かくれんぼ の商品レビュー
種村有希子さんの絵の、色鉛筆で描いた、ふわっとした温かみのある部分と、デザイン性の高い部分とが合わさった、その独特な世界観は、子どもにとってありふれた遊びも、まるで特別な意味合いを帯びてくるような、夢のある空間を演出しているようです。 特に今作(2017年)は、いつも以上に...
種村有希子さんの絵の、色鉛筆で描いた、ふわっとした温かみのある部分と、デザイン性の高い部分とが合わさった、その独特な世界観は、子どもにとってありふれた遊びも、まるで特別な意味合いを帯びてくるような、夢のある空間を演出しているようです。 特に今作(2017年)は、いつも以上に接近した描写が多く、主人公「ミミちゃん」の、状況によって繊細に移り変わっていく、表情や仕種に表れる健気さが、より印象に残ります。 そして、その健気さは、おそらくかくれんぼが嫌いな子どもにとって、とても共感できるのではないかと思い、ミミちゃんはひとりで隠れるのが怖いから、すみれちゃんが同じ場所で一緒に隠れてくれて良かったと思っていたら、彼女だけ見つかってしまい、ひとりになったときのミミちゃんの切ない心境が、斜め後ろ姿からでも分かる描写や、それでも必死に我慢しながら小さな体をうんと縮めてしゃがんでいる姿には、なんとかして恐怖に耐えようとする思いが垣間見えるようで、切なくなります。 また、切なさといえば、かくれんぼ特有の中々見つけてもらえない寂しさもあり、この絵本では、そうした思いをミミちゃんが相対的に体験することによって、最初は夢のような世界に仲間入りできた楽しさでいっぱいだったのが、いきなり夢から覚めてしまったような悲しみに満たされますが、そこはミミちゃんも自分の存在をひたむきに訴えることで、気が付いたらかくれんぼを通して、ちょっと成長したミミちゃんの誇らしい姿が、実に微笑ましい終わり方となってはいたものの、思えば、かくれんぼとは長く隠れていられればいられるほど皆から賞賛されるけれども、それが素晴らしすぎて誰にも見つけられない悲劇とが表裏一体であることに、遊びにしては、なんて罪作りなものを創造したのだろうと、最後はあらぬ方向に私の思考は行ってしまいました。
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とってもかわいい絵が印象的。かくれんぼの怖さと楽しさが描かれている内容です。頑張って隠れたこと、褒められると嬉しいなと思う。
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2020.11 娘3歳2ヶ月 返却された本コーナーで母が題名を見て借りた本。 かくれんぼが好きだけど、ルールをよくわかっていないうちの娘。 見つけたと言う前に、ここでしたー!と出てきたり 、鬼のときは心細そうに、お母さんどこー?というので、かくれんぼにならない笑 世にも奇妙な物...
2020.11 娘3歳2ヶ月 返却された本コーナーで母が題名を見て借りた本。 かくれんぼが好きだけど、ルールをよくわかっていないうちの娘。 見つけたと言う前に、ここでしたー!と出てきたり 、鬼のときは心細そうに、お母さんどこー?というので、かくれんぼにならない笑 世にも奇妙な物語のような、ちょっとだけ気味が悪い感じがいい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっとホラーにも思える展開でしたが、種村さんの絵はやっぱり可愛いくて癒されます。隠れるって怖いんだ・・・なるほど。娘がすぐ出てくるのはそのせいか・・・違うか。(3歳2か月)
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ホラーかと感じられる話の展開。でも、実際のかくれんぼも見つけられなかったら、うれしいけど、ひとりぽつんと残されてさびしいし、こわいよな。という思いがなつかしく呼び起こされた。
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ミミちゃんは かくれんぼが にがてです。ひとりで かくれるのが こわいんです。あるひ、ミミちゃんが クローゼットに こわごわ かくれていると、とびらが あいて、おおきな くまさんが やってきました。おもちゃたちも かくれんぼを していたんですね。 ちょっと ドキドキするおはなし。
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