傘寿まり子(5) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
覆面作家クラハラへ会い雑誌編集の夢を明確にする。 バイトすることになったスナック?で小桜蝶子と再会し、雑誌の看板作家になるよう懇願する。周囲は没落した蝶子に冷ややかだが、まり子は彼女の過去の輝いた文章と、作家として覚えられていることに感激。 まり子の夢への情熱は、一見相手が曲者でも、その先にある作品製作を一途に見つめているため物事が前向きに動いてく。みていて軽快で楽しい。
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宝島社の「このマンガがすごい」オンナ編6位に選ばれていたので、まとめて読んで見た。 80歳といえば、私の両親の世代、介護が現実味を帯びて、周りにはそんな話ばかりが目立つけど、一方ではいまだに現役バリバリで頑張っているお医者さんや地域の世話役等々もおられることを私は知っている。東...
宝島社の「このマンガがすごい」オンナ編6位に選ばれていたので、まとめて読んで見た。 80歳といえば、私の両親の世代、介護が現実味を帯びて、周りにはそんな話ばかりが目立つけど、一方ではいまだに現役バリバリで頑張っているお医者さんや地域の世話役等々もおられることを私は知っている。東京となれば、このまり子さんのように、小説家として現役として残っている人もいるだろう。 まり子さんは4世代住宅に住んでいたが、居場所がなくなって家出してしまう。年金と原稿料があるから、なんとかなるだろうと考えていたけど、さにあらず、保証人もなしに老人に貸す不動産屋はいないのである。ネットカフェや友人男性との同棲、雑誌の打ち切り、友人女性と同居、ネット雑誌のへの模索など、時々息切れをしながらまり子さんは、新しい地平を切り開いてゆく。 「あとかたの街」で、母親の青春期をモデルにリアルな空襲マンガを描いた作者。今度は現代を舞台にやはり母親同世代をリアルに描く。ふんわりとしたキャラを、しっかりとした取材で同時に描く作者の立ち位置は同じ。 既に前作の刊行冊数を超えることになった。愉しみな作品が増えた。
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