ルポ 川崎 の商品レビュー
私にとって近くて遠い町川崎。 自分の暮らしている世界とはかけ離れた世界がそう遠くないところにある。子供の時から過酷な環境に置かれた人たち。 音楽によって、その世界から脱し、でも地元を離れず、そこに住む子供達に還元していこうとする姿が、とても素晴らしいと思う。子供達の将来の選択肢を...
私にとって近くて遠い町川崎。 自分の暮らしている世界とはかけ離れた世界がそう遠くないところにある。子供の時から過酷な環境に置かれた人たち。 音楽によって、その世界から脱し、でも地元を離れず、そこに住む子供達に還元していこうとする姿が、とても素晴らしいと思う。子供達の将来の選択肢を増やしてやろうという思いがあるのがすごいと思う。 ヘイト・スピーチは悲しい。自分より誰かを下に見ないと自分を保てない人たちが悲しい。川崎市も頑張っておられるようだが、まだまだ頑張って欲しい。それを市民、国民が支持し、後押ししていかなければ。
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2019.06.21,未読 川崎中1殺人事件の真相が知りたくて購入したのに、なんかどうでもいい川崎のラッパーの話がほとんどで途中で読むのやめました。 買わなきゃよかった
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小説以外には手が伸びないが、本書の紹介に「川崎南北問題」について書いてあるとあり、これはとても興味がある所なので、図書館で予約し読んでみた。 川崎の南の方については殆ど何も知らないので、読んでいてへー、へー、そういう世界が・・と発見はあった。ただ残念なんのはそもそもの目的だった...
小説以外には手が伸びないが、本書の紹介に「川崎南北問題」について書いてあるとあり、これはとても興味がある所なので、図書館で予約し読んでみた。 川崎の南の方については殆ど何も知らないので、読んでいてへー、へー、そういう世界が・・と発見はあった。ただ残念なんのはそもそもの目的だった「川崎南北問題」についてはあまり書かれておらず、書いてある内容も印象に残らない程度のものだった事。又、音楽についての部分が多いのも予想外で、それは巻末の筆者についての説明を読むと納得はするのだが、自分としてはどうせならもう少し川崎の現状(おどろおどろしい部分と、変わってる部分)を分析して、これから川崎はどうなっていくのか、何が変われて何がやっぱ変わるれなさそうなのか、を深堀して欲しかった。
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川崎区に5年くらい住んでいたけど、知らないことが多かった。 でも確かに、ダンボールハウスに住んでる人や、ケンカを見かけることはあったなぁ。 10代にはキツそうな街だった。
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2000年に入社して、駅前の川崎事業所でけっこう研修を受けて、飲みにも行ったのに、このように色んな闇を抱えた街だとは知らなかった。 たしかに川崎に住んでた友達が「夜、ホームレス通しが殴り合いの喧嘩してる」とか言ってたなぁ。 ちょっとカルチャー寄りの書き方だよね。もっと多様な切り口...
2000年に入社して、駅前の川崎事業所でけっこう研修を受けて、飲みにも行ったのに、このように色んな闇を抱えた街だとは知らなかった。 たしかに川崎に住んでた友達が「夜、ホームレス通しが殴り合いの喧嘩してる」とか言ってたなぁ。 ちょっとカルチャー寄りの書き方だよね。もっと多様な切り口があるんじゃ?と思っていたのだけど、巻末に書いてあったように筆者のとバックグラウンドからフォーカス絞って書いたのだと読んで納得。確かに切り口広すぎるね。貧困、母子家庭、薬物、DV、格差、少年犯罪、人種差別、ヘイト、等々 近寄らない、見ない、は何の解決もならないが、何をしたら良いかも分からない。まずは、こう言った現実や生活があるということを知る事、それが特殊ではなく誰に起こり得ることだと言った認識を持つことなのかな。
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★「おんがくのまち」ほど甘くない川崎のリアル★川崎市のなかでも海近くの川崎区に焦点を当てたルポ。川崎区の不良のつながりの深さと狭さに驚き、そこからラップで成り上がっていく世代を切り取ったのは音楽ライターならではの手腕だろう。一種のスラム街として朝鮮やフィリピン、ブラジルなど多文化...
★「おんがくのまち」ほど甘くない川崎のリアル★川崎市のなかでも海近くの川崎区に焦点を当てたルポ。川崎区の不良のつながりの深さと狭さに驚き、そこからラップで成り上がっていく世代を切り取ったのは音楽ライターならではの手腕だろう。一種のスラム街として朝鮮やフィリピン、ブラジルなど多文化が混ざり合うのは想像以上だったし、だからこそレイシズムに対するカウンターも地に足の着いたものだったのだろう。川崎北部や鶴見との関係まで目を配り、それなりに土地勘があるだけに非常に興味深く読んだ。写真も素晴らしい。不良にならなかった子供はどうなったのだろうか、みな街を離れるのだろうか。 雑誌連載をまとめたためか重複が目立ち、後半はややだれてしまったのだけが惜しい。
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実際の川崎はどんな"とんでもない"場所なんだろうか? そんなことを考えながら、読み進める。 自分の生活習慣では想像も出来ない世界が、 川崎の人たちにはそんなに身近なものになるのか? ちょっと盛りすぎてるんじゃない?とか、 それは言い過ぎでしょ、と思う表現があ...
実際の川崎はどんな"とんでもない"場所なんだろうか? そんなことを考えながら、読み進める。 自分の生活習慣では想像も出来ない世界が、 川崎の人たちにはそんなに身近なものになるのか? ちょっと盛りすぎてるんじゃない?とか、 それは言い過ぎでしょ、と思う表現があるけれど、 それもこれも、どれも実際に私は知らない世界なので、 ただ圧倒されながら読み進めるしか出来なかった。 川崎、行ってみたい。 ルポタージュなんてほとんど読まないけども、 たまたま表紙がかっこよくて手に取りました。 薬物、ヤクザ、不良、ヒップホップ、なんとなく 繋がりがあるんだろうなと思っていたキーワードが 密接に関係していることを証明してもらった気がしました。 中一殺害事件が、センセーショナルに報道されたのは 鮮明に覚えていて、それこそLINEやSNSが 幅広い世代になくてはならないものになった その瞬間に起った衝撃、という感覚がある。 本作の事件の内情を読んでみると それは全く時代的なものじゃなく、 深く根付いた文化と環境が引き起こした事件のように思った。ふれあい館のスタッフさんの章、後半に出てくる言葉がとても心に刺さりました。 悲しい負の連鎖を断ち切ろうとするヒップホップの若い世代のムーブメントに、私も少し触れてみたい気がしました。
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「既視感」ある内容。二国沿いの大田区出身なので、バスで行くには河原町団地〜ソリッドスクエア、東口という経路だった。あの頃ラゾーナは無かった。西口は夜になると人がいなかった印象。一瞬だけ京急川崎のカラオケ屋『わ!』でバイトしたが、今もあるのだろうか…。チッタのタワレコや岡田屋のサブ...
「既視感」ある内容。二国沿いの大田区出身なので、バスで行くには河原町団地〜ソリッドスクエア、東口という経路だった。あの頃ラゾーナは無かった。西口は夜になると人がいなかった印象。一瞬だけ京急川崎のカラオケ屋『わ!』でバイトしたが、今もあるのだろうか…。チッタのタワレコや岡田屋のサブウェイなどの淡い思い出と、日進町の高級車が路駐する道や怖かった深夜の公園の思い出の対比。池上町方面は未体験。
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等々力陸上競技場と武蔵小杉駅と川崎駅しか知らない私にとって、ここに書かれている川崎はあまりにも遠い世界。 このギャップを知っている人はどれくらいいるんだろうか。
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過剰な歪さで負の連鎖がぐるぐる渦巻いている街。でもその連鎖の中にはすがるための藁もあって、それがヒップホップだったりストリートダンスだったり格闘技だったりスケボーだったり、つまりあらゆるカルチャーが受け皿となってかろうじて希望を維持できている。もちろんその希望を捨てて泥沼の中に這...
過剰な歪さで負の連鎖がぐるぐる渦巻いている街。でもその連鎖の中にはすがるための藁もあって、それがヒップホップだったりストリートダンスだったり格闘技だったりスケボーだったり、つまりあらゆるカルチャーが受け皿となってかろうじて希望を維持できている。もちろんその希望を捨てて泥沼の中に這い戻っていく子たちもいるが、ふたたび戻ってくる子たちもいて、そういう意味でこの川崎という街は、希望も絶望も全て等価のものとして日常にありふれているのだろうと思う。最後に川崎に行ったのは、たぶん10年ぐらい前。クラブチッタのイベントで、川崎に着いた夜はなんだか酔っ払いが喧嘩しているし、その近くで何事もなかったようにホームレスが寝てるし、中坊は煙草堂々と吸ってるし、ザ・スラム!という感じで、それが朝になって帰るとき、夜見かけた喧嘩してた酔っ払いが普通に転がってた。生きてるのか死んでるのかもよくわからない。ゲロと血の沼の中に顔を突っ込んで。そんな異常な光景を見ても不思議とどうでもいい気持ちになっていた。あのときのぼくは川崎に何度も来ていてあの街にあっさり感化されていたのだと思う。ふとそれに気づきあの距離の近さがちょっと怖くなって、あれ以来行ってない。飲み屋のおっさんもラーメン屋のおばちゃんもとても良い人だった。全身刺青の初老のおっちゃん(自称ハスラー)はいつも顔色の悪いぼくにやたら飲み食いさせようとして迷惑だったけど、嬉しくもあった。あの頃音楽やってた友達は今は関係ない仕事しているし、川崎にももういない。携帯の番号も、もうずいぶん前からわからない。だからもう川崎にいく理由もなくなった。ぼくもずいぶん変わってしまった。10年。あの街はどう変わっただろう。あの街はどう変われないでいるのだろう。変わってしまったものと変われないでいるものが混在する中でそれでも日々を生きていかなければならない人たちに、そもそも小難しい感慨は必要ではないだろう。とにかく死なないこと。日々楽しむこと。取り巻く状況は過酷だと思う。歴史的に多文化地区であるということは時として憎悪と暴力の捌け口にもなって来たということだ。それでも生きていくあの人たちのたくましさを、ぼくはじかに見て知っている。変われない川崎の強さと優しさと暖かさと残酷さ。それらすべてが一続きのものとしてあるのが川崎。赤と黒の街。
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