感染領域 の商品レビュー
今の時期に「感染領域」などというタイトルを見ると、COVID19が頭に浮かぶのは止むを得ない。 が、この感染は、植物ウイルスの感染。 トマトが枯死してしまう原因不明の病気が発端。 ちょいちょい、生物学の専門用語が出てくるので、時折混乱をしながらも読み進めたが、面白かった。 ...
今の時期に「感染領域」などというタイトルを見ると、COVID19が頭に浮かぶのは止むを得ない。 が、この感染は、植物ウイルスの感染。 トマトが枯死してしまう原因不明の病気が発端。 ちょいちょい、生物学の専門用語が出てくるので、時折混乱をしながらも読み進めたが、面白かった。 生物学の専門用語は、人間のそれともかぶっていて、COVID19の構造などを知識として持っている今だから、自分には読みやすかったのかもしれない。 しかし。。怖い計画だったな。。。 この著書の感想としては不似合いだが。。。 早くCOVID19にも、安藤、モモちゃん、武田さんのような人が出てきて欲しい。。。 自然には勝てないかもしれないけれど、一時的には勝てる人が。
Posted by
九州で、トマトの葉や茎がウイルス汚染によって枯死する。それは、積極的に遺伝子組み換えをおこなう米国バイオテクノロジー企業による、バイオテロの始まりだった。 「植物はヒトと違い、同時に同系列のウイルスには感染しない」など、生物学の専門知識に溢れた農業ミステリー。
Posted by
この手の小難しい話は大好きなんだけど、所々に描かれる男女の場面が·····残念で仕方ない。 まぁ、ウィルスが何故起きたかは「やっぱりね」って思った。 植物から、そんな事あるんだ~ってウイルスについては興味深かったんだけど·····安っぽい男女の絡みが(笑)テンション下げました。
Posted by
おもしろかった~! 九州でトマトの病気が流行。 原因を探るべく調査を開始した帝都大学の安藤と農水省の里中。原因は新種のウイルス!?そんな折、旧友が謎の自殺をし、その研究を引き継ぐことに。それは「熟さないトマト」の原木の調査だった。 くろきすがやさんって一体どこからこんな専門的...
おもしろかった~! 九州でトマトの病気が流行。 原因を探るべく調査を開始した帝都大学の安藤と農水省の里中。原因は新種のウイルス!?そんな折、旧友が謎の自殺をし、その研究を引き継ぐことに。それは「熟さないトマト」の原木の調査だった。 くろきすがやさんって一体どこからこんな専門的な知識を得たんだろ~ってすごく不思議に思ってあとがきを読んで納得。 さらにユニットというものおもしろかった~。 ちょっとこの小説はドラマで見たいみたいかも。 個人的には「モモちゃん」好きだわ~ ぜひ次回は「モモちゃん」主人公で書いてほしい!
Posted by
トマトの病気や、新種のトマトの研究など、好きなタイプのストーリーだ!と思って読み進めたのだが、登場人物があまり感情移入できない人物が多く、期待ほどには満足感を得られず残念。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2017年、第16回「このミス」優秀賞受賞作品。著者は那藤功一と菅谷淳夫の二人による作家ユニットで、那藤氏がプロット担当、フリーライターの菅谷氏が執筆担当という。大手広告代理店に勤務している中で、「もし、腐らないトマトがあったら」との発想からこの小説が生まれたという。 トマトの葉緑体のクロロフィルをリコピンに変えてしまうウィルスにより、トマトの茎や葉が枯死してしまう現象が各地で発生。主人公は赤くならないトマトの遺伝子(カグリオン)を蔓延させて、健康なトマトを健康なトマトに変えることで世界を救っていく。 物語の着想が素晴らしいだけに、登場人物のキャラ設定が突拍子過ぎて残念。ラストがさすがに強引すぎ。
Posted by
罹れば畑ごと償却するしかない、トマトの疫病の調査に乗り出した植物病理学者安藤。一方で旧友が研究していた熟さないトマト「カグラ」の研究を継ぐことになり…。バイオ研究の説明は丁寧でわかりやすいですが、たとえ苦手で細かい部分を読み飛ばしたとしても十分ついていけると思います。彼自身の身に...
罹れば畑ごと償却するしかない、トマトの疫病の調査に乗り出した植物病理学者安藤。一方で旧友が研究していた熟さないトマト「カグラ」の研究を継ぐことになり…。バイオ研究の説明は丁寧でわかりやすいですが、たとえ苦手で細かい部分を読み飛ばしたとしても十分ついていけると思います。彼自身の身にもカグラにも危険が迫りますが、それはいったい何なのか…先が気になって一気読みしてしまいました。みなさん書かれているように人物描写に気になる点はあります。でも授賞デビュー作ですし、とても面白かったので今後の作品も期待しています。
Posted by
タイトル、トマトでいいんじゃない? トマトの枯死病からはじまるバイオサスペンスエンターテイメント。 主人公が何気にかっこいいのよね。強いし。精神がタフすぎるし。ラストもお気に入り。
Posted by
トマトが枯死する病気が流行る。 原因究明のために、農水省から依頼を受けた帝都大の学者安藤。 彼にはスキャンダルで失脚した過去があった。 植物学や理系分野に明るくなく、専門用語は苦慮しましたが、ストーリーはとても面白かったです。 主人公の安藤が魅力的だってことも興味深く読めた一因...
トマトが枯死する病気が流行る。 原因究明のために、農水省から依頼を受けた帝都大の学者安藤。 彼にはスキャンダルで失脚した過去があった。 植物学や理系分野に明るくなく、専門用語は苦慮しましたが、ストーリーはとても面白かったです。 主人公の安藤が魅力的だってことも興味深く読めた一因かも。 遺伝子操作された植物というのは好ましくないとは思いますが、対策としては仕方が無いのでしょうね。 科学者の方達の次々出てくる発想に頭が下がる思いでした。
Posted by
ジャンルはまったく違うが”ISOLA”を思い出した。自らの足元を崩すがごとき人間の業。いつか本当に現実になりそうで恐い。 あらすじ(背表紙より) 九州でトマトが枯死する病気が流行し、帝都大学の植物病理学者・安藤仁は農林水産省に請われ現地調査を開始した。安藤は、発見した謎のウイルス...
ジャンルはまったく違うが”ISOLA”を思い出した。自らの足元を崩すがごとき人間の業。いつか本当に現実になりそうで恐い。 あらすじ(背表紙より) 九州でトマトが枯死する病気が流行し、帝都大学の植物病理学者・安藤仁は農林水産省に請われ現地調査を開始した。安藤は、発見した謎のウイルスの分析を天才バイオハッカー「モモちゃん」の協力で進めるが、そんな折、トマト製品の製造販売会社の研究所に勤める旧友が変死。彼は熟さず腐りもしない新種のトマト“kagla(カグラ)”を研究していたが…。弩級のバイオサスペンス、登場!
Posted by