春待ち雑貨店 ぷらんたん の商品レビュー
"ひとりの人に体を許すかどうかを考えるとき、そこにあるのは妊娠してもいいと思えるほどの覚悟じゃなくて、やっぱり自分と相手との、一対一の関係でしょう。"p.135
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図書館で珈琲店タレーランの岡崎さんの本を見つけた。 ぷらんたんの主、巴瑠。彼女と彼女のお店に来る人たちの物語。それぞれに悩みを抱えていて、ゆっくりと紐解いていく。 私も行ってみたいな、ぷらんたん。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハンドメイドアクセサリーのお店「ぷらんたん」が舞台のストーリー。 店主の人の心に寄り添える人格に惹かれるのか、いろいろな悩みを抱えた人たちが集まります。でも、店主自身も悩みを抱えています。 店主を含めそれぞれの悩みが重くて、そして悩みの原因になっている人が腹立たしくて、読みながら悲しい気持ちになりました。
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「ひとつ、ふたつ」 二人ならちょうどいい。 言葉選びとはどんな局面でも大切な事だが、自分自身が長年葛藤してきた事を告白した時に自分も同じだからちょうどいいと言うのも違うのでは。 彼女は自分の事をしっかりと話してから受け入れてもらえるか相手に尋ねたが、彼は彼女の事を一方的に知ってい...
「ひとつ、ふたつ」 二人ならちょうどいい。 言葉選びとはどんな局面でも大切な事だが、自分自身が長年葛藤してきた事を告白した時に自分も同じだからちょうどいいと言うのも違うのでは。 彼女は自分の事をしっかりと話してから受け入れてもらえるか相手に尋ねたが、彼は彼女の事を一方的に知っていたからとはいえ先に話すつもりは無かったのだろうか。 「クローバー」 最後に送るプレゼント。 どれだけ同じ時を過ごしていたとしても、あんな言葉と共に渡されたネックレスに別れの意味があるだなんて普通誰も想像しないだろうし回りくど過ぎやしないか。 地味だからと謙遜していた部分もあるだろうが、その場しのぎの言葉ばかりで彼の言葉には何も重みも無く虚勢だけの空っぽに聞こえたな。 「レジンの空」 彼女が隠したかった痕。 若気の至りでは済まされない行為ではあるが、結婚を考えている相手にまで承諾を得る事無く無意識なのか意識的になのか突然やられた彼女は怖かったろうな。 デリケートな話題で有り本人がショックを受けている時にかける言葉でもないが、その様な事しか頭に無い人だからこそ出てきた言葉なのかもな。 「手作りの春」 相次ぐ不良品に違和感。 一人一人の作家を信頼しているからこそ、販売するハンドメイド商品以外の情報をチェックする事無くブースの許可を出していたのだろうな。 彼の様な思考の人間に彼女の事情を知られたら、一昔前のような扱いを受けるだろうし当人を前にしたとしても一人持論を言い続けそうだな。
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【内容】女性がひとりで営んでいるハンドメイドアクセサリのショップには悩みのある女性が迷いこんでくる。タレーランかもしれない店もちょろっと出てくる。 【感想】カバー絵から想像してたのよりわりと重い話かな。もっとほんわかしてるかと思った。ぼくには合わないけど人によってはしみるでしょう...
【内容】女性がひとりで営んでいるハンドメイドアクセサリのショップには悩みのある女性が迷いこんでくる。タレーランかもしれない店もちょろっと出てくる。 【感想】カバー絵から想像してたのよりわりと重い話かな。もっとほんわかしてるかと思った。ぼくには合わないけど人によってはしみるでしょう。 ▼ぷらんたんについての簡単なメモ 【安藤奈苗】ぷらんたんの客で先天性耳垂欠損の女性。とんぼ玉のイヤリングを3つ注文した。 【小高未久】ぷらんたんの常連客。大学生。遠距離恋愛中。 【北川巴瑠】主人公。ハンドメイドアクセサリの人気作家であり雑貨店ぷらんたんのオーナーでもある。ターナー症候群のため結婚や出産を縁遠いもののように感じている。正義感が強くけっこう短気。 【桜田一誠】巴瑠の恋人。優しいが正義感が強い。 【佐山唯美】名倉友則の恋人。なにかを隠しているらしい。 【杉野美貴】小高未久の友人。明るく派手なタイプ。 【宝田遼平】回想に出てくるクソ野郎。 【名倉友則】桜田一誠の友人。大学のテニスサークルで出会ったらしい。 【向原拓也】小高未久の恋人。プロのミュージシャンを目指している。 【百田理香子】巴瑠にアクセサリー作りを教わりアクセサリー作家になった主婦。
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直前に読んだ岡崎作品「道然寺の双子探偵」よりもよかったです。何が、というとやはり主人公が迷いながらも自分と向き合いながら生きてゆこうという姿でしょうか。道然寺~においては語りの視点となる一海はともかく、双子のランとレンが中学生ということもあり、本作主人公である巴瑠ほどの迷いを感じ...
直前に読んだ岡崎作品「道然寺の双子探偵」よりもよかったです。何が、というとやはり主人公が迷いながらも自分と向き合いながら生きてゆこうという姿でしょうか。道然寺~においては語りの視点となる一海はともかく、双子のランとレンが中学生ということもあり、本作主人公である巴瑠ほどの迷いを感じさせない純真無垢な印象であり、どちらかというとライトな読み物という色合いが強い作品でしたが、本作及び巴瑠はというと、ターナー症候群を抱えているという状況もあって「プランタン」を訪れる客にまつわる出来事を通してや自分自身の考え方・生き方を模索する点が色濃く描かれている作品である、という印象を持ちました。個人的には本作のほうが読んでいてより一層入り込める作品でした。
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シンプルに考えることしかできない自分は幸せかも・・・ 自分にとっては、登場人物の心理が複雑すぎて(^^;
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京都にある創作アクセサリーのお店を舞台にしたお話。それぞれの登場人物が自分に欠けているものを、うらやんだり、羨ましがられたり、思い悩んだり、受け入れたりしている。 2019/8/23
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北川巴瑠がやっているアクセサリーショップ ぷらんたんで繰り広げられるエピソードを綴った短編が4つ.桜田一誠との付き合いで、お互いの体の欠陥を告白し合うなかで、安藤奈苗も加わっていく「ひとつ、ふたつ」.「手作りの春」で、百田理香子とやり取りで一誠との捜査らしき行動が面白かった.全般...
北川巴瑠がやっているアクセサリーショップ ぷらんたんで繰り広げられるエピソードを綴った短編が4つ.桜田一誠との付き合いで、お互いの体の欠陥を告白し合うなかで、安藤奈苗も加わっていく「ひとつ、ふたつ」.「手作りの春」で、百田理香子とやり取りで一誠との捜査らしき行動が面白かった.全般に、ほんのりした感覚で読める.
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京都にある雑貨店のハルは身体に関する秘密で傷ついたことがある、ハンドメイド作家。訪れる客や人々、起こる事件や悩みを、自分も悩みながら超えていく。隣の芝生は青く見える、だが、それを妬んだり恨むのは筋違い!続編も読みたいな。
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