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月のとびら 新装版 の商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2024/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

占い師の方が書いた本。 小さいころから占いはよく見るし、 今も毎朝7時に『THE TIME』のゲッターズ飯田さんの占いをチェックしている。 しかし、信じているのか?といえば答えに詰まる。 占いがなにかを変えてくれるとまでは思えず、 水曜に放送する某テレビ番組は完全にヤラセだと思う。 そんな中途半端な私にも、石井さんの話はすっと入ってきた。 占い師さんって人の話を聞いてアドバイスするのが仕事だからかな。 そうだよね、と納得してしまうことが多かった。 特に『占いで昨日と同じ内容だと怒る人がいる』 『みんな潜在的に昨日と今日は違う一日になると信じている』 というのは、たしかに!と思った。 普通に考えたら昨日今日でどうこうなるものってそんなにないはずなのに、 占いだけは前日と変わりないと言われると納得がいかない気がする。 この方にならお金払っても納得できるかも(笑)

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2024/01/22

自分の努力とは関係ないところで意思決定をする占いってどうなの?と疑念を抱いてきました。 昔から精度は高くないことは証明されているし、オカルトに未来を決められるのは癪です。 とはいえ、「お探し物は図書室まで」で紹介された文章が素敵で、チラ見のつもりで手に取ったのですが...気づい...

自分の努力とは関係ないところで意思決定をする占いってどうなの?と疑念を抱いてきました。 昔から精度は高くないことは証明されているし、オカルトに未来を決められるのは癪です。 とはいえ、「お探し物は図書室まで」で紹介された文章が素敵で、チラ見のつもりで手に取ったのですが...気づいたら完読してました。 以下、自分がこの本を読んで「解釈」したことです ・占いは未来予知ではない ・「今日はツイてる」とか、なんとなく感じているもの、占いはこれを言語化する役割 ・占いの結果は絶対的なものではなく、解釈するのはあくまで自分 ・占いは自分の思いを言語化し行動するきっかけにすぎない 占いというものを非科学的なものとして遠ざけるのではなく、自分の心を映し出すもの、プラスに働きかけるものとして信じてみてはいかがですかという提案書のように感じました。 本当はなんの意味もないかもしれない、でも、占星術に則って占った結果が、行動する良いきっかけになるのだとしたら...占いにも意義があるのではないでしょうか。 なんだか、神様を信じるか否かでよく語られる、パスカルの賭けに考え方が似ています。 信じた方が人生はきっと楽しい。だったら信じるという「決め」をして、月に踊らされるのもいいのかもしれません。 最後に本書の中で笑った一文 「人の死は、もっと大切で神聖なものだと思います。無責任な占いなんかと一緒にしてはいけないと思います。」 これが占い師の言うことなの!?と、大好きになりました笑

Posted byブクログ

2022/11/13

2013年出版のもの "占い"とは何か。 "今日はついてないな"とか"晴れ女・晴れ男"など、ふとしたところに非日常を信じている発言があふれている。 これには、はっとしました。無意識のうちに何かを信じているのだと。 占い...

2013年出版のもの "占い"とは何か。 "今日はついてないな"とか"晴れ女・晴れ男"など、ふとしたところに非日常を信じている発言があふれている。 これには、はっとしました。無意識のうちに何かを信じているのだと。 占いの及ぼす影響なのか、占いが当たっているのか、という神話?をもとにした話も面白かったです。 月の影響に関するところも興味深かった。 占いとの付き合い方、距離感を考えさせられた。

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2022/06/04

「お探し物は図書室まで」に登場した本書が気になって手に取りました。 私自身の名前に月があることからも、どこか惹きつけられるものがありました。 なにかを「信じた」とき、私たちは、もともと心の中に存在した空洞に信じる対象を吸い込み、さらに、空洞の形に合わせてその対象を変形させて、...

「お探し物は図書室まで」に登場した本書が気になって手に取りました。 私自身の名前に月があることからも、どこか惹きつけられるものがありました。 なにかを「信じた」とき、私たちは、もともと心の中に存在した空洞に信じる対象を吸い込み、さらに、空洞の形に合わせてその対象を変形させて、「信じた」対象と心を一体化させてしまうのではないでしょうか。 占いも、占いをすることも、それ自体が運命の一部なのだなと思いました。 深い感情と直感に基づく月の目も大切にしたいです。

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2021/12/08

あらすじ(HPより)石井ゆかりが綴る「月の世界」へようこそ! 「月と占い」「占いとのつきあい方」について、わかりやすく説明します。占いとの「つきあい方」に悩んでいるあなたへ。 本書では、石井ゆかりが月の世界を入り口に、「占いとのつきあい方」について語ります。 占いに飲み込まれず「...

あらすじ(HPより)石井ゆかりが綴る「月の世界」へようこそ! 「月と占い」「占いとのつきあい方」について、わかりやすく説明します。占いとの「つきあい方」に悩んでいるあなたへ。 本書では、石井ゆかりが月の世界を入り口に、「占いとのつきあい方」について語ります。 占いに飲み込まれず「月の世界=夢の世界」を通して、「占いとどうつきあえばいいのか」を内側から考えます。 好評を博した「月のとびら」(2013年刊)が新装版となって登場! 石井ゆかりファンのみならず、占い好き必見の1冊。 「星占い」の世界で、月が象徴するのは、変化、豊譲、母なるもの、無意識、身体…。石井ゆかりから「星占い」に興味のあるあなたへ、毎夜見上げる「月」にまつわる大切なこと、「私信」として綴ります。(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784484182056) 『お探し物は図書室まで』を読んで気になったので。 たまにはこういうのも良い。院生やってて、根拠のある文章しか許されない世界にしばらくいたので、こんな感じだよね、くらいのふわっとした文章が新鮮で、親しみやすく感じた。(もちろんちゃんと論拠がある部分もある) でも本の中で語られている「月の目で見る、月の心で生きる」というのはそういう白黒はっきりさせる科学的なものでもなくて、まさにこの矛盾があって当たり前の、むしろそれが美しいような、そういうことなんだろうなと思う。(支離滅裂) 別に自己啓発本とかではない。私自身、別に占いに興味があるわけではないし、それに囚われてるわけでもない。でもなんか読むと、少しだけ気持ちに余裕ができる気がするし、月や星が意味するものについて、考えてみたくなる、自分との繋がりを確かめてみたくなる、不思議な魅力の本でした。 以下、内容に触れます。 ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』の中で、主人公バスチアンが夢の世界の女王につけた名前が「モンデンキント(月の子)」であったように、月は私たちの内なる夢の住まう場所であるように思われます。(p.6) →素敵。はてしない物語好き。美しいファンタジーと月の繋がりを感じられる。 かつて子供だった私たちのすべてが「サンタクロースはいない」と人生のどこかで知らされたはずなのに、相変わらずサンタクロースがクリスマスから消え去る気配がないのは、まだ幼い子供たちがそれを信じているから、ではありません。昔子供だった大人たちこそが、大人になってもなお、「サンタクロース」の真実を心から理解して、その世界を生きているからです。 子供にサンタクロースの夢を見せてやろうとする親のすべてが、自分の心の中に、真実のサンタクロースを住まわせています。だからこそ、子供の多くが、そりに乗ったサンタクロースが「実在する」と感じます。 親たちの教えるサンタクロースは、けっして「嘘」ではなく、もっと大きな「本当」です。(p.29) →これも素敵な言葉。信じる心と繋げられることが多いサンタクロースだけど、大人がどうサンタクロースを理解しているか、ここまで綺麗に言語化されてるの初めて見た気がする。 誕生日には、自分が生まれたときとほぼ同じ位置に、太陽が戻ってくるのです。 ですから、誕生日の夜には、自分が生まれた日の夜に輝いていたのと同じ星々が輝くことになります。(p.128-129) →素敵!そんな風に考えたことなかった。

Posted byブクログ

2021/09/20

読んでて、機がが熟すという、タイミングがかみあった瞬間ってあるなぁ~と。のりとはずみとタイミングと言うけど、あれは機が熟した時に起きる現象かもしれないと思いました☆

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2021/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【月】 月についてたくさんの切り口で語りながら、読み手に新しい視点を持つためのヒントを与えてくれる本。 月は「善きもの」「清らかなもの」とする人がいる一方で、月は「悪しきもの」「怖いもの」とする考えがあるという。 たとえば「満月を恋人と見てはいけない」「月を見上げてはいけない」という言い伝え。 満月を恋人と見たから別れたのか、もともと別れの予感がある二人が満月を見たのか。 月を見上げたから悪いことが起きたのか、他に原因があって悪いことが起きただけなのか。 科学的にその因果関係を証明する証拠は一切ない。 「願い事をするなら新月と思っていたのに忘れてしまった(自己嫌悪、後悔、焦り)」「断捨離をするなら満月と聞いたのにできなかった(だからやる気が失せた)」 こんな風に囚われてしまう必要は無いのだ。 結婚式や引越し、離職する日などが満月に重なった時。 新しいプロジェクトが始まったり、電球が切れて新しいものに取り換える場面が新月に重なった時。 自分の生活と月の満ち欠けが結びついていると「発見した」ときに、「月の時間を生きている」喜びが感じられるという著者の考え方に、強い共感を覚えた。 やりたいことがあるのに新月まで我慢するとか、 特にないのに新月だからと無理やり願い事をするとか、 楽しいわけがない。 【占い】 『占いに心を吸い取られているとき、私たちは必ず、大切なことを見失っています。それを見失った状態では、心から望んでいるはずの幸福も、けっして、手に入ることはありません。私はそう思います。』 たとえば、(著者自身もタロットカードを何度も並べたことがあると書いていたけれど)私自身も質問を思い浮かべながら、何度もオラクルカードを引いてしまうことがある。『賭け事にはまってしまう人とどこか似通ったものがあるようです』・・確かにそうかもしれない。 「自分の望み通りの未来であって欲しい」そんな気持ちが強いときに、何度もカードに向かって質問を続けてしまうと気づいた。「自分がどうあるべきか」を考えることからの逃避・・・。そんなときの私は「自分の時間を生きていない」「自分自身で考え選択できていない」。 大切なのは、自分や相手にとっていちばん大切なのは何かを考え行動すること。そしてその答えは、自分の外ではなく、内に見つかるということ。そんなことを、改めて教えていただいた。 著者である石井ゆかりさんの肩書きが「占星術師」ではなく「ライター」であることに納得の一冊だった。

Posted byブクログ