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額を紡ぐひと の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2024/11/04

人はそれぞれいろいろな苦悩を抱えながら生きているのですね。 その苦悩を乗り越えられた時に一歩前に進んでいけるのだと感じました。 想い出の品の額装を心を込めて行うことを仕事にして頑張っている夏樹も、よい方向に進めそうでよかったです。

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2024/06/02

心のうちに秘めた闇を、少しずつ解きほぐしてくれる物語。みんな辛い思いはある。それでも前を向いて生きるために生まれたのが、芸術ってものなのかな。

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2023/11/24

谷瑞恵さんの本、久々に手に取った! ストーリーが緩やか〜に進む。 読んでて心が穏やかなっていく。 額縁屋さんの話! みんな心に色んな思いを抱えて生きてる。 それと向き合って生きていくには しんどくなる時もある。 そんな時に、額縁に思いと共に 入れてもらったり思いを知ってもらっ...

谷瑞恵さんの本、久々に手に取った! ストーリーが緩やか〜に進む。 読んでて心が穏やかなっていく。 額縁屋さんの話! みんな心に色んな思いを抱えて生きてる。 それと向き合って生きていくには しんどくなる時もある。 そんな時に、額縁に思いと共に 入れてもらったり思いを知ってもらったり、、。 近くにこういうお店があったら 私は何を入れてもらおうかな、、、♡

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2023/09/07

婚約者が亡くなったことで追いかけるように額装師になった夏樹。 彼女の繊細で純粋な心が、依頼人の心に寄り添い、また秘密も暴きながら素晴らしい額縁を創る。 繊細という言葉が合う本でした。

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2023/07/31

額装師の女性、奥野夏樹。宿り木、鳥の声、毛糸玉、絵、カレーのソースポットと、彼女は平面的なもの以外も額装する。依頼主が頼むものはどれも思いが込められていて、それを納得いくようにするために、彼女は生き方にまで踏み込んでいく。 額装をやることになった夏樹にも、止められない思いがあり...

額装師の女性、奥野夏樹。宿り木、鳥の声、毛糸玉、絵、カレーのソースポットと、彼女は平面的なもの以外も額装する。依頼主が頼むものはどれも思いが込められていて、それを納得いくようにするために、彼女は生き方にまで踏み込んでいく。 額装をやることになった夏樹にも、止められない思いがあり、夏樹に関心を持つ久遠純も忘れられない過去と後悔にしばられている。表向きは淡々と生きている人も、飄々と生きている人も、生きている分だけ辛いことや後悔することは抱えている。自分には到底あり得ないことで、なぜそのようなことができたのかと、批判するしかないような人にも、その行動の原因がある。本当にその人の奥底までを知り得たうえで、批判と言うものはできる。自分を守るために、思いもよらず人を傷つけることは、あると思うから。 「誰でも傷つけたぶん、傷つく、傷つけられたぶん、傷つけてしまう」 久遠純の青いうねりの絵が額装されて、新しい場所に収まった。色々な思いを額装してもらい、その時間を俯瞰してみられるようになって、これから前を向いて生きていくことができる。最後に明るい光がさして、よかった。

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2023/04/22

額を創る人って、そうそうなれるものじゃないけどなあという現実的なことを、思ってしまった。純の絵は、見てみたいなあと。そのあとのストーリー紡いでほしいなあ。

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2022/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

額縁職人がオーダーメイドの額縁を依頼人に仕立てる話。 何かしらの喪失を抱える依頼人の思い出の品を、喪失を抱えた主人公の額縁職人が装飾し、その過程で主人公もまた喪失を少しずつ乗り越えていく。 全ての額縁がそうだとは思わないが、この本で書かれる額縁は、祀り弔うための墓標に近い。 物語ることと同じく、物質を囲う(境界を定める)行為は、自己と物質にまつわるエピソードとの間にも境界を定め、生々しい痛みと決別し、外からそれを眺めるようになるための儀式であると感じた。 人の内面、人生に踏み込んだ話である割に、内面描写の書き込みがやや浅い感もあるが、だからこそ押し付けがましくなく、軽く読め、読者の感覚に委ねられる部分が多いのもまた良かった。

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2021/01/22

人々の想いに合う額装を誂えることで、その人の想いを浄化していくかのよう。 そして、人は前に一歩踏み出していく。 主人公の夏樹も心に深い傷をもつ一人。 額装を依頼する人たちは何かしらの深い傷をもつ。 額装を作るために徹底的に相手のことを調べ、相手の気持ちに寄り添う。 哀しさの...

人々の想いに合う額装を誂えることで、その人の想いを浄化していくかのよう。 そして、人は前に一歩踏み出していく。 主人公の夏樹も心に深い傷をもつ一人。 額装を依頼する人たちは何かしらの深い傷をもつ。 額装を作るために徹底的に相手のことを調べ、相手の気持ちに寄り添う。 哀しさの中にどこか一筋の光がさすような。 物悲しくもあり、心温まる小説。

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2021/07/11

事故で婚約者を喪った額装師・奥野夏樹の元には 一見額装不可能で、いわくありげな依頼ばかり やってくる。表具額縁店の次男坊・久遠純は、 夏樹の作品と彼女自身に興味を持つのだが…。

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2020/11/20

谷瑞恵「額を紡ぐ人」読了。 人の暗い過去を暴くような、どちらかと言うとイヤミスっぽい内容なのに、不思議な清々しさがある小説でした。 この作家さんは初めて読んだので他の作品も読んでみよ。

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