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樽とタタン の商品レビュー

3.3

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/03/22

小さな喫茶店に集まる常連客と、その喫茶店に置かれた赤い樽の中に入って過ごしていたので「樽とタタンだな」と、『タタン』と呼ばれるようになった女の子の話。 記憶が曖昧で、現実にあったのかも曖昧だから、もちろん物語も登場人物も曖昧。 だから最初はすごーく読むのに苦労した。 こんな進...

小さな喫茶店に集まる常連客と、その喫茶店に置かれた赤い樽の中に入って過ごしていたので「樽とタタンだな」と、『タタン』と呼ばれるようになった女の子の話。 記憶が曖昧で、現実にあったのかも曖昧だから、もちろん物語も登場人物も曖昧。 だから最初はすごーく読むのに苦労した。 こんな進まないの久しぶりだなと思うくらい読みにくかった。 なのに、なぜかわからないけど読み終わって見ると、その曖昧な登場人物たちが愛おしく感じてくるから不思議。 タタンちゃんを中心に、おじさんたちが好き勝手に過ごしていた喫茶店、きっと温かい空間だったんだろうなぁ。 そんな老小説家やマスターや学生さん、トミーにバヤイに神主にジェシー達に囲まれたタタンちゃん。 タタンちゃんに素敵な居場所があってよかった! 見つけてくれたおばあちゃんもありがとう!

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2024/02/10

私も鍵っ子だったなあ。 タタンちゃんのように 特別な居場所があって、 個性豊かな大人たちに 囲まれるようなことは なかったけれど。 親が帰ってくるまでの 数時間、 アニメを観たりゲーム をしたり羽根伸ばして たなあ・・・ ずーっと積読になって いた一冊。 いつでも読め...

私も鍵っ子だったなあ。 タタンちゃんのように 特別な居場所があって、 個性豊かな大人たちに 囲まれるようなことは なかったけれど。 親が帰ってくるまでの 数時間、 アニメを観たりゲーム をしたり羽根伸ばして たなあ・・・ ずーっと積読になって いた一冊。 いつでも読めると思う といつでも後回しに。 私の積年の課題です。。

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2023/08/20

なんだか懐かしいような不思議な感じ。 子どもの頃の曖昧な記憶、喫茶店で過ごした日々。 マスターとそこに集まる常連さん。 人との距離感がいいな。 子どもの頃を思い出してしまった。

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2023/05/01

お菓子の話かなと思っ手借りてみたけれど、樽の中のタタン。1人の女の子と家族、喫茶店のお客さんたちとの物語。じーんときたり、クスッと笑ったり、擬音多めでさらっと読める一冊。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ぱっと消えてぴっと入る わたしは一人ではないと思えるようになっていた。 それは、とりもなお...

お菓子の話かなと思っ手借りてみたけれど、樽の中のタタン。1人の女の子と家族、喫茶店のお客さんたちとの物語。じーんときたり、クスッと笑ったり、擬音多めでさらっと読める一冊。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ぱっと消えてぴっと入る わたしは一人ではないと思えるようになっていた。 それは、とりもなおさず、祖母が死んだからである。

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2023/02/11

とある町にある赤い樽のある喫茶店 学校帰りに喫茶店で過ごすのが日課の小学生の少女がいます。 お客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女とその喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9篇から成る連作短編集 9篇とも淡々と穏やかな雰囲気で 昭和の香りがするノスタルジックで不思議な世界観...

とある町にある赤い樽のある喫茶店 学校帰りに喫茶店で過ごすのが日課の小学生の少女がいます。 お客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女とその喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9篇から成る連作短編集 9篇とも淡々と穏やかな雰囲気で 昭和の香りがするノスタルジックで不思議な世界観でした。 好きな人はとってもハマる作品かも知れませんが私にはちょっと苦手な作風でした。 大人の為の童話を連想させる様な作品。

Posted byブクログ

2023/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ぱっと消えてぴっと入る」 の、最後の段落3個分。 大事な人が死んだとき、その人の命は電気が消えるみたいにぱっと消えるかもしれないけれど、その命はぴっと残された人の心の中にはいりこむ。だから、生き残った方は、心の中でいつでも亡くなった人と一緒にいて会話ができる。 学生さんの自意識の説明も面白い。太宰がめちゃくちゃ素直になったみたい。 コージーで優しい本。 思い出とファンタジーの間みたいな話。

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2023/01/24

不思議な感じとみんなが言ってる意味がわかった。 小学生の女の子、タタンがいろんな人と出会った過去のお話。浮き沈みがなく淡々としてる感じ。 最後の4行がなんとも好き。

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2022/09/09

幼少期に世話になった喫茶店。小さい子といろんな大人たちの会話。ここで学んで成長していく。昨今では希薄になった地域での交わり。昭和の原風景。2022.9.9

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2022/08/13

赤い樽のある喫茶店〈レッド・バレル〉。 その赤い樽の中が定位置の、通称“タタン”ちゃんと、店に通う大人たちのちょっと不思議なあれやこれやを描いた、連作9話が収録されています。 小学生のタタンちゃんは、学校が終わると共働きの母親が迎えに来るまで件の喫茶店で過ごしています。 寡黙な...

赤い樽のある喫茶店〈レッド・バレル〉。 その赤い樽の中が定位置の、通称“タタン”ちゃんと、店に通う大人たちのちょっと不思議なあれやこれやを描いた、連作9話が収録されています。 小学生のタタンちゃんは、学校が終わると共働きの母親が迎えに来るまで件の喫茶店で過ごしています。 寡黙なマスターが営むその店には、個性的な常連の面々が通ってくるのですが・・・。 全体的に漂う昭和の香りと、子ども目線のちょっとあやふやな記憶が、現実離れしたものに変換されているようなシュール感が独特の雰囲気を感じます。 会話が禅問答のようだったり、真実か虚実なのかボヤッとしてたり・・・味わい深いといえばそうなのかもしれませんね。 個人的には、タタンちゃんのお祖母さんの死生観が興味深い「ぱっと消えてぴっと入る」と、サンタクロースとの交流を描いた「サンタ・クロースとしもやけ」がほっこりして好きでした。 思い出と創作を融合したような、ふんわりしたノスタルジーに浸れる一冊かと。

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2022/06/25

本の題名にある「樽とタタン」がどんな事を意味するのか気になり、読んだ一冊。 全体的に見ても深いストーリーでは無いように感じたけれど、幼少期の思い出は成長過程でとても大切だと私自身も感じる。もしかしたら思い出補正されていることもあるかもしれないけれど、その時にしか経験出来ないことば...

本の題名にある「樽とタタン」がどんな事を意味するのか気になり、読んだ一冊。 全体的に見ても深いストーリーでは無いように感じたけれど、幼少期の思い出は成長過程でとても大切だと私自身も感じる。もしかしたら思い出補正されていることもあるかもしれないけれど、その時にしか経験出来ないことばかり。それを大人になって振り返ってみると心が温まったり切なくなったり。過去の思い出に癒されたりする。

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