ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに の商品レビュー
ぼのぼのが好きな韓国人の放送作家によるエッセイ。ぼのぼので出てきた言葉ややり取りを取り上げながら、自身の日々や人生観と照らし合わせて紹介している。著者の率直な書き振りとぼのぼのの相性がとてもよく、迷った時や落ち込みがちな時に読むと心が温かくなる本。ぼのぼのがまた読みたくなった。
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2021.09.19読了 小学生の頃、いとこが読んでたぼのぼのを借りて「意味不明だし、ぼけーっとしててイラつく」と一刀両断した記憶が鮮明にある。あの頃はこの平和な、ぽやーっとした空気の魅力が分からなかったんだなぁ。とにかく一生懸命にがむしゃらに、弱音を吐かないことが正義だとあの...
2021.09.19読了 小学生の頃、いとこが読んでたぼのぼのを借りて「意味不明だし、ぼけーっとしててイラつく」と一刀両断した記憶が鮮明にある。あの頃はこの平和な、ぽやーっとした空気の魅力が分からなかったんだなぁ。とにかく一生懸命にがむしゃらに、弱音を吐かないことが正義だとあの頃から思っていたんだと思って思わず苦笑い。 あれから数十年。結局、肩肘張りながら大人になってしまったけど、ようやく自分らしさを大事にしていいんだと気づけたこのコロナ禍ではまったバンタン。BEやLife Goes Onのカムバ映像に「ぼのぼの」の幟を見つけて、なんで?と思ったらベストセラーだったこの書籍。もともと良い印象がなかった「ぼのぼの」なので、そこまで期待せずに読んだけど、肩の力が抜けて昔の私に教えてあげたいこと満載だった。 気張らない、無理しない。だけど周囲の人を大切にして自分を大切にして幸せに前を向いて生きることの大切さというか…小さな幸せを見逃さないというか… 「ぼのぼの」の原作はもちろんのこと著者の飾らない文体や自己認識(自分はダメダメなんです。でもこんな私もありかな・・?というスタンス)も共感を呼ぶのだと思う。堅い翻訳ではなく、自然でテンポの良い翻訳だったのも引き込まれた理由のひとつ。
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自分探しのために読んだ本2冊目 『本というのは「他者」を理解するためのものです。なぜって、誰かが書いた本であれ、「他者」のことをこれほど詳しく説明してくれるものではないからです。つまり、本を読まないと「他者」がわからない。「他者」がわからないと「自分」も理解できない。理解できないまま生きていくのは怖いです』 この部分が自分に刺さった。求めているものがそのまま書かれていた。本を読むことで「他者」を理解できるようなステップに繋がるといい
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原題『보노보노처럼 살다니 다행이야』 "最近のわたしには夢がない。そのせいで心はおだやかだ。"(p.131) "傷つけられちゃったと婉曲な言い方をする人より、あのときは悔しかった、おもしろくなかったと子供みたいにあけっぴろげに言う人の方が、...
原題『보노보노처럼 살다니 다행이야』 "最近のわたしには夢がない。そのせいで心はおだやかだ。"(p.131) "傷つけられちゃったと婉曲な言い方をする人より、あのときは悔しかった、おもしろくなかったと子供みたいにあけっぴろげに言う人の方が、本物に近いと思う。自分の本音を覆い隠し、傷を持ち出して相手に自責の念を抱かせるようなやり方は、利口ではあるが卑怯じゃないだろうか。"(p.220)
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不思議と小学生の頃、いとこが読んでたぼのぼのを借りて「意味不明だし、ぼけーっとしててイラつく」と一刀両断した記憶が鮮明にある。あの頃はこの平和な、ぽやーっとした空気の魅力が分からなかったんだなぁ。とにかく一生懸命にがむしゃらに、弱音を吐かないことが正義だとあの頃から思っていたんだ...
不思議と小学生の頃、いとこが読んでたぼのぼのを借りて「意味不明だし、ぼけーっとしててイラつく」と一刀両断した記憶が鮮明にある。あの頃はこの平和な、ぽやーっとした空気の魅力が分からなかったんだなぁ。とにかく一生懸命にがむしゃらに、弱音を吐かないことが正義だとあの頃から思っていたんだと思って思わず苦笑い。 あれから数十年。結局、肩肘張りながら大人になってしまったけど、ようやく自分らしさを大事にしていいんだと気づけたこのコロナ禍ではまったバンタン。BEやLife Goes Onのカムバ映像に「ぼのぼの」の幟を見つけて、なんで?と思ったらベストセラーだったこの書籍。もともと良い印象がなかった「ぼのぼの」なので、そこまで期待せずに読んだけど、肩の力が抜けて昔の私に教えてあげたいこと満載だった。 気張らない、無理しない。だけど周囲の人を大切にして自分を大切にして幸せに前を向いて生きることの大切さというか…小さな幸せを見逃さないというか… 「ぼのぼの」の原作はもちろんのこと著者の飾らない文体や自己認識(自分はダメダメなんです。でもこんな私もありかな・・?というスタンス)も共感を呼ぶのだと思う。外国書にありがちな堅い翻訳ではなく、自然でテンポの良い翻訳だったのも引き込まれた理由のひとつ。
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ぼのぼのの漫画は読んだことがないけれど、生きていく中で現れる疑問に一つ一つ丁寧に向き合っている漫画なんだなと思った。漫画の方を次は読んでみたい。この本では、ぼのぼのみたいに生きられず、どうしても利己的になってしまったり、ある意味逃げ腰になってしまう著者の赤裸々な日々や考え方が綴ら...
ぼのぼのの漫画は読んだことがないけれど、生きていく中で現れる疑問に一つ一つ丁寧に向き合っている漫画なんだなと思った。漫画の方を次は読んでみたい。この本では、ぼのぼのみたいに生きられず、どうしても利己的になってしまったり、ある意味逃げ腰になってしまう著者の赤裸々な日々や考え方が綴られていて、それがとても共感できた。こうしたいと思うのと現実ってどうにもずれてしまう。人に立派な事を求めるのに、自分はそれが出来ない。それが自分自身の首を締めることになる。でも上手くいかない人生がいかに素晴らしいかを教えてくれた。
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『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』 ぼのぼののようになりたいということだが、ぼのぼのは決して前向きで楽観的な性格ではない。 それどころか、むしろその真逆の性格で小心者かつ心配性。 それなのにどうしてシンフェさんは「ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに」と思ったのか。 それ...
『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』 ぼのぼののようになりたいということだが、ぼのぼのは決して前向きで楽観的な性格ではない。 それどころか、むしろその真逆の性格で小心者かつ心配性。 それなのにどうしてシンフェさんは「ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに」と思ったのか。 それはぼのぼのが生きる上で大事なことを知っていたからだと思う。 そしてそれはシンフェさんの人生においても大事なことで、わたしたちの人生にとっても大事なこと。 ぼのぼのと仲間たちは、大人になって誰も正しいことを教えてくれないわたしたちに、本当に大事なことを直球のボールで投げてくれる。 この本はほのぼのとその仲間、そしてシンフェさんから本当に大切なことを教えてもらえるだろう
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