江國香織童話集 の商品レビュー
つめたいよるにと温かなお皿がまるまる入ってるんだな、それは持ってるから読んだことないいくつかだけ拾い読み。 十月のルネッサンスがよかった。 江國さんは童話も品がある。 ひたすらに品があるんだよな。そこが好き。
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江國香織らしい、優しく暖かいだけではない童話集という感じ。なかなか素敵な世界観でした。 江國香織が20代に次々発表したアグレッシブな短編童話30余を網羅した作品集。子どもの視点で世界を見つめる世界観は常に新鮮で読者に衝撃を与える。美しい言葉の本。同時期に発表した絵本のテキストも...
江國香織らしい、優しく暖かいだけではない童話集という感じ。なかなか素敵な世界観でした。 江國香織が20代に次々発表したアグレッシブな短編童話30余を網羅した作品集。子どもの視点で世界を見つめる世界観は常に新鮮で読者に衝撃を与える。美しい言葉の本。同時期に発表した絵本のテキストも文章のみで収録。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1つの話が数ページの短編集。一番最初の話が1番好きだったかも。死んでしまった飼い犬が人になって会いにきてくれるなんてペットを飼ってる人なら誰しもが望むだろうな。
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かつて大好きだった作者。 けれどいつからかこの作者の作品からは離れていった。 時をおいて再び本を手に取ると、以前とても好きだった時の感覚を思い出した。同時に、もう読まなくなった理由もくっきりと浮かび上がった。
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表紙の絵が素敵なので、どんな物語が詰まっているのか気になってしまう本です。 最初の話が『つめたいよるに』の「デューク」、「僕はジャングルに住みたい」、デビュー作の「桃子」、小さな童話大賞の「草之丞の話」と続く。 『綿菓子』や『モンテロッソのピンクの壁』『温かなお皿』も載っていて...
表紙の絵が素敵なので、どんな物語が詰まっているのか気になってしまう本です。 最初の話が『つめたいよるに』の「デューク」、「僕はジャングルに住みたい」、デビュー作の「桃子」、小さな童話大賞の「草之丞の話」と続く。 『綿菓子』や『モンテロッソのピンクの壁』『温かなお皿』も載っていて、最後に『おさんぽ』。 挿し絵がところどころにあるだけで殆ど文字だけですが、これ1冊で江國香織さんの童話の世界が堪能できます。 童話集ですが子ども向けから大人向け(ショートショート?)までバラエティに富んでます。 ちょっと不気味だったり支離滅裂な話もありますが、子供の頃の自由気ままな空想の世界が感じられました。 「デューク」「モンテロッソのピンクの壁」「南ヶ原団地A号棟」「コスモスの咲く庭」「おさんぽ」あたりが好みです。
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ほわっとあったかい。 桃子を語りで聞いて、その不思議さに何とも言えない思いになって、この本を読んだ。 届かない思い、口に出さない思いの数々、そういう一歩手前の感情があって、 テレビドラマのように1から10まで言葉にするのではない、たくさんの思いを巡らせる。
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この本を開いて、一番はじめに出会う物語がつめたいよるにという章の中にある「デューク」という十数ページほどの物語。 その最初の物語を読んだだけで、わたしの心はもうこの童話集に夢中になった。 幻想的で不思議なお話だったり、現実的でありながら子どもの心をしっかり捉えた物語だったり、実に...
この本を開いて、一番はじめに出会う物語がつめたいよるにという章の中にある「デューク」という十数ページほどの物語。 その最初の物語を読んだだけで、わたしの心はもうこの童話集に夢中になった。 幻想的で不思議なお話だったり、現実的でありながら子どもの心をしっかり捉えた物語だったり、実に多彩な物語がたくさん詰まっている。 江國さんの作品を読むのはこれが初めてなのだが、なぜだかとても懐かしく愛おしく感じられた。 綿菓子という章に詰められた物語だけ、1人の少女を主人公にした連鎖短編になっている。 少女は、彼女のお姉ちゃんが付き合ってた次郎くんと別れて急にお見合いして結婚したことや、次郎くんに会いたかったこと、幸せだと思っていた友だちの家庭の話などについて豊かな感性で考える。 女は哀しい、男も哀しい。 そんな彼女の考えに、またそのように描く江國さんのタッチに感嘆した。 温かなお皿の章では、食べ物や食卓に関連する不思議だったりあたたかな物語が詰まっている。 語りきれないくらいたくさんたくさん、印象的なお話が詰まっている。 最初のつめたいよるに、の章にある物語たちは、一晩にひとつ、寝る前にこどもに読み聞かせたくなるようなお話たちだった。 時折年代を感じるなあと思ったら、物語たちの初手は1980年代後半から2002年に渡るようで、なるほどと腑に落ちた。 目次全部(自分のために)引用するのは大変なので、特に好きな物語のタイトルだけ書く。 「つめたいよるに」より デューク/僕はジャングルに住みたい/草之じょうの話/鬼ばばあ/いつか、ずっと昔 十月のルネッサンス(幼稚園に勤める女性が主人公のお話。ある日見覚えはあるけど名前も素性もわからない園児がいることに気づいて……?この話、なんでこのタイトルなのか分からないから誰かと感想述べながら話し合いたい) あかるい箱(感想同上) モンテロッソのピンクの壁(タイトルの場所を目指して猫が旅するお話。とても好き) 「温かなお皿」より ラプンツェルたち/子供たちの晩餐/晴れた空の下で/さくらんぼパイ/南ヶ原団地A号棟 があこちゃん おさんぽ
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毎日をただ過ごしていたら忘れてしまう痛みが胸にじわっと広がる。やさしくて、やわらかくて、おだやかなのに痛い。痛いのに心地良い。大人になっても忘れないでいたい。
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デューク 冒頭から。 あの時と私と一緒だ。やっぱり江國香織さん大好きだ。と思った。 亡くなった犬に、 次の日突然現れた端整な顔立ちの男の子 落語にクリスマス ジェームス・ディーン 私も大好きでした。今も大好きですよ。 夏の少し前 いにしへの日 私の未来が見えたお話?それとも夢...
デューク 冒頭から。 あの時と私と一緒だ。やっぱり江國香織さん大好きだ。と思った。 亡くなった犬に、 次の日突然現れた端整な顔立ちの男の子 落語にクリスマス ジェームス・ディーン 私も大好きでした。今も大好きですよ。 夏の少し前 いにしへの日 私の未来が見えたお話?それとも夢? 僕はジャングルに住みたい 何か嫌なことがあると、ジャングルに住み想像を膨らませる、 小学六年生の恭介 その時にしかない独特な感情があって面白い 桃子 幼い恋仲の幻想的な話 白い小鳥と青い花 草之氶の話 女優の母は幽霊の侍と結婚し、幽霊の子どもが僕 鬼ばばあ 養老院のトキさんと時夫くん 老いること、病を負うこと、 施設で働いてると、こんなにも複雑な病気があり、 それに侵食されていく、私たち人間をとても複雑に思う。 どうして、こうしてまでも生きることを命じられているのか。 でも、これは私たち生きてる人間が選んだことなのか、 複雑な気持ちになる
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うっとりとゆったりと。バルコニーでコーヒー飲みながら。ひとりごはんのお供に。江國香織の極上のことばで連れてゆかれる不思議な淡い世界たち。 江國先生、がんがんもっも童話書いてください。阿波直子さんの新作がもう読めない心の隙間がふさがります。
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