賢者の愛 の商品レビュー
これはすごい!恐ろしくも美しい山田詠美さんにしか描けない世界。悲しくも耽美的なラストの光景と物語の締めくくり方がなんとも印象的でした。 何よりすごかったのが終盤で新しい構図が浮かび上がったときの衝撃!万由子と直己の「痴人の愛」ではなく百合と万由子の「痴人の愛」として読みとくと百合...
これはすごい!恐ろしくも美しい山田詠美さんにしか描けない世界。悲しくも耽美的なラストの光景と物語の締めくくり方がなんとも印象的でした。 何よりすごかったのが終盤で新しい構図が浮かび上がったときの衝撃!万由子と直己の「痴人の愛」ではなく百合と万由子の「痴人の愛」として読みとくと百合の恐ろしさにぞわぞわしました。馬鹿みたいに繰り返すけど、本当にすごいや。 疑問が残るところもあったので、百合の立場から描いた小説も怖いけれど読んでみたい。そして、時田秀美くんが出てきたのがなんだか嬉しかったです♪
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なんと言うエンディング。 「痴人の愛」を下敷きにしている、との前知識で読み始めたが、正直、単なる男女逆転なのか?と思っていたし、世界観も好みの感じではなく、、ただエンディングに圧倒された、そんな感じだった。 しかし、文庫版の柚木麻子さんの解説を読んで、なるほどなあと。そもそも私は...
なんと言うエンディング。 「痴人の愛」を下敷きにしている、との前知識で読み始めたが、正直、単なる男女逆転なのか?と思っていたし、世界観も好みの感じではなく、、ただエンディングに圧倒された、そんな感じだった。 しかし、文庫版の柚木麻子さんの解説を読んで、なるほどなあと。そもそも私は痴人の愛を「対象末期の日本に迫りくる西洋化の波に対抗すべく、海外に通用する理想の女性を育てようとした男の戦いと敗北の物語だ」と捉えたことがなかった。なるほどなあ(笑)
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ドラマを何年か前に見たことあって、原作があると知ったので読んでみた。 ドラマではうろ覚えだったけど、原作はやはり恐ろしさが尋常じゃなかった。 真由子の視点からしか描かれないから百合が悪者みたいになってるけど(たしかに泥棒猫だけど)、幼い真由子は無意識にずっと百合を傷つけてたんだろ...
ドラマを何年か前に見たことあって、原作があると知ったので読んでみた。 ドラマではうろ覚えだったけど、原作はやはり恐ろしさが尋常じゃなかった。 真由子の視点からしか描かれないから百合が悪者みたいになってるけど(たしかに泥棒猫だけど)、幼い真由子は無意識にずっと百合を傷つけてたんだろうなと思う。 他の方の投稿で、百合が真由子を育てたのだ、とあって、思わず唸った。 最後の場面も含めて結構ドラマが忠実だった。 中山美穂さん、高岡早紀さん、竜星涼で想像しながら読んだ、めちゃくちゃぴったりな配役。完璧。 痴人の愛読んだことないからよく分からんけど、読んでみたくなった。 山田詠美さん「ぼくは勉強ができない」の人だよね?凄い、全然違う。 そして他の方の投稿見て、時田秀美出てたことに気づいた。。。今から速攻読み返します!笑笑
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山田詠美さんワールド。主人公の過去を思い出すと辛くなる、、友人との関係性、ちょっと受け付けなかった。
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痴人の愛を読んだことがなかったので、あわせて読んだ。すると、なるほど面白い。オマージュの仕方が上手すぎる。相性がいいのかな…… 「本物の純粋さなんて、馬鹿の持ち物よ」 その通りだと膝を打った。 時田秀美にまた会えたのも嬉しかった! 光源氏みたいに幼子を自分好みに育てて妻にする~という願望ってキモイよなってずっと思ってたけど、男女逆転して女目線で育てる様を見ていたらちょっと興奮してしまった……ナオが可愛いんだもん……こういう感覚なのか……自分なしで生きられなくなればいいという願望も分かるんだよなぁ
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小説における『執着なのか愛なのかよくわからない関係性』が大好物。 この本はまさにそんな関係性が盛りだくさんで、登場人物達のヒエラルキーのピラミッドが徐々に入れ替わっていくような感覚がハラハラして楽しめた。 やっぱりピラミッドの頂点は百合なんだろうなぁ。 その次は真由子や直巳で、底辺には諒一や真由子の父がくるんだろうか...。 直巳を調教していく真由子は官能的で魅力が溢れている。 (ふとHUNTER×HUNTERのヒソカの「果実が美味しく実るまで...」が頭をよぎった笑) そして「ぼくは勉強ができない」の主人公、時田秀美が会社の後輩として登場したのが嬉しかった。 秀美ほんまにイイ男に育ったね...。 実は痴人の愛を読んだことがないのでこれから読みます。
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『痴人の愛』のオマージュ。 素質のある異性を育て上げて自分の理想に仕立て上げる試みは、『源氏物語』から何ら変わっちゃいない人類の憧れなのかもしれん。 何やかんやで優位に立つ百合は圧倒的だ。後天的に人を翻弄するしぐさを身につけたという意味では主人公と一緒だが、子供ながらに身につけ...
『痴人の愛』のオマージュ。 素質のある異性を育て上げて自分の理想に仕立て上げる試みは、『源氏物語』から何ら変わっちゃいない人類の憧れなのかもしれん。 何やかんやで優位に立つ百合は圧倒的だ。後天的に人を翻弄するしぐさを身につけたという意味では主人公と一緒だが、子供ながらに身につけるのと、復讐を期に意識的に身につけようとし始めた付け焼き刃な所作とだと、どうしても主人公は育ちの良さが出てしまう。それでも、家庭に入った痴女とキャリアウーマンの遊び人とだと、前者の方が社会的には良しとされるんだよな。 この本を通して過去の自分の行動思考に納得を与えている。罪深い。
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女の憎悪、妬み、執着などをドロドロに煮込んだスープがこちら ちょうだいお化けもバグってるけどまゆちゃんも相当おかしいっす ここまで狂気に満ちた物語かけるエイミー恐るべし。他も読むね。
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なんか、怖い…と思いました。 何がって、百合と真由子の執着…。 百合の方は、生まれながらにあらゆるものを持っている真由子への執着。 真由子の方は、諒一への執着(これは愛?)。 真由子について怖いとはじめ思ったのは、 真由子の直巳への態度でした。 それは、百合への復讐でもあったようですが、 最後に、実は諒一への執着でもあったのではないかと気づきました。 直巳との関係が百合にばれたと分かったときに、 諒一に電話してしまうところとか、 諒一が倒れたと聞いて、車を飛ばしてかけつけようとするところとか。 私の考え過ぎかな? 最後に百合は亡くなり、 真由子は不自由な体となり、 諒一は新しく若い奥さんをもらって、 なんだか悲しくなりました。 さらに、真由子がこんなに思っていた諒一が、 さっさと若い奥さんをもらっていて、 つまんない男だ、と思いました。 唯一救いなのが、 直巳が真由子の傍で看病しているということ。 ああ、このまま本当に 直巳がずっと真由子の傍にいてくれますように と思いました。
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マユちゃんもなかなかだけど、それ以上に百合という名のちょうだいお化けがとにかくヤバい。登場する男もみんな気持ち悪い。すごく面白かった。
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