気象災害から身を守る大切なことわざ の商品レビュー
住んでいる地域差で分からないところもあったけど、すごく勉強になった。外の世界って面白いなあ。 天変地異をいち早く察知する、というのが第一章のタイトルなんですが、普段から川や空やお花や鳥たちを見ていないと、異変に気付かないから、周りを見るということの大切さも覚えた。 昔の人は何世...
住んでいる地域差で分からないところもあったけど、すごく勉強になった。外の世界って面白いなあ。 天変地異をいち早く察知する、というのが第一章のタイトルなんですが、普段から川や空やお花や鳥たちを見ていないと、異変に気付かないから、周りを見るということの大切さも覚えた。 昔の人は何世代と渡って自分たちの経験から天候や災害の前兆を判断していたと思うと感慨深い。 春一番、なんて特にそう。
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気象災害は、事前に予測できないところもいまだに多いですが、それでも昔から言い伝えられてきたことわざには、真理を突いているものが多く、軽視は禁物。 それらを紹介している本です。 「腐っても鯛」ならぬ「腐っても台(タイ)風」というのは気象業界のことわざだそう。 台風が温帯低気圧に変...
気象災害は、事前に予測できないところもいまだに多いですが、それでも昔から言い伝えられてきたことわざには、真理を突いているものが多く、軽視は禁物。 それらを紹介している本です。 「腐っても鯛」ならぬ「腐っても台(タイ)風」というのは気象業界のことわざだそう。 台風が温帯低気圧に変わると、安心しますが、それは単に発達の仕組みが変わっただけで、勢力が弱まったわけではないのだそう。 油断していると、巻き込まれかねないのだそうです。 「川沿いの木をむやみに切ってはいけない」 崖に生えた木をむやみに切ってはいけない、というのはわかりますが、川沿いの木もダメなんですね。 深く根を張っているものがなくなったら、とたんに土壌が緩くなり、堤防が決壊するということでしょう。 現在では宅地開発が進み、木を伐採して地表をアスファルトで覆うことが多く、そうした人的要因が被害の規模をさらに大きくする危険性があるそうです。。 タイトルから、誰でも知っている有名なことわざについて紹介されているのかと思いましたが、あまりなじみがないものがほとんど。 それでも先人の知恵はきちんと受け継いでいくのが、命を脅かすような危険から身を守る近道だと感じました。
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昔の人は、身の回りの自然をよく見ていたのだな、と思います。 天気について、天気予報に頼りっぱなしの現代人は、雲や風ではなく、スマホやPCから天気の情報を得るのが主で、ちょっと寂しいな、と思います。 できることならば、雲や風、気温や湿度から、天気の移り変わりを予想し、あるいは...
昔の人は、身の回りの自然をよく見ていたのだな、と思います。 天気について、天気予報に頼りっぱなしの現代人は、雲や風ではなく、スマホやPCから天気の情報を得るのが主で、ちょっと寂しいな、と思います。 できることならば、雲や風、気温や湿度から、天気の移り変わりを予想し、あるいは感じつつ、ネットなどの天気予報で、それらを補完できるようになるといいんでしょうね。 ちなみに、この本、西日本の水害が出る直前に、図書館で借りてきたのですが、読んでいる間に、水害が起こり、ある意味、タイムリーな読書となりました。 被害に遭われた方たちの、一日も早い回復、また、亡くなった方たちの冥福を祈るとともに、こういった本が浸透することで、自然災害をゼロにするのは難しくても、防災や減災につながる活動が広がっていけばいいな、と思っています。
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真面目で読みやすくて大切なことがたくさんの本。って褒め過ぎのようだけど、必要な知識として多くの人に覚えてほしい。 -------- 「夏の東風が二、三日続いたら台風」ということわざ(?)があるそうだ。 なーにいってんだ、台風接近なんか天気予報でわかるじゃねえか、と思うなかれ。日本...
真面目で読みやすくて大切なことがたくさんの本。って褒め過ぎのようだけど、必要な知識として多くの人に覚えてほしい。 -------- 「夏の東風が二、三日続いたら台風」ということわざ(?)があるそうだ。 なーにいってんだ、台風接近なんか天気予報でわかるじゃねえか、と思うなかれ。日本地図に台風がプロットされて届けられるようになって、まだそんなに時間が経っていない。 来るかどうかわからない台風を知ることは、とても重要な事だったのだろう。 「避難路の確認を日常の合言葉に」 これは、こと、わざ…? 成句というより我が家の決め事、という感じじゃないか。 「ブリ網でメダカをすくうことはできない」 いいねこういうの。天気のことわざ感がないけど、微気候は現在の天気予報では当てづらい、ということに通じる。 気象予報は日に日に正確性を増しているようだ。冒頭のような数日間のスパンであっても、現代では受け入れられないかもしれない。でも我が家の天気までは正確にわからない。 テレビの天気予報を見ることでテンポラリーな知識を身につけるよりも、なぜか、ということを知りながら覚えておくことのほうが大切で素敵だろう(もっとも著者はテレビのお天気キャスターなのだが)。 実はことわざの割合は高くない。その殆どが、ことわざの由来となる気象情報の解説だ。備えあれば憂い無し。結構らくちんな本なので、皆読んで、防災・減災に寄与すべし。 でも、もう一つ。 「津波てんでんこ」 これはもう言うまでもない、超メジャーことわざだ。でも忘れられていて、東日本大震災では大きな被害が出た。つまり、言うまでもない、ということは、いつか言わなければならない、ということに変わるのだ。つまるところ、我々は忘れてしまうから、ことわざ化して、なんとか気にかけてもらおう、ということだけど、いやいや、人間どんどん馬鹿になっていますから手強いよ、と思った。こういうのは、本で読むのもいいが、おじいちゃんとかおばあちゃんに教わるのがエエな。
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