ファンベース の商品レビュー
LTV、NPSといった指標を目にすることが増えている。本書はそういった指標の背景にある、コアファンを大切にすることの意義、そしてなぜ今、その重要性が増しているのかがコンパクトに纏められた良書だ。 現在の価値だけではなく将来の可能性についても共に描く「ファン」。夢物語のようであり...
LTV、NPSといった指標を目にすることが増えている。本書はそういった指標の背景にある、コアファンを大切にすることの意義、そしてなぜ今、その重要性が増しているのかがコンパクトに纏められた良書だ。 現在の価値だけではなく将来の可能性についても共に描く「ファン」。夢物語のようでありながらも、地方の個人商店で今日も生きながらえているところはまさにこういう「ファン」が存在している。 そしてここ最近では「クラウドファンディング」「オンラインサロン」などファンに比重を置いた枠組みが隆盛を極めている。 一方で「ファンのため」ではなく「ファンを使って飛躍する」になってしまうきらいはあり、本書の本質に立ち返ることは大切だ。
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明日のプランニングと若干内容が重複しているが、より深くより詳しくファンベースを学ぶことができた。事例もあったので理解しやすかった。 個人的には後半の全体構築の話が大変参考になった。
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ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売り上げや価値をあげていこうという趣旨の本。ファンと言ってもオーガニックに(自分の言葉で)オススメしてくれるような熱いファンを作ることに重きを置いてるのでやる方も本気で向き合う必要があるが、できるのなら企業に欠かせない人材になれると...
ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売り上げや価値をあげていこうという趣旨の本。ファンと言ってもオーガニックに(自分の言葉で)オススメしてくれるような熱いファンを作ることに重きを置いてるのでやる方も本気で向き合う必要があるが、できるのなら企業に欠かせない人材になれると思う。ファンミーティングとか、実例はあるけど自分でやるとなると億劫になりそうなダイレクトな施策も提示されている。信頼できる人の本に書いてあると前向きに行動しやすくなるのでありがたいですね。
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長期的な戦略に役立つ。 よく陥りがちな短期的な戦略だけでは危険であり、両輪で回す必要があると感じた。 人口減少に伴い、今後特に重要になる考え方だと思う。
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とにかく短期的施策よりも人と人の繋がりとして時間をかけて対等に顧客と向き合う長期的な施策を施せば、ファンになり、企業の地盤を作る。 例に挙げられたカープファンに向けられた施策は、私は今までなぜあれほどカープだけ球団の中で個性的な取り上げ方をされているのか疑問だったが謎が解けた。ファンベースが施されていると企業がどん底にいようが、球団が弱くなろうが顧客を身内に変換させることが出来ていればずっと応援し続けててくれることがわかった。 イオンについての施策においても、高齢者に対して役に立とうとする精神から顧客の求めるサービスを見抜き、顧客にとってイオンが生活の一部になっていることがわかる。ターゲティングを通して無二の存在になっている。ファンに対しての傾聴の精神の重要性が愛着から無二に転換する点である。 ネスレのネスカフェアンバサダー、イオンやカープ、AKBなど分かりやすい例であり、なぜか安定的な人気を持続出来ている事例を顕在化してくれてとても興味深かた。 どの分野においてもコンテンツやモノが溢れかえっている世の中では、熱狂、無二、応援の中で無二が1番ハードルが高く、これを成功することが最もキーなのだと思った。代替性の効かない商品を目指す必要がある。
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短期施策は長期施策と繋げて初めて意味をもってくる。蓄積型にしなければ意味がない。 また、ファンをどう増やしてどうアトラクトしていくかの手法が書かれている。
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<どんな本?一言で紹介> 「ファンベース」。それはファンを大切にし、ファンをベースにして売上や価値を上げていく考え方を知れる最新マーケティングの必読書。 <どんな人におすすめ?> 仕事でマーケティングに関わっている人。 コミュニティを立ち上げたい、もしくは運営している人。 今の時代で、やりがいを持って仕事をしたい人。 <読んだら、どんなことが分かるの?> 商品が長く売れ続けることが、最大の社会貢献。 自分たちが愛している商品の価値を支持してくれる 「ファン」を喜ばす方法。 ・ 少人数のファンが売上の大半を支えている ・企業ができる最大の社会貢献 ・ 中長期ファンベース施策につなげていく ・ファンが新たなファンを作ってくれる ・ファンベース施策で重要な施策 ・ファンの支持を強くする3つのアプローチ <日々の生活、仕事などに活かせるポイント> 1.ファンの声をきき、ブランドの価値をはっきりさせ、共感をつくる 1つ目のアプローチ「共感」とは、商品のもつ価値自体を上げて、ファンの共感を強くすることだ。 そのためには、まず自分の企業・商品・ブランドの価値がどこにあるかをはっきりさせる。 もしそれが明確でないのなら、ファンの声を聴くことから始めるべきだ。 ファンの言葉のなかには、企業さえ気づかない「共感ポイント」が多く隠されている。 一方でファンも、自分たちが支持している価値が何なのか、よくわかっていない場合がある。 そこで役に立つのが「ファン・ミーティング」。 定期的なファン・ミーティングを開きファンとの対話を増やし、一緒になって価値を変化・成長させていく。 ただしファンは少数派なので、ファンを集める際は、他の人が興味本位で来てしまわないよう、応募のハードルを上げたほうがいい。 自腹で来てもらう、ファン・コミュニティで募集する、などの工夫も大切。 2.商品のストーリーやドラマの開示をして、愛着を高める 2つ目のアプローチは、ファンの「愛着」の強化だ。商品に対してファンの愛着が高まれば高まるほど、長く使ってもらえるようになり、 その商品は唯一無二の存在となる。 愛着を強化する方法のひとつとして有効なのが、「商品のストーリーやドラマの開示」。 人は、商品の背景にあるストーリーやドラマといった「コト」の部分に、愛着を感じるものだ。 友人からもらったプレゼントはなぜ嬉しいと感じるのか。 それはモノ自体ではなく、プレゼントしてくれようとした想いや、プレゼントを探すために使ってくれた時間が嬉しいからだ。 そのストーリーがあるからこそ、受け取る側は感動を覚える。 自動車メーカーのマツダはWEBサイトで「開発ストーリー」を掲載している。 開発ストーリーでは開発者の思いや苦労が語られるため、それを知った人は、マツダの車が単なる車から特別な車に見えるようになる。これが愛着だ。 企業や商品のもつストーリーは、全面的に打ち出すべきである。重要なのはモノの背景にいる「人」をどう感じさせるかなのだ。 3.まずいまの取り組みが誠実かどうかを確認し、細部までしっかり紹介して、信頼を築く 3つ目のアプローチは、価値を提供する側の評価・評判を高め、ファンの「信頼」を得ること。 たとえ商品にいくら価値があっても、評価や評判が低くては誰からも相手にされない。 もちろん信頼はすぐに得られるものではない。しかし長い時間をかけて地道に築いた信頼は、強固なものとなる。 信頼を強くするには、まずいまの取り組みが誠実か、あるいは信頼を裏切っていないかを自分自身に問いかけると。 たとえば一度検索しただけで何度も表示されるリターゲティング広告、迷惑メルマガ、動画広告などのネット広告手法などは、 相手の信頼を裏切ってしまう危険性がある。よりファンの目を意識し、信頼されない要素や反感をもたれる要素はなくさそう。 また信頼を構築するためには、細部までしっかり紹介すること。 商品の質を裏付けるような制作現場、開発工程、作っている人の顔をアピールし、 「あそこの商品は間違いない」とファンに自信をもってもらえるようにする。 最後になによりも社員の信頼を大切にしよう。 自分の会社や商品のよさを社外に伝えるには、社員がまずそのファンであるでべきだ。 社員全員が同じ方向を向けるよう、創業の志やミッションは深く共有し、社員の共感・愛着・信頼を築くことが肝要である。 <感想> マーケティングの専門用語がわからなくても、長く愛される商品サービスに大切なことがわかる。 「いま世の中を流れている情報の数は、世界中の砂浜にある砂の数より多いといわれる。」という部分が、結構衝撃だった。
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大衆に向けるより、まずはファン対しての施策を打ち出すべきで、それにより売上があがり、熱が継続するという展開は、誰もが考えつくものではないと思った。ファン獲得というのが、何にでも当てはまるわけではないが、継続的な購買を望むなら、必要なことだと思った。
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【自分または提供するコンテンツに価値を持たせる方法】 経営学部で勉強をしていると、授業で聞いたような話だろうなぁと思ってマーケティングに関する本からは逆に遠ざかっていました。しかし、この本を読んで改めて人がコンテンツのファンになる工程を具体的な説明を通して整理する事ができて、授業...
【自分または提供するコンテンツに価値を持たせる方法】 経営学部で勉強をしていると、授業で聞いたような話だろうなぁと思ってマーケティングに関する本からは逆に遠ざかっていました。しかし、この本を読んで改めて人がコンテンツのファンになる工程を具体的な説明を通して整理する事ができて、授業で得た表面的な知識を含め自分の中に落とし込めたな…と実感できる本でした。
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『ファンベース (ちくま新書)』 佐藤尚之 #ブクログ http://booklog.jp/item/1/448007127X 朝活コミュニティ仲間に進められた本。 コミュニティ運営の極意が書かれてるらしい。 で、ファンマーケティングの前提にあるのは ・売り上げの7、8割りは顧客のファン層2~3割が生み出す(パレードの法則) ・ファン層はクチコミして、ほかのユーザーも呼び込むので、新規顧客よりもファンに集中すべし。 など、その上で、ファンマーケティングのハウトゥーをまとめている。まとめると、 顧客の ・共感 ・愛着 ・信頼 を引き出すことの3点。正直、ある程度顧客数がいないと成立しない方法だし、今の事業では、ファンの育成よりも目前の新規顧客の獲得が必要。ただし、顧客の信頼をえるために、小さな信頼の積み重ねを忘れないことや、HPではムスビの思いを伝えること、課題解決を目指していることなどは、伝えたいなあと。また、口コミが広がる仕組み(ブランドの権威付け・拡散ルート作り)などは、今の事業でも参考になりそう。
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