ありがとうって言えたなら コミックエッセイ の商品レビュー
母と娘という関係以上に 人間として 一生懸命生きている人として 見つめる姿がありました すれ違う人ひとりひとり 違う終わり方があるということを 思わせてくれた本で
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母の命日に買って読む。 (2018/04/04) 連休さいごの月曜、昨年父を送った日を思い出して読む。 (2018/10/08)
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母と娘って実はどこの家でもこじれがち? かなり当たりがきつい母に対して、姉が怒らずに受け流すのすごい!
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「臨死!江古田ちゃん」の瀧波ユカリさんが、こういうものを描くとは意外。流行の(?)母娘ものなので、「毒親と娘」的などろどろした内容かと思ったら、そんなことはなかった。 お母さんは、まあ個性が強い人ではあるけれど、歪んだ感じはしない。瀧波さんとお姉さんの二人がすごくけなげ。特に看...
「臨死!江古田ちゃん」の瀧波ユカリさんが、こういうものを描くとは意外。流行の(?)母娘ものなので、「毒親と娘」的などろどろした内容かと思ったら、そんなことはなかった。 お母さんは、まあ個性が強い人ではあるけれど、歪んだ感じはしない。瀧波さんとお姉さんの二人がすごくけなげ。特に看護師をしているお姉さんの献身的なこと。小さい子ども二人を抱え仕事をしながら(しかも看護師だから夜勤がある)、癌で余命宣告されたお母さんを引き取り、最期まで看取る。なかなかここまでできないと思う。 そのお姉さんに、当のお母さんは感謝するどころか、ずっと辛く当たってきたと書かれていて、うーん、ここらへんにやはり何かありそうだ。それでも、大方の場合母親に対しては、怒ったり困惑したりしながら、でも、程度の違いはあれ、愛着の思いがあるものだと思う。そういう正直な気持ちが率直に描かれていて、しんみりとした読後感だった。 作者は、お母さんが亡くなった後、街でちょっと似た人を見かけると、「お母さんのほうがもっときれいだった」と思う、と書いていた。その気持ちが切ない。
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ほとんどの人に訪れる親との別れの瞬間。「親がいるから今の自分がある」とおもうのだけど、なかなか感謝の気持ちは伝えられないもどかしさが伝わってきた。また、親が死んだときの色々な手続きの煩雑さがリアルに伝わってきた。
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自分の母親のことって大好きだけど、大好きだけではいられない人も多いんではないか。関係が近しく本音でぶつかる事も多い分相手のいいところも悪いところもダイレクトにやり取りする関係。 特に瀧波さんの母親はパワー溢れる情にも厚い個性的でもある方だったので尚更だと思われた。 瀧波さんの母親...
自分の母親のことって大好きだけど、大好きだけではいられない人も多いんではないか。関係が近しく本音でぶつかる事も多い分相手のいいところも悪いところもダイレクトにやり取りする関係。 特に瀧波さんの母親はパワー溢れる情にも厚い個性的でもある方だったので尚更だと思われた。 瀧波さんの母親が病を発見されてからの余命の日々が瀧波さんの視点から描かれている。実際の介護はほぼお姉さんの家庭において(個人的にこのお姉さんはマジ菩薩か天使かというくらいの献身ぶりだと思った。職業柄なのか元々の性格なのか)なので、実際身体を動かすような介護ではないけれど、精神的にもかなり消耗する期間だったようだ。 親が老いてきたという現実に気付き始めた30代40代の娘には深く突き刺さる内容ではないかな。
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20180425Mリクエスト 他館借受 涙なしでは読めない、とかの帯が最近とても多いけど、そうかな?って感じ。 姉妹がいることは心強いと、そしてどうしてこのお姉さんは、ここまでできるのか不思議に思える。
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状況がグサグサと突き刺さります。参考になった、といっては語弊があるかもしれませんが、参考になりました。お二人とも本当によくやったと思います。お姉さんのようにはとてもできません。私はお母さんのようにできたらなあ、と思ったほどです。これも語弊がありますかね。
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お母さまの美貌・強さ・若死にと、亡母との共通点も多く。でも号泣じゃなくて、ちょい泣きくらいで読み終えられたということは、私もだいぶ母の死を乗り越えたっちゅーことかな、おかあさーん
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『臨死! 江古田ちゃん』に続けて著者のマンガを読むのは久しぶり。朝日新聞の書評に取り上げられていたことから購入。 一番好きなところは、著者がお母さんに描いてほしいと言われていた遺影を描き上げ、お手紙とともに送るときの描写。 「そうだ、手紙も入れよう。お母さんが好きだって書いちゃおう」の部分。好きなのに、改めて「好き」と伝えないのが親子関係。伝えとかないと後悔しちゃうよなと、最近思っているので胸に来た。 それからもう1か所。 「私たちも『完璧な幸せ』の最中だった」 余命わずかな母親と、きょうだい、その配偶者、孫たちと思い出の地ハワイへ赴いたときのこと、結婚50周年の老夫婦を目の当たりにし、「完璧な幸せだ」を見た気がしてひるむが、自分たちも「完璧な幸せの最中だった」と気づくシーン。 巷で小さい孫を囲んで幸せそうなジジババを見ると、「幸せそうだな」と思ってうらやましく思っていたけれど、最近は、「それは私たちも過去にやったんだった」と思う。そんな心情が重なった。
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