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刑事の怒り の商品レビュー

3.6

54件のお客様レビュー

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2018/06/26

複雑な読後感。 勧善懲悪ものの対極にある物語。 全き善も全き悪も存在しない。 挽回や明確な救済など期待し得ない、いつ自らにもふりかからないとも限らない状況が描かれている。 素晴らしい本。

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2018/06/15

表題作を含む四編からなる短編集。 主人公は夏目刑事。 中々鋭いところがあり、「相棒」シリーズの杉下右京を思い出すような場面も多い。 表題作では、並行して読んでいる安楽死に近い問題も提起され興味深い。

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2018/06/11

短編の推理小説は好きじゃないんだけど、この本は良かった。異邦人と刑事の怒りが考えさせられる内容だった。

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2018/06/10

説明 内容紹介 被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う凄惨な事件の数々。年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々を理不尽に踏みにじる犯人を前に、常に温か...

説明 内容紹介 被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う凄惨な事件の数々。年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々を理不尽に踏みにじる犯人を前に、常に温かみに満ちていた彼のまなざしが悲しき“怒り”に燃えあがる。日本推理作家協会賞受賞短編を収録、現代社会の闇に切り込んだ4つの傑作ミステリー。 夏目刑事は理想の刑事さんですね。 優しさと強さを感じます。 ドラマ化された椎名桔平さんを思い描きながら読みました。またドラマ化の続編しないかなぁ〜

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2018/06/02

被害者の視点、犯罪者の視点からどうしようもない社会の矛盾、やるせなさを炙り出す。真相に迫れば迫るほど抗うことができない辛い現実に向き合うことになる。押しつぶされそうになるそれぞれの苦悩。著者は優しい目線で、人々が悩み葛藤し、たゆとう心を掬い上げる。行き場のない怒りはどこに向ければ...

被害者の視点、犯罪者の視点からどうしようもない社会の矛盾、やるせなさを炙り出す。真相に迫れば迫るほど抗うことができない辛い現実に向き合うことになる。押しつぶされそうになるそれぞれの苦悩。著者は優しい目線で、人々が悩み葛藤し、たゆとう心を掬い上げる。行き場のない怒りはどこに向ければいいのか、どこへ向けるべきなのか。深く考えさせられた。

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2018/06/01

5月-15。3.5点。 夏目刑事シリーズ短編。 錦糸署へ異動となった夏目刑事。女性の本上刑事とコンビを組むことに。本上も暗い過去を持つ。 あっという間に読める。さすがに面白い。 次作も期待。長編も読みたい。

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2018/05/26

情に厚く丁寧な捜査を積み上げて真相に辿り着く夏目刑事シリーズ。 ほかの薬丸作品と比べ、〝社会〟の要素が薄い印象の作品が多い中、表題作はがっしりしていた。

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2018/05/14

刑事夏目シリーズ第4弾。主人公夏目の心持を映し出す4つの短編は人の心の襞までつぶさに描き出す秀作であり完成度の高いミステリに仕上がっている。心優しい夏目の「刑事の怒り」は4篇目の犯人に向けられたもの。長編を熱望&影の薄い相棒の女性刑事を掘り下げもお願い!

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2018/05/03

年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。現代の闇に根差す凄惨な事件。非力な人々を餌食にする犯人を前に、夏目刑事のまなざしが怒りに燃える。日本推理作家協会賞受賞作など全4編を収録。 夏目刑事シリーズの短編集。一見平凡な事件の裏には…という短編が並ぶ。日本推理作家協会受賞作「黄昏」...

年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。現代の闇に根差す凄惨な事件。非力な人々を餌食にする犯人を前に、夏目刑事のまなざしが怒りに燃える。日本推理作家協会賞受賞作など全4編を収録。 夏目刑事シリーズの短編集。一見平凡な事件の裏には…という短編が並ぶ。日本推理作家協会受賞作「黄昏」は現実味はともかく印象的な作品だったけれど、他は概してやや薄味だったかも。 (B)

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2018/05/03

レイプ 死ぬまで出られない心の牢獄。 からだをずたずたに切り裂き、 人間としての尊厳を踏みにじり、心を壊す。 護身用のナイフを使うのをためらい、自分を守りきれなかった。 自分を襲う男を ためらいなく殺せていたならば、 たとえ警察に捕まったとしても、 今のような心の牢獄。 地獄に落...

レイプ 死ぬまで出られない心の牢獄。 からだをずたずたに切り裂き、 人間としての尊厳を踏みにじり、心を壊す。 護身用のナイフを使うのをためらい、自分を守りきれなかった。 自分を襲う男を ためらいなく殺せていたならば、 たとえ警察に捕まったとしても、 今のような心の牢獄。 地獄に落とされることはなかった。 どんなことをしてでも。 自分の身は自分で護らなければなりません。 薬丸岳さんは、 なぜ? 気持ちがわかるのか? 心に響く。 刑事。夏目信人シリーズ。 第4作。短編。 夏目刑事の温かな優しさ。 捜査する着目点が違う。 被害者の家族が、 胸にしみる言葉。 どの短編も、読んでいて、 そばに夏目刑事が居るようでした。 おもしろい。 #おすすめ 通り魔に襲われ植物状態になった 娘。恵美ちゃんの意識が戻った事は知っていたが、 犯人の事を、よく覚えていない。。 調べたら、やっぱり。 3作目の刑事の約束を読んでなかった。。 読まなくちゃ!

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