エッチなお仕事なぜいけないの? の商品レビュー
中村うさぎさんの語り口が好き。 「すべての男をマシンガンで撃ち殺したいと思っていた時期があった」と書いてあって、ものすごく今の私はそれに近いなと感じていたんだけど、読んでいるうちに、中村うさぎさんが体験したように、少しずつ、記号としてしか見えていなかった男性が一人ひとり顔を持つ...
中村うさぎさんの語り口が好き。 「すべての男をマシンガンで撃ち殺したいと思っていた時期があった」と書いてあって、ものすごく今の私はそれに近いなと感じていたんだけど、読んでいるうちに、中村うさぎさんが体験したように、少しずつ、記号としてしか見えていなかった男性が一人ひとり顔を持つようになってきた気がする。 自分の中のモヤモヤがうさぎさんの言葉で言語化されていくのが心地よかった。 男性にとって「ヤリチン」が必ずしもマイナスの意味で使われない、寧ろ憧れ的な意味さえ持つのに対して、「ヤリマン」にはまるで「簡単にやられて馬鹿な女」というニュアンスがあることに常々疑問を感じていた。 ヤリマンだって意思があってセックスしているわけだし、どうして男たちは「やられて」いるのではなく「やって」いるのだということをすっかり忘れたように話をするのだろう? 「自分の女が自分以外とセックスしたら困る。しかも金まで取って!」という、生殖プログラムに根差した男性側の嫌悪と、「セックスの価値が下がると困る」という女性の怒りがあり、そしてそれらによって性産業に従事する女性の立場が貶められているのだと思った。 社会のセーフティーネットとして風俗が大切な役割を担っているのも十分分かるし、風俗で働く女の子が何をされてもいいわけじゃない。だけど、合法化してしまえば価格は暴落する、、、 差別の上に成り立っている部分も否定できないので、難しい問題だなと思った。
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タイトルそのまま、今の社会では納得のいく答えはみつからないな。自由売春は誰も損しないし皆がWinWinでたの商売と同じであるはずなのですがね。
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