負け逃げ の商品レビュー
国道沿いだけが夜でも明るい田舎町の男女の連作集。 そこに住む人達の田舎町という意識が醸し出す閉塞感がずっと漂うストーリー。 皆が現状に満足せず、だからと言って未来に夢を持っているわけでもなく、そのため、若者が中心の話なのに爽快感はひとつも感じられません。 それぞれに事情があり、...
国道沿いだけが夜でも明るい田舎町の男女の連作集。 そこに住む人達の田舎町という意識が醸し出す閉塞感がずっと漂うストーリー。 皆が現状に満足せず、だからと言って未来に夢を持っているわけでもなく、そのため、若者が中心の話なのに爽快感はひとつも感じられません。 それぞれに事情があり、それぞれがその事情ゆえ鬱屈としたものを抱えている。 でも、そこに興味が湧き、読む手を止めることは出来ませんでした。 田舎、ふるさとが、懐かしく良いイメージの場所になるのには、先の人生によるものなのでしょうか。 興味深い作品でした。
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とある田舎の若者やオジサンオバサンの話。 田舎の閉塞感から来る闇、って感じ? こじらせ感。 読んでいる間はずっといや〜な気持ちだったけど 読後感はそれほど悪くなかった。
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とある村の住人を主人公にした短編集。ある話ではただのサブキャラなのに、ある話では主人公になったりするのが面白かった 全体的にとてもドロドロで、主人公も含めてみんな嘘ついてて、世の中もこんな感じで、みんな嘘ついてるのかなぁなんて思った(笑) 個人的には、僕の災いと蝿とけもの道が面白かった。最初はただの嫌なキャラだったヒデジが最後にはいい人になってたのが、不思議な感じと思った
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閉ざされたような小さな田舎町。 そこで生きていくもの、出ていこうとするもの、出ていけないもの。それぞれの立場で思い悩みながら、諦めたり受け入れたり。僕の災いと蠅が好き。
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田舎の閉塞感のある村に住む高校生や大人の男女の生活が描かれている。何もない村。この村にいても未来はないのにこのままここで大人になり親と同じような生活をするんだろうという予感。その暗い色に満ちている。村の外への憧れと村への失望。内に溜まっていたものが溢れたときの衝動。その先に何があるのか。でも何かせずにはいられないそれぞれのラスト。この閉塞感と村に住む人たちの感情がとても丁寧でリアルに描かれている。今後に注目していきたい作家さん。
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こういう、いろんな視点からもっていくタイプが好きなのでとても読んでいて楽しかった。 惡の華という漫画が好きで、かぶるところがあって ぐいぐい読み進められたが、時の進行が急に戻ったりするので片手間に読むのは難しいと感じた。
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中高生の時の感覚を思い出した。 なぜかこれを読んだ後、成人向けの漫画を買ってしまった。一人暮らしで、誰にも咎められないのに。
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田舎で暮らす人々の鬱屈した気持ちやそこから逃れようと渇望する姿を描いた短編連作。 明るい未来が描かれるような話はなく、どうしようもなく暗い結末の話が多い。それでもなぜか希望を感じてしまう。 高校生の話もいいが、個人的には教師である2人の話がよかった。人には受け入れてもらえる異性が...
田舎で暮らす人々の鬱屈した気持ちやそこから逃れようと渇望する姿を描いた短編連作。 明るい未来が描かれるような話はなく、どうしようもなく暗い結末の話が多い。それでもなぜか希望を感じてしまう。 高校生の話もいいが、個人的には教師である2人の話がよかった。人には受け入れてもらえる異性がどれだけ必要か、そんなことを考えさせられる。
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ある村を舞台に、圧倒的な閉塞感とそこから逃れるために必死なひとびとを描いた連作。 物語自体はカタルシスもなく、落ちるべきところに収束していくのであまり面白みはない。 (構造としては、わりとありきたりな一作目から広げてよく収斂させている。収斂させないほうが素敵だったけど) ただ解...
ある村を舞台に、圧倒的な閉塞感とそこから逃れるために必死なひとびとを描いた連作。 物語自体はカタルシスもなく、落ちるべきところに収束していくのであまり面白みはない。 (構造としては、わりとありきたりな一作目から広げてよく収斂させている。収斂させないほうが素敵だったけど) ただ解説の重松さんも語るとおり、衝動の濃さは印象的。 つぎの作品に期待したい。
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