祝葬 の商品レビュー
最初は、ミステリーを読んでいるのだと思っていた。 最後の章で、いきなりSFになった。 オチは、よくわからなかった。
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「早死の家系だ」という代々医者をしている土岐家、その家族の歴史を少しずついろんな角度からたどりながら「医療とは何か」「長生きは本当にしあわせなのか」と考えていくお話。 「絶対に大事だから行かなきゃ」と思っていた健康診断にそんな裏目があったとは!医者である作者ならではの見解、興味...
「早死の家系だ」という代々医者をしている土岐家、その家族の歴史を少しずついろんな角度からたどりながら「医療とは何か」「長生きは本当にしあわせなのか」と考えていくお話。 「絶対に大事だから行かなきゃ」と思っていた健康診断にそんな裏目があったとは!医者である作者ならではの見解、興味深い。 最後の章の「忌寿」を読んでいると長生きってしあわせなんだろうか…と思えてくる。親にも長生きして欲しいし私も長生きしたいな、と思っていたけどちょっとわからなくなる。
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土岐家の医者は代々短命。 長生きすることは幸せなことなのか。 長生きさせることは罪ではないのか。 複数のストーリーを描いてひとつの織物を 編み上げるのは、さすが著者という感じ。 まさか未来の話が出てくるとは。 現代を皮肉ってるように思った。 私は元々延命処置をされたくない派なので、 とても思うところがある話だった。
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自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで急死した医師・土岐佑介。代々医師の家系に生まれた佑介は、生前、自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられていると語っていた。彼らの死は運命だったのか?人生100年、簡単に死ねなくなった時代に「長生きは本当に幸せか」を問う戦慄の...
自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで急死した医師・土岐佑介。代々医師の家系に生まれた佑介は、生前、自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられていると語っていた。彼らの死は運命だったのか?人生100年、簡単に死ねなくなった時代に「長生きは本当に幸せか」を問う戦慄の5篇。
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長生きできないという因縁に囚われた医者の一族の物語。なぜ若くして、どのように死んでいったのか。短命と長命、人にとっての幸せな生き方を考えさせられる作品。
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面白かった。納得出来る部分、想像しやすくて、まるで人々の死へ向かう人生を、他のところから覗き見てる様な印象。 どんな死が良いか。人それぞれ違うけど、自分は早死にがいいな。
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がん治療の在り方をはじめとする医療問題、難しいなあ。 自分がいざ病気になった時、どう治療と向き合うのか…。 「希望の御旗」は本当に皮肉な話だな、と思った。 土岐家の医師それぞれが自分の医療方針をしっかり持ってるけど、どれも問題点が浮上するし。(その中でも一番まだましなのは覚馬医師かなあ…) あと4、50年くらいたった時の高齢化社会の現状、医療の現場はどうなっているのか想像すると怖い。
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*「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは僕を祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという―。簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語* 「早死にの呪い」とミステリー仕立てになっていますが、蓋を開けると、医師ならではの複雑な思いや事情が絡み合っての結末だったと言うところがさすが。長生きをするかどうかではなく、どう生きるか、どう死ぬかについて考えさせられる。一番良かったのは、最後の「忌寿」。筆者の痛烈な皮肉っぷりが効いているブラック感が好き。
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医師で小説家の著者の新刊(といっても去年の発刊だが)。ミステリーかと思いきや、延命治療等の是非を問う終活本でした
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一生懸命「戦う」患者さんと そんな家族に「本当のことが言えない(戦うことを選んだ家族の状況をみて)」お医者さんって、結構いるんだろうな…と。
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