デビルマン ―THE FIRST―(VOLUME Ⅱ) の商品レビュー
デーモンとデビルマンのタイマン路線から、デーモンと人類のアーマゲドン(全面戦争)に舵を切るのだが、そのことを「あなたも物語に参加するのです」と主人公不動明が宣告する見開き扉がインパクトでかい。平成・令和の閉塞感で描かれる終末観と違って、何というか高度経済成長期ならではのギラギラと...
デーモンとデビルマンのタイマン路線から、デーモンと人類のアーマゲドン(全面戦争)に舵を切るのだが、そのことを「あなたも物語に参加するのです」と主人公不動明が宣告する見開き扉がインパクトでかい。平成・令和の閉塞感で描かれる終末観と違って、何というか高度経済成長期ならではのギラギラとしたエネルギッシュな殺伐さが味わえる。こういう殺伐とした雰囲気は当時制作された映画などでもいくらでも感じることができるが、女性や子どもが殺される容赦のない描写は永井豪にしか描けないもののように思う。表面的な暴力描写に終わらないのは著者の強い信念でそれが描かれているからで、当時も子どもながらにデビルマンの暴力は煽情的な物とは一線を画していると思って読んでいたが、本書を再読して改めてそれを実感した。女性や子どもが殺される表現だけを規制したところで、実際にそれを今も平然と行っているのがわれわれの社会である。子どもが殺されるということはどういうことなのか、政治を仕事にしていない我々が少しでもそのことを理解し、それを行おうとする者たち支持する者たちを批判する精神を養わなくてはならないと思う。
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連載当時の雰囲気で収録した「デビルマン-the first-」の第2巻。第1巻のころは純粋なヒーローものとして楽しんでいたように思うが、だんだんデーモンの、そして何よりデビルマンが守る対象である人類の描き方が変わってきているように思え、一筋縄ではいかないヒーロー作品とはこういうと...
連載当時の雰囲気で収録した「デビルマン-the first-」の第2巻。第1巻のころは純粋なヒーローものとして楽しんでいたように思うが、だんだんデーモンの、そして何よりデビルマンが守る対象である人類の描き方が変わってきているように思え、一筋縄ではいかないヒーロー作品とはこういうとこかと思わされた。 最近の漫画にはかえってないような表現が多くあるのを楽しむのも良い。黒くぬったコマによる「闇」の演出が目立っていて、一話一話の興味の引き方が面白い。
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