執愛コンフィチュール の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
仕事一筋で恋愛から遠ざかっていた貴緒の前に現れたのは、学生時代に告白してきた年下の青年・諫早。7年ぶりの再会を果たした彼は、かつての少年とは別人のような超エリートへと成長していたものの、同時に初恋をこじらせた執着心を抱えたままだった。長い間SNSの投稿だけを見ながら想いを募らせてきた彼は、ついに再会をきっかけに貴緒への想いを一気にぶつけてくる――という、年下ヒーローの執着愛が印象的な物語でした。 ヒーローの諫早は、ヒロインへの想いを長年こじらせ続けた結果、少し変態気味とも言えるほどの執着ぶりを見せますが、それがかえって突き抜けていて面白く、ヒロインを真っ直ぐ想い続けてきた一途さが印象的でした。自分の魅力をプレゼンのように語って口説く場面など、ユニークなアプローチもあり、年下ながら頭脳派で計算高いところも魅力的です。 ヒロインの貴緒は、過去の恋愛で深く傷ついたことから自分に自信が持てず、仕事に没頭して恋愛から距離を置いてきた女性。そんな彼女が、諫早の強い想いに触れることで少しずつ心を溶かしていく過程が描かれていました。また、二人の関係を“コンフィチュール”に例えながら進んでいく描写も、この作品らしい特徴的な表現だったと思います。 ただ物語の中では、元彼や職場の人物など敵役がいくつか登場するものの、最終的に大きな決着がつくわけではなく、ややあっさりと流れてしまう部分もありました。元彼の人物像はかなり印象が悪く描かれているため、もう少しはっきりした形で決着がつく展開でも良かったのかなと感じる部分もありました。 それでも、ヒロインを好きすぎるヒーローの執着愛は最後までブレることなく、突き抜けたキャラクターとして強く印象に残る作品でした。少し変わったタイプの溺愛ヒーローを楽しみたい方には合う作品だと思います。
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