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H・P・ラヴクラフト の商品レビュー

4.8

9件のお客様レビュー

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2024/03/03

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト 1890年ー1937年 エドガー・アラン・ポーと並ぶ、アメリカ怪奇・幻想文学を代表する巨匠。 「クトゥルフ神話」の創造者として現在に至るまで、小説・漫画・映像作品・ゲームなどの文化に、多大な影響を与え続けている。生前は文通を好み、仲間からは「...

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト 1890年ー1937年 エドガー・アラン・ポーと並ぶ、アメリカ怪奇・幻想文学を代表する巨匠。 「クトゥルフ神話」の創造者として現在に至るまで、小説・漫画・映像作品・ゲームなどの文化に、多大な影響を与え続けている。生前は文通を好み、仲間からは「HPL」と呼ばれていた。 本書の帯に書かれている文章を転記しました。 本書はH.P.ラブクラフトさんの生涯と彼の作品に関して愛情深く綴った本です。 ミシェル・ウエルベックさんのデビュー作であることが帯にも記載されています。 ミシェルさんの作品はまだ未読なので、いずれ読むことになるのだと思います。 HPLさん(私も親しみを込めて彼の友人が使っていた呼び名を使わせていただきます)の作品は中学か高校生の時に創元推理文庫で発売されている全集を読んでいます。怪奇・幻想といった分野にハマっていた時期で、このころにエドガー・アラン・ポーの全集も創元推理文庫からの『ポオ小説全集』で体験していました。 HPLさんの作品はどれも太古の地球でかつては繁栄していた人類とはまったく異なる種族が登場します。見たこともない生物なので、HPLさんが描写する活字から想像を膨らませて読んでいたことを思い出しました。久しぶりに読み返したいなぁと思ったのですが、実家にも残っていないかな?なので、国書刊行会が提供している『新編 真ク・リトル・リトル神話大系』全7巻を読むとするか、はたまた、青心社が提供している『クトゥルー (暗黒神話大系シリーズ)』全13巻を読むか、新潮社の『クトゥルー神話傑作選』3巻(まだ続くのですかね?)にするか、書店でラヴクラフト作品試読会が必要です。 肝心の本書の感想ですが、再びHPLの作品を読み返したくなりますし、未読の方は読みたくなります。ところどころに作品の一部が引用され、その構成の妙だったり、的確な表現スタイルだという解説が心地よいのです。HPL本人の当時の生活環境が作品にどんな影響を与えたのかという考察も読むことができます。 もう一つ嬉しかったのが、スティーブン・キングさんの序文が読めること。 ラヴクラフトの世界が好きな人には、超おすすめです。

Posted byブクログ

2023/07/18

ラヴクラフトの人生とその内面にうまく切り込んだ良書でした。 人種的恐怖と金銭的困難に陥った保守派の白人が作り上げた、宇宙規模の暗い神話群を再読したくなる。

Posted byブクログ

2022/04/11

お金や性などの俗物的なものに興味を持たずに全てを諦めていた人間の作品が神話化していく。ネガティブなもの、暗いものは多くの人を救うのだと再認識することができた

Posted byブクログ

2019/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

未読でよかったわー。 いわゆるどんな世界観、どんな人生を 送ってきたかの入門的なもの。 あ、あとキング大先生の序文は必読。 絶対これさ、原文Fワード入ってるだろ(笑) 彼はジェントルマンであり続けるとともに 決してこのよのなかではまともに生きることができないことを自ずと理解していました。 そりゃあ人に関するゆがんだあの 嫌悪感ですもの… あれを抱き続けていろいろ破綻したら 彼は殺人者になっていたでしょうな。 少しだけ本文が出ていますが 何とも言えないまがまがしさ。 これはいつか邂逅出来る日が来ればいいのぉ。

Posted byブクログ

2018/04/16

ウエルベックのデビュー作。 クトゥルーの門をくぐりあぐねてる自分には最適な評伝…だったろうか。ズブズブになるであろうしビビっておる。

Posted byブクログ

2018/03/29

クトゥルフ神話の始祖、ラヴクラフトの評伝。序文をスティーブン・キングが書いている。自分の作品の評価とか全く気にしていなかったこと、世界に対して諦観していたことなどが綴られている。どちらにしても彼の恐怖の世界はとても惹かれる。

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2018/01/27

ラヴクラフトについての解説は創元版の解説などをはじめとして、多数出ているが、ウェルベックがラヴクラフトの人物的本質から彼の作品の特徴と絡めて彼の作品とラヴクラフト自身に熱く「語った」本。 現在、ラヴクラフトの世界観は「クトゥルフ神話」の名の下に広まっているが、ラヴクラフトの表した...

ラヴクラフトについての解説は創元版の解説などをはじめとして、多数出ているが、ウェルベックがラヴクラフトの人物的本質から彼の作品の特徴と絡めて彼の作品とラヴクラフト自身に熱く「語った」本。 現在、ラヴクラフトの世界観は「クトゥルフ神話」の名の下に広まっているが、ラヴクラフトの表したかったモノは理解し得ない「何か」であったはず。その意味では彼の作品をよに知らしめたとはいえ、ダーレスらの「クトゥルフ神話」の作成による体系化と、今日の「クトゥルフ神話」周辺における商業的な活用のされ方はラブクラフト自身の追い求めるものとは真逆であったというよう。

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2018/01/06

ミシェル・ウエルベックのデビュー作。ラヴクラフト論であるが著者も言うようにある種小説として読める。ラヴクラフトを主人公とし、主人公しかほぼ出てこない小説として。 ラヴクラフトの作品が徹底的に性や金といった生臭く人生に横たわる要素を徹底的に排している理由が非常にわかりやすく書かれて...

ミシェル・ウエルベックのデビュー作。ラヴクラフト論であるが著者も言うようにある種小説として読める。ラヴクラフトを主人公とし、主人公しかほぼ出てこない小説として。 ラヴクラフトの作品が徹底的に性や金といった生臭く人生に横たわる要素を徹底的に排している理由が非常にわかりやすく書かれている。 資本主義、経済効率、セックスetcをガンガンに作品に盛り込むウエルベック各著作はラヴクラフトの作品を裏返したものだったのだとこの著作によって証明されたと見方もできるであろう。

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2017/11/25

『服従』などで知られるミシェル・ウエルベックによる、ラヴクラフトの評伝。 評伝自体はまるで小説を読んでいるようで、ラヴクラフトに対するかなり強い思い入れを感じる。ウエルベックが書いたと言われると凝ったものを想像してしまうが、本書に関してはかなりストレートだった。 また、スティーヴ...

『服従』などで知られるミシェル・ウエルベックによる、ラヴクラフトの評伝。 評伝自体はまるで小説を読んでいるようで、ラヴクラフトに対するかなり強い思い入れを感じる。ウエルベックが書いたと言われると凝ったものを想像してしまうが、本書に関してはかなりストレートだった。 また、スティーヴン・キングの力の入った序文も読み応えがある。

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