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誰がために鐘は鳴る(上) の商品レビュー

3.7

14件のお客様レビュー

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2020/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3 1930年代のスペイン内戦を舞台にした話。共和国側の義勇兵米国人ロベルトジョーダンの橋爆破作戦とマリアとの恋、戦争の悲しさを描いている。協力するゲリラ隊のパブロ、ピラール、アンセルモなど特徴あるキャラ。作戦準備とマリアとの出会い・恋が上巻の主。アルセルモの、戦時中とはいえ殺人に対する自戒と罪の意識の想いなど兵士の辛さなども描かれる。

Posted byブクログ

2020/01/09

例年、年始に海外の文豪の長編を読むことにしており、今年選んだのが本作。かなり読みやすい文体で、思ったほど読むのに苦労を要さない。 なんらかの重要な作戦の前夜。アメリカからの義勇兵であるジョーダンが、数々の人物と出会う。 戦争という極限下での、登場人物達の心の交流が描かれている。

Posted byブクログ

2019/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「老人と海」が面白かったので、引き続きヘミングウェイを読んでみた。 最初の50頁くらいまでは正直読むのがしんどかった。 話が中々動かず、なんてったって先が長い。 進みが悪いまま何日も放っておいていた。 でも無理やり読み進める途中から、いつの間にかどんどん引き込まれていき、 そこからはあっという間。二日間で400頁弱を読み切った。間違いなく面白い。 話は中々進まない。 ロバートが任務を遂行する準備をしているといえばそうなのだが、 仲間集め以外特に何もしないまま、上巻は終了する。 わずか2日間のそれだけの出来事に、450頁あまり。 しかし、描写は非常に緻密で、心情の葛藤がとてもリアルだ。 登場人物は皆とても生き生きして、人間らしくて、 脇役にもいつの間にか愛着が湧いてしまう魅力がある。 ピラールなんて、もう大好きだ。 人間とはどんな生き物なのか、 その悪癖も、愛すべき優しさや美徳も含め、 スペイン内戦という極限の状況を舞台に情熱的に描いている。 下巻がとても楽しみになったし、 ヘミングウェイの他の本ももっと読んでみたくなった。 《マリアとすごせるときは、もう二夜とない。一生涯を共に暮らすこともかなわず、並の人間に与えられているいかなるものも、二人で共有することはできない。一切、できない。あるのは過ぎ去った一晩、過ぎ去った午後、そして、これから訪れる一晩。たぶん、それだけだ。そう、それだけだ。 時間。幸福。娯楽。子供たち。わが家。浴室。清潔なパジャマ。新聞の朝刊。二人して目覚めること。目を覚まして彼女を見、自分が一人でないと知ること。それらの一切が、おれたちからは奪われている。まったく存在しない。だが、それが人生で得られる望みのすべてなら、そうだとわかったのなら、せめて一晩くらい寝具の整ったベッドで寝たとしても、バチはあたるまい? いや、それもいまとなっては見果てぬ夢だ。かなわぬ夢だ。》ーーー345頁

Posted byブクログ

2019/06/05

スペイン内戦にて、レジスタンスたちの生きざまが描かれる。主人公は、とにかく命令には忠実に目的に向かって、前に前に進んでいく。深く人を洞察し対応していかなければならない。その中で恋人に対しては、気を緩め人間的な面を見せる。2019.6.5

Posted byブクログ