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スマホが学力を破壊する の商品レビュー

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2018/03/26

脳トレで名高い川島先生の1冊。 中高生のスマホ所持率が増加している近年、学力になにか影響を及ぼしているのではないかと危惧する人も少なくないと思う。かくいう私もその1人だ。 しかし、それらに関する研究というのは意外にもあまりない。そんな中で、川島先生は大学と仙台市で協力しながら研究...

脳トレで名高い川島先生の1冊。 中高生のスマホ所持率が増加している近年、学力になにか影響を及ぼしているのではないかと危惧する人も少なくないと思う。かくいう私もその1人だ。 しかし、それらに関する研究というのは意外にもあまりない。そんな中で、川島先生は大学と仙台市で協力しながら研究調査を進め、スマホ利用が学力に及ぼす影響を述べている。 興味深いのは、スマホの利用によって、学習時間や睡眠時間が削られ、その結果学力が低下するのではなく、スマホ利用が直接脳に悪影響を与えているのではないかという考察。利用時間が長くなればなるほど、家庭学習の時間が長くても学習効果が消えてしまうというのは恐ろしい。また、様々な調査結果から、現在の中高生や学生がスマホを利用しながら学習する、しかも1つのタスクだけではなく同時にいくつものタスクを使用しながら学習しているというのにも驚きだった。(音楽を聴く、LINEをする、動画を見るなど) 今やどこにいてもスマホを片手に何かしている人は多いが、このままでは子どもだけでなく、国民全体になんらかの負の影響が広がっていく可能性も考えられそうである。手放せとまでは言わないし、無理は承知であるが、使用時間や使用方法については一人一人が考えていく必要はあると思う。そんな警鐘を与えてくれる1冊であった。

Posted byブクログ