我々はなぜ我々だけなのか の商品レビュー
人類の祖先にまつわるロマンと知的興奮にあふれた一冊!これは良い!なぜ、他の動物たちはあれほど多様な形態を残しているのに、われわれ人類は今のホモ・サピエンスだけなのか?今まで考えたこともなかった謎に迫る様子はめちゃくちゃ興奮。正にセンスオブワンダー!昔、ホビットのような小柄な人類が...
人類の祖先にまつわるロマンと知的興奮にあふれた一冊!これは良い!なぜ、他の動物たちはあれほど多様な形態を残しているのに、われわれ人類は今のホモ・サピエンスだけなのか?今まで考えたこともなかった謎に迫る様子はめちゃくちゃ興奮。正にセンスオブワンダー!昔、ホビットのような小柄な人類がいた、と思うだけでワクワクしてくる!
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すごくおもしろかった。 アジアの原人の最新研究が、生き生きと読みやすく展開されていく。 アジアには多様な種族が存在していたことがわかるが、タイトルの意味は、それなのになぜ今はホモ・サピエンスだけなのか。 読書メモ: 人類 700万年 五段階 初期の猿人、猿人、原人、旧人、新人...
すごくおもしろかった。 アジアの原人の最新研究が、生き生きと読みやすく展開されていく。 アジアには多様な種族が存在していたことがわかるが、タイトルの意味は、それなのになぜ今はホモ・サピエンスだけなのか。 読書メモ: 人類 700万年 五段階 初期の猿人、猿人、原人、旧人、新人 300-200万年前 原人 ホモ・ハビリス 100-60万年前 旧人現る ネアンデルタール人 新人=ホモ・サピエンス アフリカ単一起源説 ジャワ原人 ピテカントロプス・エレクトス →その後ホモ・エレクトスに デュボア @トリニール ソロ川流域 サンギラン、サンブンマチャン 玉ねぎ地層 ジャワ原人 停滞していたと思われていたが、咀嚼器官の縮小や脳容量の増大と進化していた。 しかし旧人や新人と違う特徴もあり祖先ではない。 フローレス原人 島嶼効果 大型動物は矮小化、小型動物は大型化 ソア盆地での発見 初期のジャワ原人→ソア盆地の人類→リャン・ブア洞窟のフローレス原人 アジア第4の原人 澎湖人(ポンフー) 海底から底引き網の漁であごの半分→コレクターへ 和県人 アジアは多様なホモ属がいたのに、なぜ今はホモ・サピエンスだけの均質になったのか? ホモサピエンスは創造的な能力で地球上のどこにも行けたから均質になった。原人は行けなかった。 多様/均質、どこにでも行ける/閉じ込められている 宇宙への拡散 デニソワ人はネアンデルタール人と地元原人との混血の可能性 ジャワ原人とサピエンスの混血 アボリジニがジャワ原人と似た特徴を持つことを説明できる
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なぜ、ホモサピエンスだけが残って他の原人たちがいなくなってしまったのか。著者の川端さんの本はわかりやすく何冊か読んでいるし、監修の海部さんの『日本人はどこから来たのか』も面白かったので、鉄板かなと書評をみて購入。やぱりおもしろかった。研究室の中のことばかりでなく、実際の発掘現場に...
なぜ、ホモサピエンスだけが残って他の原人たちがいなくなってしまったのか。著者の川端さんの本はわかりやすく何冊か読んでいるし、監修の海部さんの『日本人はどこから来たのか』も面白かったので、鉄板かなと書評をみて購入。やぱりおもしろかった。研究室の中のことばかりでなく、実際の発掘現場に行ったりしてリアリティがある。良書。
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北京原人やジャワ原人、ネアンデルタール人とか、またはアウストラロピテクスやピテカントロプス、そんな名前は知ってるけど何がどれでいつ頃いたのかは全く知らない。この本ではそのあたりがわかりやすく書かれている。てっきり、全部つながってて時代の違いだけだと思ってたわけだけど全く違った。「...
北京原人やジャワ原人、ネアンデルタール人とか、またはアウストラロピテクスやピテカントロプス、そんな名前は知ってるけど何がどれでいつ頃いたのかは全く知らない。この本ではそのあたりがわかりやすく書かれている。てっきり、全部つながってて時代の違いだけだと思ってたわけだけど全く違った。「別の種類」だった。要は人類は1種類じゃなかったわけでこれには驚いた。今いる人間はすべてホモサピエンス。この種類。あとはいない。絶滅したわけだ。同じ人類だったはずなのに。これはミステリーだなと思う。フローレンス島にしたフローレンス原人はホビットと呼ばれていて身長は1mしかなかったのだとか。これも驚きだな。今でも黒人や白人など人種の違いはあるけど、もっとこう違う生物というかそういう多様な人類が存在したわけだ。もちろん交わったことも遺伝子的に判明しているようなので、我々の中にも数%ネアンデルタール人が混じっていたり、オーストラリアの先住民アボリジニーにはジャワ原人が少し混じっていたりということがあるらしいが。どんな生活をしてどんな進化を遂げていたのか。マジでロマンだなと思う。 そして彼らが何十万年前に海を渡ったように、今の人類は空を超えて宇宙に飛び出し火星に住もうとしている。人類ってどこまでも行きたいんだね。何十万年後かには我々の今も人類史の1ページとして研究されるんだろうか。ロマンだ・・・
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アフリカから世界に広がったホモサピエンスが現生人類の共通祖先だと思ってたけど、 ことはそう単純じゃないらしい。 アジアにも複数の原人がいて、フローレス原人や澎湖人など、 あごの骨一個で歴史が変わってしまう。 これからも意外なとこから意外なものが出て、「えっ!」ということになりそう...
アフリカから世界に広がったホモサピエンスが現生人類の共通祖先だと思ってたけど、 ことはそう単純じゃないらしい。 アジアにも複数の原人がいて、フローレス原人や澎湖人など、 あごの骨一個で歴史が変わってしまう。 これからも意外なとこから意外なものが出て、「えっ!」ということになりそうで、 わくわくさせられる。 なぜシベリアのデニソワ人(旧人)のDNAがアボリジニーに受け継がれてるのかを解説する仮説も興味深かった。
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読了。 近年急速に研究が進む「人類の起源とその進化過程」。知的好奇心を大いに刺激するテーマ故に関連書籍も多く、まさに玉石混淆の様相を呈しているが、本書は、人類進化学者の最新研究を科学ジャーナリストが叙述している為、エビデンスと分かり易さが両立した良書であると言える。 ただ、ちょっ...
読了。 近年急速に研究が進む「人類の起源とその進化過程」。知的好奇心を大いに刺激するテーマ故に関連書籍も多く、まさに玉石混淆の様相を呈しているが、本書は、人類進化学者の最新研究を科学ジャーナリストが叙述している為、エビデンスと分かり易さが両立した良書であると言える。 ただ、ちょっと想定外だったのが、この科学ジャーナリスト、「人類の進化」そのものよりも「人類進化学の進化(笑)」に関心が深いらしく、そっちの話がメイン。しかし、それはそれで非常に面白かった。
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プロローグ 「アジアの原人」を発掘する 第1章 人類進化を俯瞰する 第2章 ジャワ原人をめぐる冒険 第3章 ジャワ原人を科学する現場 第4章 フローレス原人の衝撃 第5章 ソア盆地での大発見 第6章 台湾の海底から 終章 我々はなぜ我々だけなのか 著者:川端裕人(1964-、明...
プロローグ 「アジアの原人」を発掘する 第1章 人類進化を俯瞰する 第2章 ジャワ原人をめぐる冒険 第3章 ジャワ原人を科学する現場 第4章 フローレス原人の衝撃 第5章 ソア盆地での大発見 第6章 台湾の海底から 終章 我々はなぜ我々だけなのか 著者:川端裕人(1964-、明石市、小説家) 監修:海部陽介(1969-、東京都、人類学)
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2508069X
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昨今の興味にマッチした一冊。ツボにハマって楽しく読めた。 『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(森達也著)でも考察してる生命の起源、遠い将来の姿は答の得られない命題だし、宇宙の中で知的生命体は我々の他にいないのかは、まだまだ解明されない謎だ。 一方、我々(ホモ・サピエンス)は、この地球上において我々だけなのか?という本書の問いは、完全な解答は得られていないまでも、どうやら「我々だけではない」という可能性が見出されてきた(「なぜ?」という問いの答としては不十分だが)。 そう思えるだけで、非常に明るい未来の見える楽しい一冊だ。 アジア各地における最新の発掘実績、最新科学的手法を用い、ヒトの進化にまつわる新たに導き出された仮説を、国立科学博物館の海部陽介教授とその関係者へのインタビューを交え科学ライターの著者が熱意を込めてまとめたものだ。 前半のアジアの発掘現場でのフィールドワークも面白く、遺跡、化石にたいする地元民の理解不足から起こった当時のエピソード(報償ほしさに1個の化石を砕いてもちこんだケーニッヒスワルトと現地の人との話。化石1個につき、いくらという契約だったため起こった悲劇・笑)等、微笑ましい話も面白い。 そして後半は現代の新たな発見事例や科博における研究などが紹介される。 発見事例もさることながら、DNAによる検証ってスゴイ!と思わされる。 「混血が何度かあったという証拠は、すでにDNAから得られている。」 ネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスによって滅ぼされた等々の説もこれまで見て来たけど、異種格闘による単に勢力争いによる淘汰だけではなかったようだ。 人類の進化にまつわる発見は、過去、空白地域だったアジアで、今、進んでいる。 今後の新たな発掘が、楽しみだ。
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