アリスマ王の愛した魔物 の商品レビュー
SF短編集 SFとしては他のが面白いんだろうけど個人的には1作目が良かった 最後のと比較するとアイデアは最後が優れてそうだけど、それだけじゃなくて登場するキャラクターに共感できるかが大事な気がする ファンタジーもそうだけどSFも世界観やアイデアとキャラクターがマッチすると爽快と...
SF短編集 SFとしては他のが面白いんだろうけど個人的には1作目が良かった 最後のと比較するとアイデアは最後が優れてそうだけど、それだけじゃなくて登場するキャラクターに共感できるかが大事な気がする ファンタジーもそうだけどSFも世界観やアイデアとキャラクターがマッチすると爽快と言って良いような感覚になる
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星雲賞受賞の表題作『アリスマ王のー』ほか、全5篇収録の短編集。 『アリスマ王』は、何もかもを数字で予測しコントロールしようという装置"算廠"が不気味。 はじめ、アリスマ王子は数字に取り憑かれた、「ただの天才」だった。ほかに理解者がいないとあきらめた時に魔物が現れ、王子が狂気の力...
星雲賞受賞の表題作『アリスマ王のー』ほか、全5篇収録の短編集。 『アリスマ王』は、何もかもを数字で予測しコントロールしようという装置"算廠"が不気味。 はじめ、アリスマ王子は数字に取り憑かれた、「ただの天才」だった。ほかに理解者がいないとあきらめた時に魔物が現れ、王子が狂気の力をふるいはじめるくだり、今まさに私たちの日々もデータとして集められ続けている不気味さに通じるようで。 個人的には、『ゴールデンブレッド』や、『星のみなとのオペレーター』『ろーどそうるず』の方が好み。 異文化間であったり、AIと人間であったりしても、きっと理解しあえる、信頼しあえる…というSFらしい愛と希望と夢がいい。
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ここの作品紹介を読んで気付いたが、一水先生の短編集は『青い星まで飛んでいけ』を除いて全部読んでいることになるらしい。相変わらず、重厚かつ綿密な設定と軽い読み口の取り合わせが好感する。すごく読みやすかった。最初の作品からして少し意外性があって、最高じゃんこれ、ってなる。 表題作は...
ここの作品紹介を読んで気付いたが、一水先生の短編集は『青い星まで飛んでいけ』を除いて全部読んでいることになるらしい。相変わらず、重厚かつ綿密な設定と軽い読み口の取り合わせが好感する。すごく読みやすかった。最初の作品からして少し意外性があって、最高じゃんこれ、ってなる。 表題作はオチがよかった。これは自分が電子計算機でご飯を食べているというのもあると思うが、本来的に過程に過ぎないはずのものが「目的」足り得るという逆転する価値観が好き。『星のみなとのオペレーター』がかわいかった。ご都合主義的ハッピーエンド、嫌いじゃないし、このままドタバタ劇を追加してアニメ化でもしてほしくなる可愛さ。『リグ・ライト』が白眉。
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今後のAIとヒトの関係性はどうなっていくのか、名付けることも難しい偏執・主体、優しい少し不思議なできごと、いろいろなテーマが綺羅星のように散りばめられて素晴らしい体験をさせてくれました。ありがとうございます。 今後も楽しみにしてますので、何卒お体をお大事に。
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29:収録作のうち「ろーどそうるず」「アリスマ王の愛した魔物」「星のみなとのオペレーター」は既読だったけど、新鮮な気持ちで読めた。「星の〜」は自作「宙の渚のローレライ」の元ネタでもあり、ライトでポップなSFに憧れて書いたものなので、文庫になって嬉しい。 書き下ろしの「リグ・ライト...
29:収録作のうち「ろーどそうるず」「アリスマ王の愛した魔物」「星のみなとのオペレーター」は既読だったけど、新鮮な気持ちで読めた。「星の〜」は自作「宙の渚のローレライ」の元ネタでもあり、ライトでポップなSFに憧れて書いたものなので、文庫になって嬉しい。 書き下ろしの「リグ・ライト」が壮絶かつ力作かつ問題作で、「未知のもの・わからないもの」に対する近寄り難さ、きもちわるさ、得体の知れなさがひしひし感じられた。人に似たボディを持つAI、そうでないAI、両者ともに人間にとっては「考え方がわからない」ブラックボックスと化してゆく薄ら寒さと、それを超えてAIが一歩を踏み出す結末が「エクス・マキナ」を思い出させて、語彙が吹っ飛んだ。プロって凄い。 これまで、小川作品の導入として「老ヴォールの惑星」を挙げていたけど、それに代わる代表作になりそう。
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機械からの、あるいは実在しない・データ上の存在からの、愛にあふれた短編5編。 ノイズを吐きまくるバイクとオペレーターの「ろーどそうるず」、近未来若干ヘンテコジャパニーズ(そこまで変ではない)「ゴールデンブレッド」、超のつくほどファンタジーだがよく考えれば人力SFの表題作、どったん...
機械からの、あるいは実在しない・データ上の存在からの、愛にあふれた短編5編。 ノイズを吐きまくるバイクとオペレーターの「ろーどそうるず」、近未来若干ヘンテコジャパニーズ(そこまで変ではない)「ゴールデンブレッド」、超のつくほどファンタジーだがよく考えれば人力SFの表題作、どったんばったんの宇宙ウニvs人類の「星のみなとのオペレーター」、人からの愛・人への愛・機械の愛があふれまくる「リグ・ライト ――機械が愛する権利について」を収録している。(「ゴールデンブレッド」のみ機械からの愛というより、人対人の愛である感じか。) 話筋はそこまで難しくはなく、シンプルな物語に収斂してゆく。シンプルゆえに愛が前に出た印象。また読み口がかなりライトなのでとっつきやすい。
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SF。短編集。 「ろーどそうるず」のみ既読。 5作品、それぞれが違ったテーマ・雰囲気、なおかつ全てが面白い。 短編集はこうであって欲しい。
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短編5作。 AI。実際どうなんだろう。わかんないけど、実体を伴ってしまうと感情移入しちゃうんだろうな。 「ろーどそうるず」なんて特にね。
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最近AIって言葉があまりにも広義に使われててちょっとついていけないのですが、SFとして読むと楽しい。 書き下ろしのリグ・ライトは、機械を愛してしまった人の話だと思ってよんでたら、愛してしまったのは機械のほうだったってとこがよかった。 ハヤカワJAは買うのが比較的恥ずかしくないラノ...
最近AIって言葉があまりにも広義に使われててちょっとついていけないのですが、SFとして読むと楽しい。 書き下ろしのリグ・ライトは、機械を愛してしまった人の話だと思ってよんでたら、愛してしまったのは機械のほうだったってとこがよかった。 ハヤカワJAは買うのが比較的恥ずかしくないラノベで助かるなぁ(ラノベじゃないとは言わせない)
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短編集。久しぶり。らしいといえばらしい、人外の存在が アピールしまくりのSF。 アイデア勝負な部分がSFにあったりするけど、アリスマ王の作ったのっていってしまえばコンピューターだよなぁ。 ありとあらゆる数字をいれているのであらゆる事象についても計算できるって理屈が意味不明だけど...
短編集。久しぶり。らしいといえばらしい、人外の存在が アピールしまくりのSF。 アイデア勝負な部分がSFにあったりするけど、アリスマ王の作ったのっていってしまえばコンピューターだよなぁ。 ありとあらゆる数字をいれているのであらゆる事象についても計算できるって理屈が意味不明だけど。 数字崇拝者にはわかるのかなぁ?
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