1,800円以上の注文で送料無料

ふたりみち の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/05/30

引退から40年近く、昔お世話になった人に連絡して「全国ドサ回り」を始めたのは、「ミラクル・ローズ」こと野原ゆかり。19歳でミラクル・ローズは19歳でデビュー。持ち歌は「無愛想ブルース」、最も自信があるのはフランス語で唄う「愛の讃歌」、「イムヌ・ア・ラムール」。引退後は、函館でスナ...

引退から40年近く、昔お世話になった人に連絡して「全国ドサ回り」を始めたのは、「ミラクル・ローズ」こと野原ゆかり。19歳でミラクル・ローズは19歳でデビュー。持ち歌は「無愛想ブルース」、最も自信があるのはフランス語で唄う「愛の讃歌」、「イムヌ・ア・ラムール」。引退後は、函館でスナック「野ばら」を営む。 旅の初めに出会った12歳の縁(ゆかり)と、行動を共にすることに。しかし、公演はなかなかうまく進まず。 旅先それぞれで、お世話になった人に会い、当時のことを想い出し、考え。うまく行かないこと、苦労ばかりだったが、後悔はなく、「運命に逆らうのよ」と言って、当時から生き抜いてきたところが格好いい。そのクライマックスは、若い女性ラッパーとの対決シーン!

Posted byブクログ

2021/05/02

人は必ず死ぬ。けど、どう生きるのか。人と人が出会い関わるかによって生き方が変わる。主人公に思い入れて泣ける。

Posted byブクログ

2021/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021/4/1 おもしろいわぁ、これ。 山本幸久さん久しぶり。もっと読もう。 ミラクル・ローズことゆかりさんはアヒルバスの大先輩でもあったのだね。 ラッパーのミラクル♡ローズの回が一番好きだわ。 ゆかりさんかっこよすぎる。 このあとミラクル・ローズの時代が来て、パリにも行っちゃったりするのかなぁ。 だったらいいな。

Posted byブクログ

2020/04/10

67歳の元ムード歌謡歌手「ミラクル・ローズ」ことゆかりが、復活ツアーという名のドサ回りに出ます。 既に引退して30年が経過し、ヒット曲と言える曲は「無愛想ブルース」一曲だけ。 それでも生活の為に再び歌う事を決意し、住まいの函館から東京までの4か所縦断ツアーを昔の伝手で決めます。 ...

67歳の元ムード歌謡歌手「ミラクル・ローズ」ことゆかりが、復活ツアーという名のドサ回りに出ます。 既に引退して30年が経過し、ヒット曲と言える曲は「無愛想ブルース」一曲だけ。 それでも生活の為に再び歌う事を決意し、住まいの函館から東京までの4か所縦断ツアーを昔の伝手で決めます。 最初のフェリーの中で縁(ゆかり)という11歳の少女と知り合い、同姓同名という事もあり意気投合します。どこまでもついてくる縁に困惑するも、子供らしく明るく歯に衣着せない物言いに癒され、ゆかりもまた離れがたい気持ちになっていくのでありました。 ゆかりという盛りの過ぎた歌手が、もう一度小さな会場で歌おうとする姿がとてもいいです。一般の人々には分からないかもしれませんが、地方の小さなライブハウスや、カフェなどで往年の歌手のライブはよくやっていて、僕らもたまに前座をやらせて頂いたりします。 ずっと売れ続けるのが理想ですが、殆どの人は止めてしまうんだと思います。そんな中でも歌いたい、演奏したいという人たちは小さな場所を回って活動を続けています。 僕は潔く止める人よりも、細く長く続けている人の方が好きです。往生際悪くあがいてそれでも表現しようとする人ってかっこいいと思います。この「ミラクル・ローズ」ことゆかりさんも非常にかっこいいです。 歌って生きていくのって楽しそうだなと思うんですが、計算すると結構な回数歌わないとペイ出来ないし、それだけ実入りのある出演がコンスタントに確保できるとも考えられないので、ご飯食べていくだけであれば普通に会社員やってた方が絶対に楽です。まあ、それを超える充実感があるんですけどね・・・。

Posted byブクログ

2019/12/04

ミラクル・ローズの名で40数年前に一世を風靡した野原ゆかりは函館でスナックをやってひっそり暮らしているが、昔のファンからの要請で歌い始めて、各地を回る中で様々なハプニングに遭遇する物語だが、面白かった.途中から家出娘の森川縁(ゆかり)と道中を共にすることになり、話は大きく発展する...

ミラクル・ローズの名で40数年前に一世を風靡した野原ゆかりは函館でスナックをやってひっそり暮らしているが、昔のファンからの要請で歌い始めて、各地を回る中で様々なハプニングに遭遇する物語だが、面白かった.途中から家出娘の森川縁(ゆかり)と道中を共にすることになり、話は大きく発展する.どのエピソードも楽しめたが、ミラクル♡ローズが出てくる巻が良かった.元祖ミラクル・ローズの18番「愛の賛歌」の歌声が紙面から飛び出してくるような感じがした.

Posted byブクログ

2019/03/22

2人のゆかりの珍道中。 ドサ回りの売れない60台歌手ゆかりと、才能はあるものの母から押し付けられたピアノが嫌で家出中の縁。芸は身を助ける。 運命に逆らう。 もう無理だ、おしまいだって諦めかけた時、運命に逆らえって思えばやっていける気がする。だから年だからって尻込みしたらダメ。運命...

2人のゆかりの珍道中。 ドサ回りの売れない60台歌手ゆかりと、才能はあるものの母から押し付けられたピアノが嫌で家出中の縁。芸は身を助ける。 運命に逆らう。 もう無理だ、おしまいだって諦めかけた時、運命に逆らえって思えばやっていける気がする。だから年だからって尻込みしたらダメ。運命に逆らわなきゃ。 いい言葉。

Posted byブクログ

2019/02/05

主人公が60代女性というのが珍しい。濃いいキャラばかり登場するが、くど過ぎない。回想シーンへの入り方やタイミングが絶妙で上手い。 ラストの数ページで、うっかり最後の1行を読んでしまい、そこは後悔している。

Posted byブクログ

2018/11/06

読みやすくて笑いどころも多かったが、年齢だったり孤独だったり生い立ちだったり色々と根っこが暗くて辛くなる部分もある。 67歳の主人公の歌の凄さが自分には感じられなかったのが残念。この作者は多くの作品に歌を登場させるけど、それが全然響いてこない。

Posted byブクログ

2018/07/25

元ムード歌謡の歌い手ミラクル・ローズことゆかりは、函館からの連絡船で家出娘の縁と出会った。 ゆかりの数日間の個人的なツアーに、スタッフとして同行することになった縁。 行く先々でトラブルに見舞われる二人。 ツアーの目的は? 前半、今ひとつ入り込めずにいましたが、ローズさんの過去が...

元ムード歌謡の歌い手ミラクル・ローズことゆかりは、函館からの連絡船で家出娘の縁と出会った。 ゆかりの数日間の個人的なツアーに、スタッフとして同行することになった縁。 行く先々でトラブルに見舞われる二人。 ツアーの目的は? 前半、今ひとつ入り込めずにいましたが、ローズさんの過去が少しずつ分かってくるにつれ、一気に面白くなりました。 最後に登場人物を一気に回収する感じは、とても好きです。 そして、遊さんとのこと。 今回の旅があって初めて、遊さんの気持ちを知ることが出来たローズさん、ハッピーエンドに涙腺が緩みました。 お約束の他作品との繋がり。 思わず、うふふ♡

Posted byブクログ

2018/06/30

大切なひとを心より大切に想うことができるのは幸せなこと。 大切なひとに大切に想われているのを感じられれば、言葉にできない喜びに心震えてしまう。 いつかいなくなるときがくる。 その時まで、つなぎとめていく揺るぎない最強の幸せがそこにある。

Posted byブクログ