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若い読者のためのサブカルチャー論講義録 の商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2022/11/03

P290 目的のない青春の美しさ P291 何かのためにモラトリアムがあるのではなく、 モラトリアムそれ自体が楽しい P291 日常の愛おしさ P293 ハルヒは学園生活を楽しむために、無自覚だが、 オカルト的な文化を用いている。 そして自覚なハルヒであるところのこなたは完...

P290 目的のない青春の美しさ P291 何かのためにモラトリアムがあるのではなく、 モラトリアムそれ自体が楽しい P291 日常の愛おしさ P293 ハルヒは学園生活を楽しむために、無自覚だが、 オカルト的な文化を用いている。 そして自覚なハルヒであるところのこなたは完全に、 当時の視聴者と同じように自分の高校生活という 現実を豊かにするために、アニメという文化を コミュニケーションのツール、 つながりの口実として使用している。 これはある種の、新しいタイプのオタクの 自画像だと思う。 つまらない現実からの逃避ではなく、 自分の人生を、いまこの〈現実〉を豊かにするために アニメを使う。 P303 日常と非日常の混在

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2022/02/20

マンガ・アニメ・アイドルなどの歴史を当時の社会情勢から紐解いた本。ガンダム、エヴァと初めロボットアニメが盛り上がった背景にある日本の敗戦コンプレックスなど、流行った当時の日本人のマインドとサブカルが多いにリンクし合っていることを解説してくれている。また本の序章と結論で述べられてい...

マンガ・アニメ・アイドルなどの歴史を当時の社会情勢から紐解いた本。ガンダム、エヴァと初めロボットアニメが盛り上がった背景にある日本の敗戦コンプレックスなど、流行った当時の日本人のマインドとサブカルが多いにリンクし合っていることを解説してくれている。また本の序章と結論で述べられている「サブカルの意義」。元々は、社会的活動で現実を変えられないことを知ってしまった若者たちが「世界が変わらないのであれば自分の見方を変えいよう」という虚構への逃げ道としてのサブカルだった。しかしその役割を終えた今は「現実にない(けど実現できそうな、するべき)未来を提示する」のが役割なのではないか、という点が興味深かった。

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2020/12/21

コミュニティモデル、作品の過程を一緒に作っていくモデルはサブカル以外のその他の多様なビジネスに転用される一方で、やっぱりコンセプチャルな本物が良いよね、と回帰していくというサイクルが繰り返し続いているように思う。 今の時代の流れを感じつつ必要な見せ方で売り出すことと、そもそも本...

コミュニティモデル、作品の過程を一緒に作っていくモデルはサブカル以外のその他の多様なビジネスに転用される一方で、やっぱりコンセプチャルな本物が良いよね、と回帰していくというサイクルが繰り返し続いているように思う。 今の時代の流れを感じつつ必要な見せ方で売り出すことと、そもそも本質的にいいものをつくること、当たり前ですがこの二つが大事かと思った。おもしろい本でした!

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2020/12/08

面白かった。 サブカルチャーをこんなふうに捉えて分析することで、歴史や社会情勢との関係、影響、 そして人々がその時代ごとに何を求めていたのか、どんな欲求を満たすためにサブカルチャーが作られていたのか、すごくよくわかった。 サブカルを見ればその時代が分かる、って感じに。 実際私が...

面白かった。 サブカルチャーをこんなふうに捉えて分析することで、歴史や社会情勢との関係、影響、 そして人々がその時代ごとに何を求めていたのか、どんな欲求を満たすためにサブカルチャーが作られていたのか、すごくよくわかった。 サブカルを見ればその時代が分かる、って感じに。 実際私が通ってるサブカルはAKB48あたりからだけで、前半は全くわからないアニメの話ばかりだったけど、自分の親や祖父母の世代と照らし合わせて読んでた。 超納得する分析がたくさんあった。 最終的に、虚構の役割は、 努力すれば実現できるかもしれないけど今はまだ存在していないものを提案し、これから存在しうる可能性を探り出すこと、って言ってた。 結論それかぁ、わかってたよー、というオチだったけど、そのオチに行くまでの宇野さんの分析、解説は読む価値あったなあと思って読んでよかった。

Posted byブクログ

2020/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! 「世界の終わり」というモチーフが、バブル経済下の嗜好品であるということは、 近年の作品で「大災害」がジョークとして扱われなくなったことでもわかる。 ドラマを見ていても、フィクションに求められることがどんどん変わっていて、 大げさな演出や主人公の立ち回りは、視聴者には共感し難く、 インターネットの力で、ずっと「現実」とリンクしている。

Posted byブクログ

2020/05/21

サブカルチャーについて、非常に読みやすくわかりやすく書かれていた。久しぶりに熱中して一気読みしてしまった。

Posted byブクログ

2019/02/03

圧倒的におもしろい! 特に前半は漫画好きにはたまらない内容。あらゆる作品群を線的(あるいは面的)に捉えるとこうも刺激的なストーリーとなるとは… 戦後日本文化史的な読み物として多くの人に読んでほしい。そして議論したい。こんなに人と議論したくなる本は久々だ!

Posted byブクログ

2018/11/04

サブカル論の本が読みたくて図書館で借りてきたらハマって一気に読み終わった。 作品の抽象的要素を抽出して社会との関わりを考えるのもまた面白いと思った。 若い世代としてわかりみがある記述もあればいやそれは違うだろうというのもあった。良くも悪くも筆者の主張が強く、偏っている。 正直昔の...

サブカル論の本が読みたくて図書館で借りてきたらハマって一気に読み終わった。 作品の抽象的要素を抽出して社会との関わりを考えるのもまた面白いと思った。 若い世代としてわかりみがある記述もあればいやそれは違うだろうというのもあった。良くも悪くも筆者の主張が強く、偏っている。 正直昔のコンテンツを知らなくてそこへの興味は微妙だったけど、そういう論じ方があるのかというのを知る部分で読む手が進んだ感じ。なので昔のコンテンツの見方については筆者の偏見しか知らない。 扱うのがもっと新しくかつ他の人の視点による本が読みたい。 しかしこれは全体的サブカルチャー概論を扱っているものかつ図書館にあるやつで最も新しいものだったので険しいかも。 少女漫画・コンピュータゲーム・ボーカロイドの回が紙面の都合で収録できなかったらしい。そこを収録してほしいという気持ちになった。

Posted byブクログ

2018/10/10

サブカルチャーとしてのアニメやアイドルがその時代の背景や人々の思想をどう反映しているかとてもわかりやすかった。 今まで見てきたコンテンツをまた違った視点で見れるようになった。

Posted byブクログ

2018/10/03

主にマンガ・アニメ・アイドルに関してのサブカル論。僕はこの辺にあまり明るくないけど、戦後日本の歴史と人々の意識を絡めながら説明されているので、論じられている対象を全然知らなくても面白かった。これからのコンテンツ作りについて考えたい人たちにもおすすめ。

Posted byブクログ