質をきちんと理解し, ・課題の達成に影響する要因を掌握し,うまく調整した上で, ・スケジュールをきっちり立てて,その通りにひたすら邁進し, ・誰からも文句を言われないような形で完遂することができる力 ■東大生の弱点 ①寄り道せずに損を...

■東大生の強み「東大力」 ・与えられた課題の本質をきちんと理解し, ・課題の達成に影響する要因を掌握し,うまく調整した上で, ・スケジュールをきっちり立てて,その通りにひたすら邁進し, ・誰からも文句を言われないような形で完遂することができる力 ■東大生の弱点 ①寄り道せずに損をする ②人生の「お題」が立てられない ③流行オンチと貧乏性 ■女性の活躍を阻む4つのバイアス ①パフォーマンス・バイアス(成果に対するバイアス) ・女性は男性よりも厳しい評価を受けやすい ・男性は能力を見込まれて雇用されたり昇進したりするが女性が雇用されたり昇進したりするためには実績が求められる ②パフォーマンス・アトリビューション・バイアス(成果の理由に対するバイアス) ・男性の成功は本人の実力によるものと認められやすいが女性の成功はそうとは認められにくい ・男女で同じ仕事をしていても男性の・貢献度の方が高く評価されやすく逆に女性は失敗を責められやすい ③コンピタンス/ライカビリティ・トレードオフ・バイアス(能力か好感か二者択一のバイアス) ・能力が高い女性は嫌われるという傾向 ・女性的な面を示す場合のみ女性のリーダーが効果的だとみなされる ・女性は女性として好感を持たれながら結果も出さなければならないということが強力なリーダーシップを発揮することを困難にし雇用にも昇進にも交渉にも影響を与えてしまう ④マターナル・バイアス(母性に対するバイアス) ・母親はよき労働者になれないという思い込み ■「働き方改革」と「大学入試改革」は車の両輪 ・高度成長期からバブル景気の時期くらいまでの昭和型成長社会において過度な競争社会を勝ち抜くためには,高い偏差値と専業主婦が必要だった ・「働き方改革」とは要するに専業主婦に頼らずに社会を回す方法を考えようということ ・「大学入試改革」とは要するに偏差値の差に対する過敏症を治そうということ

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2018/07/11

東京大学、誰もがこの名を聞けば、将来日本を背負って立つ人材が集まる大学、入学するのに一番難しい大学、つまりとてつもなく賢い人たちが入る大学と思う。 男性でも「東大出身です」と言えば、周りの人々はちょっと引く。これが女性となると… しかしこの書によると世界の名だたる大学、ハーバード...

東京大学、誰もがこの名を聞けば、将来日本を背負って立つ人材が集まる大学、入学するのに一番難しい大学、つまりとてつもなく賢い人たちが入る大学と思う。 男性でも「東大出身です」と言えば、周りの人々はちょっと引く。これが女性となると… しかしこの書によると世界の名だたる大学、ハーバードやプリンストン、ケンブリッジなどでも全学生にしめる女性の割合は約半数、ところが東大は2017年度で19.2パーセントという。2020年までに少なくとも30パーセントにするという政府の方針があるというがなかなか難しいのではないか。これはある意味、頷ける数字であろう。誰もが東大を出てから描く人生像は一般女性にとって有利か不利か。逆にいらぬ努力をしいられそうに思ってしまう。 とりもなおさず、これは未だ、日本では女性は卒業し、働いて、結婚出産で一旦育休後、または退職後仕事に復帰という既定路線を多くの人たちが思うからだろう。まず、結婚で東大出は敬遠される。たとえ結婚、出産しても仕事をどうするか、継続して働くとして夫と同等に分けることができるか等の問題をはらんでいる。 それならば、わざわざ東大に行かずとも…と考えてしまうのだろう。 国を挙げて、「働き方改革」「大学入試改革」を推し進めている。しかし旗を振っても日本人個々が自身の意識改革をして行かねば、東大の女性の割合は増えそうにはない。 日本の人口減少はすでに始まっている。有能な人材を育て、活かしていかなくては日本の将来は明るくない。眠っている有能な女性たちが苦労することなく、社会で活躍し、もちろんプライベートも充実した人生を送れるよう、私たちの意識改革から始めなくてはならないのだろう。

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2018/06/14

「課題先進者」としての「東大女子」に焦点を当て、「女性活躍」「少子化」「ジェンダーギャップ」「塾歴社会」「競争教育」「教育格差」など、複雑に絡み合った社会的課題の本質を、「東大女子」の視点を借りて、明らかにしていくというのが本書のコンセプトである。 これだけ「女性活躍」や「男女共...

「課題先進者」としての「東大女子」に焦点を当て、「女性活躍」「少子化」「ジェンダーギャップ」「塾歴社会」「競争教育」「教育格差」など、複雑に絡み合った社会的課題の本質を、「東大女子」の視点を借りて、明らかにしていくというのが本書のコンセプトである。 これだけ「女性活躍」や「男女共同参画」と言われていても、いまだにそれらの真の実現には遠く、その課題が先鋭的に顕れているのが「東大女子」ということがよくわかった。結局、これまでの「女性活躍」や「男女共同参画」は、女性を旧来の「男並み」に働けるようにするという発想でおこなわれてきたことに無理があるのであり、本書でも指摘されているように、男性を旧来の「女並み」に近づけるという発想が必要だと感じた。 本書で紹介されている東大教養学部の「ジェンダー論」の講義の内容が面白かった。東大女子でもたまに専業主婦になりたいという人がいるが、東大女子が正社員として働き続けたら、その後3億円稼ぐ力を持っている、つまり確実にジャンボ宝くじが当たるのと同じ。その一方、1日3時間の男性の家事がフルタイムの女性の就業を可能にする。東大女子でなくとも一定のレベルの女性が一部上場企業に就職したら生涯で2億円稼ぐ。そのプラスの2億円のために必要なのが、たかだか2~3時間の男性の家事であり、男性が1人で働き残業で稼ぐより、家に早く帰って夕食つくってるほうが家計的にははるかに合理的だという。まさに目から鱗だった。 いわゆる「東大女子」の知り合いもいるが、普段のつきあいではあまりわからない「東大女子」の様々な側面について、本書を読んで理解が深まった。「東大女子」を切り口に複雑な社会的課題の本質に迫るという本書の狙いもかなり成功していると感じた。優れたルポタージュだと思う。

Posted byブクログ

2018/05/31

東大女子自体はややこしい存在のようだが、それを切り口として、男女の「働き方」「家事分担」のありかたに切り込んだ一冊になっている。「東大女子って女っ気がなくて・・・」という論調の本ではないので、これから読むかたはお気を付けください。

Posted byブクログ