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畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2026/04/01

仏教の世界観における三悪道について、説話集や絵巻物に表される事例を取り上げ、中世人の仏教観へと迫ろうとする内容。仏縁を結べないとする点を悪道の特徴としての論述は興味深かった。

Posted byブクログ

2025/07/07

中世仏教の世界観が生まれるに至った時代背景や、地獄・畜生・餓鬼道に対する当時の人々の考え方を、『今昔物語集』や『沙石集』といった説話集を元に解説していく書籍。著者はそもそも信憑性のない説話集を下敷きにして叙述することには問題があるとあとがきにて述べているが、逆に説話集だからこそ中...

中世仏教の世界観が生まれるに至った時代背景や、地獄・畜生・餓鬼道に対する当時の人々の考え方を、『今昔物語集』や『沙石集』といった説話集を元に解説していく書籍。著者はそもそも信憑性のない説話集を下敷きにして叙述することには問題があるとあとがきにて述べているが、逆に説話集だからこそ中世の人々の内面を想像しやすく、人を殺めることが当たり前な時代に生まれた人々が、殺生をタブーとする仏教をどのように解釈していったかをリアルに感じることができるようになっている。 ただ、矛盾しているからこそ面白いと思える説話を、無理やり仏教的教訓に落とし込んで解説しようとしている所もあり、首を捻ってしまうこともあったため星は4とさせて頂いた。それでも、とてもわかりやすく深みのある良著であることは間違いない。 余談になるが、ノーベル文学賞を受賞した莫言氏の『転生夢現』という小説の中で、主人公は人間に転生することを希望するも、ロバ、牛、馬、猿、犬などに転生し続ける。『畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史』の畜生道の章の中で、畜生は人間に転生するまでに何度も別の畜生に転生していくこと、また畜生にも序列があることが記されていて、だから彼はなかなか人間に転生できなかったんだなと勝手に妄想して笑ってしまった。こういった良い解説書を読むと、良い文学作品を更に楽しめる。様々なジャンルの書籍を読むことは本当に大切だなと改めて実感した。

Posted byブクログ

2018/09/28

畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史:因果応報と悪道。生駒哲郎先生の著書。仏教の世界の三悪道である畜生・餓鬼・地獄の基本が理解できました。畜生、地獄、因果応報など仏教用語を基にした言葉や諺は現代日本でも数多く残っているから、その歴史や背景について学ぶことは価値があると思います。

Posted byブクログ