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ワイルド・スワン(上) の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2024/05/19
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小タイトルがいい。淡々としている文章が好み。良いことも悪いこともムードが一定で大げさすぎない。 「自分の考えを一切持たない人間を作るのが目的だったのである」国家によって騙されていたことを知ったとき、人はどう反応するのか…国家だけでなく、信じていたものからの裏切りも。

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2024/01/13
  • ネタバレ

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23.12.28~24.1.13 中国のこと、ほんと知らなすぎた。自分が生まれた頃なあんな悲惨なことがあったとは。日本人にうまれたから良かったけど、中国に生まれてたら、、、と思うとぞっとする。  貧しくて、生まれた女の子を捨てなければならない話とか、大飢饉のとき、3歳の子が行方不明になって、母親がたまたま娘と同じ服装をした女の子の服を調べたら、行方不明の娘の服で、その女の子の両親は精肉店経営者で、子供をさらって殺しては、獣の肉として売ってた話とか、衝撃。  毛沢東って名前は知ってるけど、あとは何も知らなかった。この本は中国では発売禁止だそうで、未だにそんなことやってるのか!

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2023/12/03

想像を絶する中国の近代史。 強く印象に残って忘れられないのは、 著者の曽祖母に名前がなかったということ。 纒足を含めた女子の扱われ方、国との関係性、 飢饉の悲惨さ、相互監視からの猜疑心…などなど、 実際の経験談(伝聞込み)には恐ろしいほどの説得力がある。 下巻はあの文革の核心か...

想像を絶する中国の近代史。 強く印象に残って忘れられないのは、 著者の曽祖母に名前がなかったということ。 纒足を含めた女子の扱われ方、国との関係性、 飢饉の悲惨さ、相互監視からの猜疑心…などなど、 実際の経験談(伝聞込み)には恐ろしいほどの説得力がある。 下巻はあの文革の核心か…。 読みたいけど怖い気もする。 今年の夏は『さらば、わが愛〜覇王別姫』を7回観た。 それもありこの本に興味を持ったが、想像以上に重い。 自分が知らないだけで、昔の日本も悲惨な状況があったのかも知れないが、やはり思想の制限や政府への妄信など、経験したからこそ語られる強さを感じた。

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2023/08/22

日々のニュースやイメージとしての”中国”しか自分の中になかった中で、グオチャンの展示「宇宙遊」やドキュメンタリー「空の梯子」を見て、中国の歴史を知りたくなって読み始めた本。 自分の毛沢東や中国の印象が大きく変わった!どんな理由でも戦争や暴力が許されるわけではないけど、やはりあの大...

日々のニュースやイメージとしての”中国”しか自分の中になかった中で、グオチャンの展示「宇宙遊」やドキュメンタリー「空の梯子」を見て、中国の歴史を知りたくなって読み始めた本。 自分の毛沢東や中国の印象が大きく変わった!どんな理由でも戦争や暴力が許されるわけではないけど、やはりあの大きな土地と膨大な人口にある一定の安定をもたらそうとすると、とても大きな力が必要であることを理解した。 国民党への脱却時には明確な目的があり、強い意志を持って行動してたけど、共産党になって道徳的な疑問はありつつどう行動するのが適切かわからず悶々とする気持ち、レベルは違うけどわかる気がした。

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2023/02/28

図書館で借りた。 かつて話題となったベストセラー本のひとつで、現代中国における自伝的ノンフィクション。著者の祖母→母→本人と3代に渡るドラマは重厚だ。 私は中国現代史を知る本として知った。確かに「これが中国の世界観か…」と、理解を深めることができた。 小説としても面白い(が、基本...

図書館で借りた。 かつて話題となったベストセラー本のひとつで、現代中国における自伝的ノンフィクション。著者の祖母→母→本人と3代に渡るドラマは重厚だ。 私は中国現代史を知る本として知った。確かに「これが中国の世界観か…」と、理解を深めることができた。 小説としても面白い(が、基本的に「つらい・悲しい・引き裂かれるような逃れられない運命」の繰り返しだ) ポイントポイントで、「中国人の感覚ではこれが~だ」と説明があるのが外国人にとっても非常に分かりやすい。 上巻は清朝滅亡~世界大戦~国共内戦~大躍進運動あたりまでの中国現代史キーワードが含まれる。

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2022/06/24

かなり前のことですが、中国語専攻の知人に「文化大革命について知りたい」と聞くと、この本を薦められました。 祖母、母、著者の女三代記でありながら、清朝末期から国共内戦、中華人民共和国成立と中国の近代史が、国の内側にいた人の目で語られます。 今と違って、改革開放前の中国は不明なことが...

かなり前のことですが、中国語専攻の知人に「文化大革命について知りたい」と聞くと、この本を薦められました。 祖母、母、著者の女三代記でありながら、清朝末期から国共内戦、中華人民共和国成立と中国の近代史が、国の内側にいた人の目で語られます。 今と違って、改革開放前の中国は不明なことが多く、この本はセンセーショナルだったと思います。

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2022/06/15

面白い。莫大な情報と熱量がどんどん頭に入ってきてページをめくる手が止まらなかった。なんだか文字が生きてる感じ。読んだ人の血肉になるような本だと思います。 良い本に出会うと愛が深まりますよね。読書に対する愛、世界に対する愛、この本に出会えた自分に対する愛。私はこの本を読み終えた時、...

面白い。莫大な情報と熱量がどんどん頭に入ってきてページをめくる手が止まらなかった。なんだか文字が生きてる感じ。読んだ人の血肉になるような本だと思います。 良い本に出会うと愛が深まりますよね。読書に対する愛、世界に対する愛、この本に出会えた自分に対する愛。私はこの本を読み終えた時、そんな感じになりました。

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2022/02/05

中国がなぜ、民主主義を採用しなかったのかが何となくわかった気がする。 国民党、共産党、日本含めた諸外国、当時の中国を取り巻く環境の異常さが伝わってきた。

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2021/12/19

●纏足に関する生々しい記述には、子供のために、子供に痛い思いをさせる親の葛藤を感じずにはいられなかった。 ●妾が普通に存在している社会 ●日本軍占領時代→国民党時代→共産党時代 ●上流階級が権力に胡座をかく様子が色々みられる ●筆者の近くには聖人?が多い印象 ●住民(ご...

●纏足に関する生々しい記述には、子供のために、子供に痛い思いをさせる親の葛藤を感じずにはいられなかった。 ●妾が普通に存在している社会 ●日本軍占領時代→国民党時代→共産党時代 ●上流階級が権力に胡座をかく様子が色々みられる ●筆者の近くには聖人?が多い印象 ●住民(ご近所)密告制度で、他人に陥れられる可能性がある生活は怖くて仕方がない。 ●大躍進で無理な目標を掲げさせて、その後の飢饉を招く ●鉄集めとかの失政 ●一家の目線からみる中国史 ●大飢饉の存在は知らなかった。死者数おおすぎ。 症状も、タンパク質含む物質の培養(尿)の仕方もきつい。 ●親が子を思うシーンや、普段は仕事人間の父が少し丸くなって慰安旅行から妻に会いに少し早く帰ってくるシーンなど、ほっとする場面もあった。 ●現在への歴史の繋がりが気になる。下巻もよみたい。

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2021/11/27

1995/03/09 読む前からあらすじを読んで、キビシイ内容とは思っていたけど、今でなければいつ読むのかという気持ち。 女性が女性であるタメに、そして、人が人であるためには。それを一番考えさせられた本。 強く、上を向いて、歩いて行く3人の女性と自分を比べてこりゃいかんと実感。 ...

1995/03/09 読む前からあらすじを読んで、キビシイ内容とは思っていたけど、今でなければいつ読むのかという気持ち。 女性が女性であるタメに、そして、人が人であるためには。それを一番考えさせられた本。 強く、上を向いて、歩いて行く3人の女性と自分を比べてこりゃいかんと実感。 いい女になりたい。

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