1,800円以上の注文で送料無料

珈琲が呼ぶ の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/01/11

片岡義男か、なつかしい。 80年代バイクに乗っていた者で 片岡義男を知らない人はいないだろう。 雰囲気はあるけど 何がどうというのもなかったので 熱心には読んでいなかったが バイクのオイルの匂いと共に 片岡義男は青春の思い出になっている 片岡義男の本は 『彼のオートバイ、彼女の...

片岡義男か、なつかしい。 80年代バイクに乗っていた者で 片岡義男を知らない人はいないだろう。 雰囲気はあるけど 何がどうというのもなかったので 熱心には読んでいなかったが バイクのオイルの匂いと共に 片岡義男は青春の思い出になっている 片岡義男の本は 『彼のオートバイ、彼女の島』 (三好礼子が美しい)と 『ボビーに首ったけ』ぐらいしか 読んでいないかな -------------------- 『珈琲が呼ぶ』は昭和レトロが心地いい。 昔の街(銀座や神保町、高田馬場など)や 喫茶店、映画の話が興味深い。 それとジャズとレコード。 これってほんと珈琲にあう 特に「『よくかき混ぜて』と、店主は言った」 は秀逸 --------------- P275 風情はほとんどないけれど、 風情のなさが妙な魅力になっている階段は、 思いのほかあちこちにある。 この階段は、そのような階段のひとつだった P275  その階段の上となる位置に 木造2階建てのアパートがあった。 ほとんど廃屋の雰囲気だったが まだひとりくらいは住んでいただろうか。 すべての部屋に住人がいて アパートとして存分に機能していたのは 僕が学生だった頃ではないか。 そのときのその時代が、その頃は アパートの隅々まで充満していたはずだ。  しかし、僕と佐藤さんが見た そのアパートからは、その時代は とっくに過ぎ去っていた。 内部に満ちていたものは消え失せ、 あとに残ったのは、木造二階建てアパートの、 ほぼ完全な抜け殻としての建物だけだった --------------------

Posted byブクログ

2019/01/03

79歳ですよ、片岡さん。なんでこんなにカッコいいの。カッコ良すぎでしょ。トム・ウェイツのブルース、早速iTunesで買っちゃったじゃないか!

Posted byブクログ

2018/12/22

久しぶりの片岡義男。短編小説だけ読んできたので、エッセイは初めて。片岡さんの肉声っぽい文章、独特のリズム感が心地いい、片岡さんとこんなに生活圏が近かったのかと驚き、これもまた懐かし。。 下北沢近くの住宅街での風景を書いた一編が好き。著者の家から喫茶店への道順書いてるだけなのに、...

久しぶりの片岡義男。短編小説だけ読んできたので、エッセイは初めて。片岡さんの肉声っぽい文章、独特のリズム感が心地いい、片岡さんとこんなに生活圏が近かったのかと驚き、これもまた懐かし。。 下北沢近くの住宅街での風景を書いた一編が好き。著者の家から喫茶店への道順書いてるだけなのに、なんだか読ませる、、音楽みたいな文章。地名だけで心おどる、私の大好きな思い出の街。ブログも! https://hana-87.jp/2018/12/22/coffeeyobu/

Posted byブクログ

2018/11/11

珈琲にまつわるエッセイ集。珈琲といえば、喫茶店、音楽、映画、煙草…と連想されるものは色々あるが、最初の3つの出てくる頻度が多かった。あとは珈琲を通した人々の人間模様とか。 音楽と映画は少しマニアックな感じもあり、たまに知ってるものが出てくると少しニヤッとしてしまった。 喫茶店に行...

珈琲にまつわるエッセイ集。珈琲といえば、喫茶店、音楽、映画、煙草…と連想されるものは色々あるが、最初の3つの出てくる頻度が多かった。あとは珈琲を通した人々の人間模様とか。 音楽と映画は少しマニアックな感じもあり、たまに知ってるものが出てくると少しニヤッとしてしまった。 喫茶店に行って珈琲が飲みたくなる本。

Posted byブクログ

2018/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

珈琲、珈琲のある場所について、これほど書けるのかと驚いた。347頁のボリュームある珈琲エッセイ。 東京の喫茶店に行ったことはないが、店名から美味しい珈琲が飲めそうだと想像させられ、行ってみたくなった。 喫茶店A→BではなくB→Aのはしごが好きと書いている。そういう好きなものがあるのは素敵だ。

Posted byブクログ

2018/05/28

正直わかんない話ばっかりだったけど(スザンヌ・ヴェガとパルプ・フィクションくらい),そうだなぁと思えるところもちょこちょこ。もっと知識が厚かったら,あちこちでうなずけるんだろう。

Posted byブクログ

2018/03/05

 『片岡義男』という四角張った漢字の連なりを見ると、どこか懐かしさを感じる。赤の背表紙の文庫本。表紙の写真には夏の光があふれ、風が吹いていた。強烈な太陽の下で自転車に乗っていた、僕らの青春に重なるから。  その思いがある限り、僕は片岡義男を読むだろう。でも、彼に意見できる編集者が...

 『片岡義男』という四角張った漢字の連なりを見ると、どこか懐かしさを感じる。赤の背表紙の文庫本。表紙の写真には夏の光があふれ、風が吹いていた。強烈な太陽の下で自転車に乗っていた、僕らの青春に重なるから。  その思いがある限り、僕は片岡義男を読むだろう。でも、彼に意見できる編集者がいるだろうか。まもなく80歳を迎える大御所に向かい、駄目を出せる編集者はいないのではないだろうか。本書のエッセーの中には、これは・・・・、と駄目を出したくなるものもあるが、そんなものは読み飛ばし次のエッセーに移れば良い。きらきら光る片岡義男の世界があるから。  音楽、映画、言葉・・・その語り口は、やはり永遠に僕らの青春だ。

Posted byブクログ