下鴨アンティーク 白鳥と紫式部 の商品レビュー
「雛の鈴」 拒絶した理由とは。 土足で無理矢理押し行っているわけではないが、元に戻すためには他人には知られたくないことも暴かれることもあるよな。 「散りて咲くもの」 受け継がれてきた。 完璧な答えは無いであろう問題ではあるが、だからこそ調べた結果を自分なりに考えて紐解くことが大...
「雛の鈴」 拒絶した理由とは。 土足で無理矢理押し行っているわけではないが、元に戻すためには他人には知られたくないことも暴かれることもあるよな。 「散りて咲くもの」 受け継がれてきた。 完璧な答えは無いであろう問題ではあるが、だからこそ調べた結果を自分なりに考えて紐解くことが大事なのかもしれない。 「白鳥と紫式部」 死んだ後のことは。 こんな親族しかいない場所に遺していくことは嫌だったからこそ、思い出の中の人物にたくせる様に仕組んだのだろうな。
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下鴨アンティークの6作目。 白猫の白露はやっぱり祖母だったか。 祖母から預かった最後の着物は、曾祖父の妹にあたる女性の着物だった。 華族である野々宮家を出て使用人と結婚したため、 野々宮家の代々の女性のために縫い 最初に蔵にしまわれた着物だった。 不思議な力を持つ着物を自分のものとして受け取り、 鹿乃は新しい着物を預かっていくことを決める。 自分の予想は良鷹と骨董屋の娘真帆が仲良くなる、だったが、 まさか良鷹が友人の娘を引き取ることにするとは。 まあ、友人が亡くなり、身寄りのなくなった娘が財産目当てに殺されかかるとあっては、 いたしかたないが。 白露こと祖母が『いつ嫁をもらうんかと思てたら、嫁やのうて子供か』と、 言いたくなる気持ちは良くわかる。 番外編がもう1冊あるが、とりあえずこちらが最終巻。 ほんわりとした不思議なお話で良かった。
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最終巻やったんや!なんかまだまだシリーズ続きそうと思ってただけに、予想外でした。 桜の話で卒業と合わせてそれぞれの新しいスタートも切れて、とても後味の良い終わり方。 と、思いきやラスト新しい登場人物が現れて、ちょっとミステリーちっくになったし、鹿野にとって祖母からの託されたもの以...
最終巻やったんや!なんかまだまだシリーズ続きそうと思ってただけに、予想外でした。 桜の話で卒業と合わせてそれぞれの新しいスタートも切れて、とても後味の良い終わり方。 と、思いきやラスト新しい登場人物が現れて、ちょっとミステリーちっくになったし、鹿野にとって祖母からの託されたもの以外での着物解決だったので、またまた予想外。 よしたか兄ちゃんは、最終的に光源氏の様にめっちゃ歳の離れた娘さんを娶るのもありかもしれん、と思った。
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兄の良鷹の今後が心配だったけど、予想外の展開でビックリです。でも、これから先のみんなの幸せが想像できて、読み終わって、ほんわか心あたたまる本でした。
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シリーズ通して、主人公の鹿乃が曰く付きの着物を通して、隠された故人の想いに寄り添い、自分自身も成長していく話なのかと思っていたが、突然父母を事故で亡くした鹿乃の兄、良鷹の悲しみから一歩踏み出す物語でもあるんだなぁと物語構成の緻密さ、登場人物の心の機微の表現の豊かさに、読後、浸れる...
シリーズ通して、主人公の鹿乃が曰く付きの着物を通して、隠された故人の想いに寄り添い、自分自身も成長していく話なのかと思っていたが、突然父母を事故で亡くした鹿乃の兄、良鷹の悲しみから一歩踏み出す物語でもあるんだなぁと物語構成の緻密さ、登場人物の心の機微の表現の豊かさに、読後、浸れる作品でした。 心が凍ってしまった人を、前に進めるのは、やはり、誰かを想う気持ちなんだと思いました。
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鹿乃が慧と 仲良くなって 兄の良鷹は 寂しくなってしまっている。 そこに 同級生の忘れ形見の幸が引き取られる。 小さい頃の鹿乃を見るように 心が温まっていくのが よかった。 おばあちゃんの魂を宿す白い猫 白露 おばあちゃんは 自分の亡くなった後 鹿乃だけじゃなく 良鷹...
鹿乃が慧と 仲良くなって 兄の良鷹は 寂しくなってしまっている。 そこに 同級生の忘れ形見の幸が引き取られる。 小さい頃の鹿乃を見るように 心が温まっていくのが よかった。 おばあちゃんの魂を宿す白い猫 白露 おばあちゃんは 自分の亡くなった後 鹿乃だけじゃなく 良鷹のことも 心にかけていた。って白露が教えてくれる。 不運な人が出てくる反面 最後はほっこりしてよかったです。
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正確に書くと星3.6。 ついにクライマックスを迎えたが、私は急だなと思った。 いつも通り素敵な着物などが出てくる話だった。
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前巻で無事鹿乃ちゃんの恋が暁を迎えたから、今回はどうするんやろうと思ったら予想外の展開で、最終話なんてもうものすごく面白かった。 改めてシリーズ一作目のタイトルを見て「おお…」とうなってしまう。 過去を紐解く話が、シリーズ全体を通して未来へと繋がっていくギミックがとても素敵。...
前巻で無事鹿乃ちゃんの恋が暁を迎えたから、今回はどうするんやろうと思ったら予想外の展開で、最終話なんてもうものすごく面白かった。 改めてシリーズ一作目のタイトルを見て「おお…」とうなってしまう。 過去を紐解く話が、シリーズ全体を通して未来へと繋がっていくギミックがとても素敵。 本当に素晴らしい小説でした。楽しかった。さすがに華族の生き方はできないけど、作中のように、日々を丁寧に暮らしたいなあ…(と、通勤中に読みながら思った)。 著者がますます好きになった。他シリーズも読みたいし、このシリーズの番外編も読みたい。図書館にあるかな。
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蔵の着物も最後の一枚。鹿乃と慧が仲良くしてるとお邪魔虫したり、鹿乃の手料理を楽しみにしている慧への嫌がらせでお料理する良鷹が可愛い。生前一度話しただけの良鷹に娘を預ける亘、預かる良鷹。幸の世話をする事で良鷹も新しい生きがいというか責任が出来て、縛られてしまっていることから動けるよ...
蔵の着物も最後の一枚。鹿乃と慧が仲良くしてるとお邪魔虫したり、鹿乃の手料理を楽しみにしている慧への嫌がらせでお料理する良鷹が可愛い。生前一度話しただけの良鷹に娘を預ける亘、預かる良鷹。幸の世話をする事で良鷹も新しい生きがいというか責任が出来て、縛られてしまっていることから動けるようになるのかな。本編完結で次は番外編、楽しみ。
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シリーズ第七弾。 本編完結という事で、蔵にある着物もついに最後の一枚に・・。 その“いわく”は、まさにシリーズの原点ともいえる話で、野々宮家の女性として受け継いだ鹿乃が、慧と共に素晴らしい未来を歩んで行って頂きたいです。 そして、良鷹兄さんメインの第三話「白鳥と紫式部」は、ちょ...
シリーズ第七弾。 本編完結という事で、蔵にある着物もついに最後の一枚に・・。 その“いわく”は、まさにシリーズの原点ともいえる話で、野々宮家の女性として受け継いだ鹿乃が、慧と共に素晴らしい未来を歩んで行って頂きたいです。 そして、良鷹兄さんメインの第三話「白鳥と紫式部」は、ちょいとサスペンスちっくな仕上がりになっています。幸ちゃんが健気で可愛いくて、これからは良鷹兄さん→”良鷹父さん”と微笑ましく幸せいっぱいに暮らしてほしいです。 あとがきの後のショートストーリーも、ほっこりする素敵なオマケですね。
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