見て読んでよくわかる!日本語の歴史(2) の商品レビュー
倉島節尚ほか著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史. 2 鎌倉時代から江戸時代 武士の言葉から庶民の言葉へ』(筑摩書房) 2017.12発行 2020.4.17読了 鎌倉時代に入ると、公家の勢力が衰え、武神お勢力が強くなっていった。それにあわせて、「平家物語」などの「軍記物」...
倉島節尚ほか著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史. 2 鎌倉時代から江戸時代 武士の言葉から庶民の言葉へ』(筑摩書房) 2017.12発行 2020.4.17読了 鎌倉時代に入ると、公家の勢力が衰え、武神お勢力が強くなっていった。それにあわせて、「平家物語」などの「軍記物」が広く書かれるようになり、武士の好みに合った文体・言葉づかいが見られるようになっていく。例えば、文体の上では、仮名や伝統的な和語である和文体と漢文を読み下した漢文訓読体の両方の特徴を合わせ持った「和漢混交文」が見られるようになっていく。また、言葉づかいの上では、「~される」(受け身)というところを逆の「~させる」(使役)とする表現が見られる。使役は、相手にわざとそうさせる表現をあらわし(例:敵に討たせる)、「負け惜しみの表現」とも言われる。 そのほか、ハ行転呼と呼ばれる発音の変化(川「カハ」→「カワ」)(顔「カホ」→「カオ」)や「オ」と「ヲ」、「イ」と「ヰ」、「エ」と「ヱ」の発音の区別がなくなり、実際の発音とそれを書き表す仮名文字が一致しない書き方が増えてきて、仮名遣いに混乱が起こった。逆に、「ん」と発音される撥音や、つまって発音される音(促音)が定着化し、近代日本語の基礎が形作られていった。 鎌倉時代には、力強い漢語を尊重する考え方が広まり、もともとあった和語に漢字を当て、それを音読みで読むという「和製漢語」が次々と登場した(かへりごと→返事、ひのこと→火事、ではる→出張、おほね→大根など)。 1336年、京都に室町幕府が置かれ、各地から人々が集まって新しい文化が生まれた。特に宮中の女官たちが用いた女房詞(おかず、おつむ、青もの、しゃもじ)や仏教用語(挨拶、我慢、邪魔、玄関)は現代でもその影響が認められる。南蛮貿易やポルトガル人が来日してくるようになると、半濁点「゜」が逆輸入されて、日本語でも使われるようになったり、「カッパ(合羽)」「ボタン(釦)」「コンペイトー(金平糖)」などの外来語が取り入れられるようになったりした。 1600年、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、1603年に江戸幕府を開いた。江戸前期の上方文学(生き生きとした写実的な文学)、江戸後期の江戸文学(軽妙で粋な表現)など、幕藩体制の中で地方文化や方言が花開いていった。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I028690876
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