壬申の乱と関ヶ原の戦い の商品レビュー
本郷氏の作品は12作目。関ヶ原の戦いが行われたのは現・岐阜県不破郡関ヶ原町だが、この場所は672年、古代最大の内戦・壬申の乱が行われた場所でもある。また室町幕府を確立させた中世の戦闘・青野ヶ原の戦いが行われた場所でもある。この三つの戦乱がなぜいずれも同じ場所で行われたのか?という...
本郷氏の作品は12作目。関ヶ原の戦いが行われたのは現・岐阜県不破郡関ヶ原町だが、この場所は672年、古代最大の内戦・壬申の乱が行われた場所でもある。また室町幕府を確立させた中世の戦闘・青野ヶ原の戦いが行われた場所でもある。この三つの戦乱がなぜいずれも同じ場所で行われたのか?というのが本書のテーマである。結論からいうと関ヶ原は、東西を結ぶ交通の要所であり、戦略的に重要な位置にあった。このため、軍事的な移動や補給が容易であり、戦場として選ばれやすかったのだ。著者は、地理的、戦略的な要因だけでなく、歴史的な背景や文化的な要素も考慮し読者に新たな視点を提供する。新書でしかも192pと薄い本だったのでさほど時間をかけずに読了できたが、著者の考察の末導き出された新説が書かれており専門的な知識を持つ読者にも満足できる内容となっている。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28112.html
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壬申の乱と関ケ原の戦いは、大体近いところで戦ったと別な本で読んでたけど、鎌倉幕府? 北畠勢と足利勢(この頃はまだ鎌倉幕府側)の、南朝vs北朝の戦いだったのか。 朝廷と鎌倉幕府が戦った青野ヶ原も、関ケ原の戦いと同じような場所だそうで。 で、本の中では どれも外的の要因があり、それぞ...
壬申の乱と関ケ原の戦いは、大体近いところで戦ったと別な本で読んでたけど、鎌倉幕府? 北畠勢と足利勢(この頃はまだ鎌倉幕府側)の、南朝vs北朝の戦いだったのか。 朝廷と鎌倉幕府が戦った青野ヶ原も、関ケ原の戦いと同じような場所だそうで。 で、本の中では どれも外的の要因があり、それぞれ不破関に近い関ヶ原で東西がぶつかった。と云うことで、 それぞれ… 白村江の敗戦→王権移譲の不安定さ→壬申の乱 元寇→鎌倉幕府崩壊→青野ヶ原の戦い 朝鮮出兵の大失敗→秀吉崩御→関ケ原の戦い だそうです。 それぞれの外的要因のすぐ後に戦いが起こっているわけではないけど、キッカケになっているんですね。
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東西が激突したのは同じ場所、というのは知られていることだが、「青野ヶ原の戦い」は知名度がイマイチなせいか、題名からも省かれている。が、よく知らなかったので参考になった。その他、当時のベストセラーである『応仁の乱』を批判している点が興味深い。
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壬申の乱、青野ヶ原の戦い、関ヶ原。いずれも関ヶ原で戦われた。これは、西の政権が東の勢力からの挑戦された場合の防衛ラインだから。江戸幕府では政権が東に移ったため、関ヶ原の重要性が低下した。歴史的・地理的な関ヶ原の位置付けがわかった。
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日本は外国と比べて、戦乱が少なかったんですね。 それ故、世襲が一般的になった。 納得しました。 ほとんどのものを中国から模倣しているのに、なぜ科挙がなく世襲になったんだろう、と前々から疑問でした。
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富=地位権力の奪い合いにおいて、史実から長・トップとなるべき人材は軍を如何に先導でき纏めるか、さらに国民、国家を如何に治めていくか、両方がうまく噛み合っていないと崩壊の危機に遭うということ。現代、良いプレイヤーは良い監督になれるとは限らない、それは個人の力から人を纏めるリーダーシ...
富=地位権力の奪い合いにおいて、史実から長・トップとなるべき人材は軍を如何に先導でき纏めるか、さらに国民、国家を如何に治めていくか、両方がうまく噛み合っていないと崩壊の危機に遭うということ。現代、良いプレイヤーは良い監督になれるとは限らない、それは個人の力から人を纏めるリーダーシップが必要だからだ。さらに、それは学ぶ側と教える側では全く違うということだ。
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壬申の乱と南北町時代の青野ヶ原の戦い、そして関ケ原の戦いについて分析した一冊。 どの時代も戦略上、大規模戦闘をする上で関ヶ原の位置が重要だったことが理解できた。
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テレビで見かける人だから1冊くらい読んでみようととりあえず。判りやすく書こうとして内容が薄くなっている気がします。あと、地理好きとしては関ケ原で大規模戦闘があった理由を地理的な観点からも見てほしいところ(あそこ、東西交通が1か所に集まる交通の要衝であり、かつ、適度な平坦地があって...
テレビで見かける人だから1冊くらい読んでみようととりあえず。判りやすく書こうとして内容が薄くなっている気がします。あと、地理好きとしては関ケ原で大規模戦闘があった理由を地理的な観点からも見てほしいところ(あそこ、東西交通が1か所に集まる交通の要衝であり、かつ、適度な平坦地があって合戦に向いてる珍しい場所なのです)。なんとなく文献と小縮尺の地図だけで書いた感じなのが物足りなかったです。
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天下を分けた決戦の地が関ヶ原という指摘とその理由に納得。京の都を基準に愛発関、不破関、鈴鹿関が防衛上の要衝で、その関の東側の地域が「関東」と言ったという新たな知見が得られた。戦の勝敗を、誰が最終目的を達成したかで計る見方も新鮮! 「関ヶ原の戦い」の部分は、再読した『関ケ原合戦―戦...
天下を分けた決戦の地が関ヶ原という指摘とその理由に納得。京の都を基準に愛発関、不破関、鈴鹿関が防衛上の要衝で、その関の東側の地域が「関東」と言ったという新たな知見が得られた。戦の勝敗を、誰が最終目的を達成したかで計る見方も新鮮! 「関ヶ原の戦い」の部分は、再読した『関ケ原合戦―戦国のいちばん長い日』での考察とほぼ一致した内容で、復習にもなった。関ヶ原以後、譜代を中央に、外様を辺縁に置くことと併せ、鎖国により独立採算の各藩の目を海外との自由貿易から内需へと向けさせる家康の構想がすごい。
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壬申の乱と青野ヶ原の戦いと関ヶ原の戦いが、同一の場所であり、それを構造的に分析している点は、新しいし、とても興味深い。 著書は中世史が専門ですが、古代史もいけますね。 読みやすいし、面白かった。
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