絵物語 古事記 の商品レビュー
6年生の女の子が夢中になって読んでいたのをみて、手に取りました。 児童書としての古事記。いろいろはしょられてはいますが、挿し絵もあって、さすがに分かりやすかったです。
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世に「現代語訳古事記」は多い。易しく書かれた絵本もかなり出ている。しかし、原文の形を残したままに、絵本形式の古事記は、ほとんど例がないのではないかと思う。 古事記は、粗筋も大切だが、細部にこそ命がある。もっと言えば、リズムや比喩表現が大切なのだが、この本にそこまで求めるのは無理...
世に「現代語訳古事記」は多い。易しく書かれた絵本もかなり出ている。しかし、原文の形を残したままに、絵本形式の古事記は、ほとんど例がないのではないかと思う。 古事記は、粗筋も大切だが、細部にこそ命がある。もっと言えば、リズムや比喩表現が大切なのだが、この本にそこまで求めるのは無理だ。そのかわり、この本ならではの絵画表現が、大人にも数々の発見を持たらすのではないか?と思う。 私は古事記初心者なので、簡単なことに感心する。例えば長い矛で「コオロコオロとかきまぜ」て生まれたオノゴロ島は、いったい何処なんだろと思ったのと同時に、矛の形は明らかに弥生後期にしか出現しない形態で、古事記作者の視点は作成時の700年ぐらい前にしか遡れないのだな、と独りごちた。本当は皇紀で言えば、1300年以上は遡るはずだ。 涙や雫から次々と生まれ出ずる神々の姿は、原文ではイメージが湧きにくいけど、絵で見ると、あゝなんて簡単に神々が出てくるのか、と思ってしまう。神が神を産んで、綿々と繋がって、天皇に成って行くことを「説明」している。この本の大きな特徴だ。 イザナミは火の神カグツチを産んだ火傷がもとに亡くなるのだが、イザナギは怒りに任せてカグツチの首をちょん切ってしまう。その剣の滴る血から戦さや水の神など、災いと生産の神々が次々と産まれる。小さな事件は、次の来たるべき社会の転換点になったことを示していると思う。絵を見ると、まだ子供のような神なのである。小さく産んで大きく育つ。そうやって、日本人は神々(社会)と向き合ってきたのかもしれない。 何年か前、出雲の国で黄泉比良坂(よもつひらさか)と言われる森の中を訪ねたことがある。死の国の住人になったイザナミを閉じ込めた岩も見た。真偽はどうであれ、1300年近くそういう伝説を伝える人々のエネルギーに圧倒された。絵の中の最後の彼女の姿、子供が見たら夢の中に出てくるかな。 ヤマタノオロチは、ずっとキングギドラみたいな姿を想像していたけど、原文をきちんと読めば「ズルズルと体をひきずり」やってくるのだ。絵を見て初めて知った。巨大な大蛇が8匹同時にズルズルやってくるのは、確かに気持ち悪い。 等々、書き出すとキリがないのでここまで。大人が読んでも、大人が読んでこそ、面白い絵本でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『古事記』をまともに文章で読むのが初めてだと思うのだけど、名前が覚えられない…! 名前はさておき、ストーリーはだいたい理解した(つもり)。 しかしオオナムヂ兄弟に嫌われすぎじゃないか⁉︎といかみんな兄弟仲悪くないか⁉︎ 神さまっても意外なほど人間くさい。
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神様も、りふじんな奴ばかりなのだから、現代社会もさもありなん。 古事記の上巻部分にあたる、神様たちの、神話の部分を絵物語として非常に読みやすく、面白くまとめられていた。知ってる話もいくつもあったが、知っているのは初めの方ばかりで、中盤以降は知らない話も多い。
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ヤマタノオロチとか因幡の白兎とかは、神話として知っていたけど、それら全て繋がった1つの物語だったということに驚いた。話がどんどん飛ぶので簡略化されてるんだろうなと思うけど、とっても読みやすかったし、一般常識として一読しておいても損はないかなと思う。
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神様の名前が覚えにくく、カタカナで書かれているので 漢字の当て字っぽいのがあればいいのにって思った。 文章はわかりやすいのでスラスラ読めた。 絵本と言いながらけっこうなページ数があって 面白かった。 漫画の題材などで使われることも多いこの話。大体の概要が分かって良かった
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いやもうほんとに、古事記って摩訶不思議で楽しいって思わせてくれる、読みやすい本でした。 大人の私だって楽しめたんだから、子どもたちもなんじゃこりゃ、へぇ、きいたことある。なんて思いながら楽しんでくれるんじゃないかしら。 イザナキとイザナギ、アマテラス、スサノオ…日本人なら知って...
いやもうほんとに、古事記って摩訶不思議で楽しいって思わせてくれる、読みやすい本でした。 大人の私だって楽しめたんだから、子どもたちもなんじゃこりゃ、へぇ、きいたことある。なんて思いながら楽しんでくれるんじゃないかしら。 イザナキとイザナギ、アマテラス、スサノオ…日本人なら知っておいてほしい神様たちの姿、富安陽子さんが書いてくれたなんて本当に嬉しい限りです。 山村浩二さんのイラストも味があって嫌味がないし、人間くさいけども飄々とした神様たちの姿が、愛おしくなってしまう。 名前が面倒くさくってすぐに途中で投げ出していた古事記、やっと全て読めました。児童書だけど、しばらくはこれでいいや私。 日本の神様っていっぱいいるからいいですねー。平和です。
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「なになに、この国のはじまりのことをしりたいというのかな?よしよし、はなしてあげよう。」で始まる語り言葉で書かれた古事記。「国生み」から「海幸彦と山幸彦」まで、全13の物語を収める。全頁に「頭山」等のアニメーションで知られる山村浩二の挿絵入りで、読みにくく覚えにくい名前の神さまた...
「なになに、この国のはじまりのことをしりたいというのかな?よしよし、はなしてあげよう。」で始まる語り言葉で書かれた古事記。「国生み」から「海幸彦と山幸彦」まで、全13の物語を収める。全頁に「頭山」等のアニメーションで知られる山村浩二の挿絵入りで、読みにくく覚えにくい名前の神さまたちの物語の理解を助ける。 物語自体は古事記なので、特に新しいストーリーがあるわけではないのだが、親しみやすい語りと動きのある挿絵とで手に取りやすい一冊となっている。
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古事記、一度ちゃんと読んでみたいと思いつつ、 難しそう、そして、面白くなさそう(笑)なので、 なかなか挑戦できませんでした。 漫画もいまいちなーと。 が、これはなんか読みやすそう!と思い、 図書館で借りました。 すぐ読めました。 だいぶ、簡略化されてますが、その分読みやすかっ...
古事記、一度ちゃんと読んでみたいと思いつつ、 難しそう、そして、面白くなさそう(笑)なので、 なかなか挑戦できませんでした。 漫画もいまいちなーと。 が、これはなんか読みやすそう!と思い、 図書館で借りました。 すぐ読めました。 だいぶ、簡略化されてますが、その分読みやすかったです。 やっと、今まで部分的に知っていたお話がつながった感じです。 もうちょっと、天皇までの繋がりも読みたかったです。
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挿絵が入っていてとても読みやすい古事記。小学生でも読めると思うので、こういう本から触れるのもありだと思いました。 今回は上巻でしたが、中巻や下巻もこのテイストで出してみてもいいと思いました。 (以上、ブログ全文です。) ブログはこちら http://blog.livedoo...
挿絵が入っていてとても読みやすい古事記。小学生でも読めると思うので、こういう本から触れるのもありだと思いました。 今回は上巻でしたが、中巻や下巻もこのテイストで出してみてもいいと思いました。 (以上、ブログ全文です。) ブログはこちら http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/5337806.html
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