サニー・シックスティーン・ルール の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
文芸の家に生まれ、これまでの人生で写真に触れてこなかったという主人公が、周りの人との触れ合いにより、写真にのめり込んでいくという物語。主人公は真摯に写真に向き合うことで、多くのものを得ていくが、それと同時に多くの人とすれ違っていく。モノクロ写真を軸に話が展開していくが、文章での表現が巧みで、読んでいて引き込まれる。しかし、登場人物に与えられた役割が露骨で、物語の終盤は話の展開に無理があった。
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2020/3/16 小説家として成功した家系に生まれた武田礼央がカメラと出会い、その世界にのめり込んで色々なことを経験して行く物語を描いた話。 文章と関わることを小さい時から強制されて、写真が目の敵にされる生育環境にもかかわらず、だからこそ?、写真の世界にのめり込んでその世界で影...
2020/3/16 小説家として成功した家系に生まれた武田礼央がカメラと出会い、その世界にのめり込んで色々なことを経験して行く物語を描いた話。 文章と関わることを小さい時から強制されて、写真が目の敵にされる生育環境にもかかわらず、だからこそ?、写真の世界にのめり込んでその世界で影響を受けて変化して行く彼のようすは結構おもしろいが、正直出会った人たちに恵まれていたのか?と問われると、それぞれに色々なことを抱えている人たちであるように思う。 その人たちと出会うことで、礼央にいい変化があったのか、悪い変化があったのか…それは考え方次第だと思う。 特に紫苑さんはサイコパス極めてるなーという印象。 でも、全体的に話の雰囲気がほんわかしている感覚の方が大きい。 文章からトゲトゲしさを感じさせないのがこの人の作品の読みたくなるところだと思います。
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文章の家系で言葉の英才教育を受け育ち落ち零れ父から渡された四百万を手に二十五歳無職となった礼央が、同い年で耳の不自由な新鋭写真家美駒と彼女を慕うカメラ愛好家男女三人と写真に取り組む。礼央の習作の盗作を含む詩での妹の受賞、美駒との恋愛、業。瑞々しさや打ち寄せる驚きが静かな確かさ。甘...
文章の家系で言葉の英才教育を受け育ち落ち零れ父から渡された四百万を手に二十五歳無職となった礼央が、同い年で耳の不自由な新鋭写真家美駒と彼女を慕うカメラ愛好家男女三人と写真に取り組む。礼央の習作の盗作を含む詩での妹の受賞、美駒との恋愛、業。瑞々しさや打ち寄せる驚きが静かな確かさ。甘くない結末も染みる。
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あの日ぼくは、カメラとカメラを持つ難聴の彼女に出会った。そして、これまでの選択の許されない人生から自分の道を歩き始める。
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モノクロ写真チームの話し。写真と文章での表現の違いや、見たままをどう伝えるかの難しさが分かる。でラストはどうなったんだろう。 2018.4.13
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登場人物はカメラをとうした写真という共通項がある。しかしそれぞれの個性をクローズアップさせていくと、それぞれの個性が熱意へと昇華され仲間は解散していかざるを得ない。この辺がよく書かれ単なる青春小説とは言えないきめ細かさに脱帽。
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