誰でもない の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
長めの詩みたいな短編。 「笑う男」は解説に「韓国のこの七十年ほどの歩みが凝縮している。」とあるが、いや、ここから韓国七十年を感じるのは難易度高すぎるやろ、と思った。 冒頭に「ずっと前、この部屋の外で僕の背中をたたき、僕を理解できると言った人がいるのだが、それが誰だったかわからない」という思わせぶりな記述があり、何の話かな?いつ回収されるかな?と気にしながらページをくったいったが、結局、何のことか分からないまま終了。なんやったんやろ…? 「わらわい」は閉塞感と滑稽さがブレンドされたような作品。 ちょっと露悪的でケレン味の強い感じや、作者自身が抱えている社会に対する憤りの強さ、やるせなさには、どこか辺見庸を彷彿とさせるものがある気がした。 決して好きなタイプの小説ではないが、作者自身にはシンパシーを感じる。小説ではなく、エッセイや論考を読んでみたくなった。
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出版社(晶文社)のページ https://www.shobunsha.co.jp/?p=4581 内容紹介、目次、著訳者紹介
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https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00003002/index.html 豆腐のつけ焼き 「上京」と「ヤンの未来」だけ読んだ。それ以上別の短編を読み続ける気にならず、表紙を見るとそれまで気付かなかった傘に気づいた...
https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00003002/index.html 豆腐のつけ焼き 「上京」と「ヤンの未来」だけ読んだ。それ以上別の短編を読み続ける気にならず、表紙を見るとそれまで気付かなかった傘に気づいた。
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2021 #8 訳者あとがきで文芸評論家のシン・ヒョンチョルによる言葉の引用がある「この作家はあたかも猛獣がえものに狙いを定め、ひとしきり目で追ったあと、たった一撃でしとめて引き倒すように、書く。」 原文を読んでいないので、訳者による文を通しての印象になるけど攻撃的な文章だっ...
2021 #8 訳者あとがきで文芸評論家のシン・ヒョンチョルによる言葉の引用がある「この作家はあたかも猛獣がえものに狙いを定め、ひとしきり目で追ったあと、たった一撃でしとめて引き倒すように、書く。」 原文を読んでいないので、訳者による文を通しての印象になるけど攻撃的な文章だった。棘みたいなものがチクチクしていて読んでいて痛くなった。ディディの傘では正直読みながら泣いたし読むのに時間がかかったけど、本作はそこまでではなかった。 ---メモ--- P58 あの日の光を肌に浴びられる時間は一日のうち三十分にも満たないんだと私は気づいた。お日様をいちばん楽しめるときも私はここにおり、そんなふうにして時はすっかり過ぎてしまうのだろう。恋なんか二度とできないかもしれない。そんな機会はもう、想像することもできなかった。 P232 尊い人は誰にもバカにされないわ。自分自身を尊べない人が、とことんバカにされるのよ。
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現代社会の痛点を暴き出す秀作ー訳者あとがきより まさに。強烈で力のある文章。読んだら殴られたような疲労感が残る。自分の状況と重なる。希望が、救いがない。痛快さもあるけれど。 短編それぞれが違うフレーバーを持っているのも良い。 上手い作家さんだと思う。
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ドキドキしてる、わわわわわーって叫びたい。『誰でもない』の最後の「わらわい」は怖かった。怖すぎて叫びたくなった。ずーっと笑ってる顔なんやから仕方ない? 加速して狂気へ向かっていく。怖すぎる。 好きだったのは「上京」「ミョンシル」「誰が」です。前にも言ったけれど、チママンダ・ンゴデ...
ドキドキしてる、わわわわわーって叫びたい。『誰でもない』の最後の「わらわい」は怖かった。怖すぎて叫びたくなった。ずーっと笑ってる顔なんやから仕方ない? 加速して狂気へ向かっていく。怖すぎる。 好きだったのは「上京」「ミョンシル」「誰が」です。前にも言ったけれど、チママンダ・ンゴディ・アディーチェの『なにかが首のまわりに』と同じにおいのするところが所々ある。このファン・ジョンウン作家のもっと短篇を読んでみたいです。
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八つの短編集。現在を生きるのに辛い経験をしている人を描く。「ミョンシル」がよかったな。亡くなったシリーの蔵書で埋まった部屋でシリーの思い出を万年筆で書こうとする老女。
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胸に刺さる痛みを伴う短編集は、じくじくした痛みだったり、ズキンとした激しい痛みだったり。 「上京」「ヤンの未来」「笑う男」が特に好み。
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ファン・ジョンウン作品読了本2作目。 前回読んだ「野蛮なアリスさん」で 胸ぐらを掴まれて両頬に平手打ちをくらい、 今回の短編集でボデイブローを8発もいただく。 “誰でもない”は“何でもない”。“誰でもある”は“何でもある”。 韓国の悲壮感・喪失感は日本でも同じであり、 個人が抱え...
ファン・ジョンウン作品読了本2作目。 前回読んだ「野蛮なアリスさん」で 胸ぐらを掴まれて両頬に平手打ちをくらい、 今回の短編集でボデイブローを8発もいただく。 “誰でもない”は“何でもない”。“誰でもある”は“何でもある”。 韓国の悲壮感・喪失感は日本でも同じであり、 個人が抱える問題はどこの国でも同じだろう。 将来への絶望、孤独であるがゆえの狂気、 個と個の繋がりは空を掴むようで。 抉り取られる魂は、どす黒い血を流す。 『わらわい』は舞城王太郎氏が吐き出す言葉にも似て 最後の1行に狂気と悲哀を匂わせる。
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8つの短編集です。 都会で暮らすのが嫌になった人。相変わらず大きく記憶に残らない程度の恥を体験している人。もう人が嫌になってしまった人。単純になれない人。笑いたくないのに毎日笑う人。 色んな人が出てきます。みんな現代社会に疲れていたり、孤独を感じたりしながらも、日々を生きてい...
8つの短編集です。 都会で暮らすのが嫌になった人。相変わらず大きく記憶に残らない程度の恥を体験している人。もう人が嫌になってしまった人。単純になれない人。笑いたくないのに毎日笑う人。 色んな人が出てきます。みんな現代社会に疲れていたり、孤独を感じたりしながらも、日々を生きていました。
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