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ボックス21 の商品レビュー

4.4

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「制裁」はかなり前に読み、報われなさに手が止まってしまっていた。 先日クレイジージャーニーでスウェーデンの薬物問題を観たので、(テレビとしての演出はあるとしても)情景が浮かんでしまう。 こんなに重苦しい北欧ミステリが多くの人に読まれるのは、社会に本当にある問題を描いているからだと思う。自分達の身近にも同じ問題がある。 亡くなった被害者が本当に報われないが、グレーンス達の気持ちも多少理解してしまう。なんともやりきれない話だった。

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2025/09/26

 元服役囚ベリエ・ヘルストレムと作家アンデシュ・ルースルンドの描く事件は、現在のスウェーデンでの深刻な病理を浮き彫りにする。  フィクションでありながら、現実の社会の闇でもある人身売買と強制売春の悲しい事件に取り組むグレーンス警部もまた、時代が生み出したかのようなモンスター級の...

 元服役囚ベリエ・ヘルストレムと作家アンデシュ・ルースルンドの描く事件は、現在のスウェーデンでの深刻な病理を浮き彫りにする。  フィクションでありながら、現実の社会の闇でもある人身売買と強制売春の悲しい事件に取り組むグレーンス警部もまた、時代が生み出したかのようなモンスター級の犯罪者によって引き起こされた、やるせない過去を抱えながら生きている。  彼の過去と、それを引きずりながらの痛々しいまでの現在の生活が、シリーズの中で徐々に明かされていくほどに、読み手の切なさは増していく。  不完全燃焼のような今回の事件の終わり方。この先のシリーズの中で、解決の展開を見せるのか?!

Posted byブクログ

2025/04/08

北欧ミステリらしさはあるものの、この展開はどうなんだろう?しかし、1人の人間が何においても間違わず正しいというのは読み手の私がそう思い込んでいるんだろう等々様々な思いが去来。 「恥」がテーマになってるようだけど、私から見たらそれは「恥」とは思わなかったりして、「恥」の範疇は人によ...

北欧ミステリらしさはあるものの、この展開はどうなんだろう?しかし、1人の人間が何においても間違わず正しいというのは読み手の私がそう思い込んでいるんだろう等々様々な思いが去来。 「恥」がテーマになってるようだけど、私から見たらそれは「恥」とは思わなかったりして、「恥」の範疇は人によって違うぞと。作者が「恥」とか社会問題に気をとらわれすぎて、物語が少しブレているような気もする。あとグレーンス警部って前からこんなヒステリーおじさんだったかな? いろんな?マークが浮かんでくるので、次の「死刑囚」も読もうと思う。

Posted byブクログ

2025/02/09

スウェーデンの作家アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの共著の長篇ミステリ作品『ボックス21(原題:Box 21)』を読みました。 アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの共著は6年前に読んだ『三秒間の死角』以来なので久し振りですね。 -----story--...

スウェーデンの作家アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの共著の長篇ミステリ作品『ボックス21(原題:Box 21)』を読みました。 アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムの共著は6年前に読んだ『三秒間の死角』以来なので久し振りですね。 -----story------------- 暴行事件の「被害者」が取った不可解な行動。病院に立てこもった彼女の目的とは――? 〈このミステリーがすごい! 第一位〉の『熊と踊れ』著者が、大反響の『制裁』に続けて放つ、北欧警察小説の真骨頂! リトアニア人娼婦のリディアは斡旋業者から激しい暴行を受け、病院へと搬送された。 意識を取り戻した彼女は突如思いがけない行動に出る。 医師を人質に取り、地階の遺体安置所に立てこもったのだ。 同院内で薬物依存患者の殺人事件を捜査していたグレーンス警部は、現場で指揮を執ることになるが……。 果たしてリディアの目的は? そして事件の深部に秘められた、あまりにも重い真相とは何か? 大反響の北欧ミステリ〈グレーンス警部〉シリーズ第二弾 ----------------------- 本作品はストックホルム市警のエーヴェルト・グレーンス警部とスヴェン・スンドクヴィスト警部補が活躍するシリーズの第2 作……2005年(平成17年)に発表された作品です、、、 本シリーズを読むのは、第1作の『制裁』、第3作の『死刑囚』、第5作の『三秒間の死角』に続き4作品目……重いんですけど、本作も物語として愉しめました。 強制売春の被害者が起こした思いもよらぬ事件……グレーンス警部が直面する北欧の闇とは? スウェーデン警察小説シリーズ第2作。 冷夏のストックホルム、アパートの一室で鞭で打たれた意識を失った売春婦リディア・グラヤウスカスが発見される……同じ日、ヘロイン依存症の男ヒルディング・オルデウスが覚醒剤に洗剤を混ぜて売りマフィアの怒りを買うことに、、、 翌日、ふたりの軌跡がストックホルム南病院で交わる……恥辱を晴らそうとするリディア、恥辱で薬を忘れようとするヒルディング、そして残虐な暴行殺人事件と、医師を人質に取った立て籠もり事件が同時に起こる というサスペンスフルな展開なのですが、旧ソ連や東欧からの女性の人身売買・強制売春や麻薬中毒、目撃者の証言を覆い隠すための暴力や脅迫等の社会問題、社会の病理がリアルに描かれており、テーマとしてはとても重たい作品でしたね。 印象的だったのは衝撃的な結末……読みながら「もしかして」という予感はあったのですが、まさかと思っていた不幸な予感が的中しちゃいました、、、 ハッピーエンドで終わらないところにリアリズムを感じましたねー エーヴェルト・グレーンス警部やスヴェン・スンドクヴィスト警部補の決断については、賛否両論意見が分かれる部分だと思います……この展開に驚き、憤りを感じつつ、これが現実なのかなー とも感じました。 本シリーズ、他の作品もぜひぜひ読みたいです。

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2025/01/23

スウェーデンの警察小説シリーズ第2弾。 今作もグレーンス警部はボヤキまくりの怒鳴りまくりで、挙げ句の果てに証拠品を私情に駆られて破棄してしまうし、かなりのダメっぷり。 人身売買屋に騙されてリトアニアからスウェーデンに連れてこられて売春をさせられている女性が、入院した病院で人質を取...

スウェーデンの警察小説シリーズ第2弾。 今作もグレーンス警部はボヤキまくりの怒鳴りまくりで、挙げ句の果てに証拠品を私情に駆られて破棄してしまうし、かなりのダメっぷり。 人身売買屋に騙されてリトアニアからスウェーデンに連れてこられて売春をさせられている女性が、入院した病院で人質を取って立てこもるというストーリー。 グレーンス警部をはじめストックホルム市警察所属の登場人物のダメっぷりは全く褒められたものではないということはともかく、小説としてはテンポ良い展開にグイグイ引き込まれて読み進められる。

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2024/11/17

読みながらこちらも胃が痛くなってくる。 生き続ければわたしたちも何かを抱える。 だれにもさらけ出したくたくないものを。 そんなものと向き合う話でした。 最後に待ち受けていたものがわたしたち読み手が予期していたものだったとしても、読了後は胸に灰色のような何かが広がっていって、ああ、...

読みながらこちらも胃が痛くなってくる。 生き続ければわたしたちも何かを抱える。 だれにもさらけ出したくたくないものを。 そんなものと向き合う話でした。 最後に待ち受けていたものがわたしたち読み手が予期していたものだったとしても、読了後は胸に灰色のような何かが広がっていって、ああ、と頭を抱えたり宙を見上げたりして、気持ちを落ち着かせる必要にかられました。装丁もとてもよい。 とても面白く、そしてどうしようもなくわびしい1冊です。

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2024/03/04

グレーンス警部シリーズ第二作。リトアニアから騙されて売られた売春婦が、病院の遺体安置所に人質とともに立てこもる。社会に対する怒りや悲しみに満ち、気持ちを揺さぶられる小説だ。 北欧ミステリー独特の暗さや残酷さ、濃厚な人間模様も味わって読んでほしい。

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2024/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「制裁」以上に、夢中になって読んだ。 満員電車に乗るのが全く苦にならないほど。 なんだったら、この本が読めるから電車に乗るのが待ち遠しかったほど。 恋人(だったのか?本当に)に裏切られ、船内で殴られた瞬間に希望が粉々に打ち砕かれ、自分の身体が自分のものではないと思いながら、絶望の日々を過ごすリディアを思うと、胸が締め付けられる。 リディアの命とプライドを賭けた立て篭もり、真実が白日の元に晒されて欲しかった。 彼女の心が壊れることと引き換えに保持していた「ボックス21」、このタイトルにも胸打たれる。 しかもこの売春斡旋はフィクションではない。 こんなに辛すぎる思いをする女性は、この世にただの1人もいてほしくない。 そしてラスト3行の衝撃。 「だからコイツやって言ってたやん」と誰にともなく独り言。分かってはいたもののやはり衝撃。

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2023/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グレーンス刑事シリーズ第二弾。 相変わらず重く、苦しく、辛い、だけどずっと読んでいたい。そんなザ・北欧小説という感じ。 売春斡旋業者から大怪我を負いながらも逃げ出した女が、病院の死体安置所に人質を取って立て篭もる。要求はグレーンス刑事の親友と話をすること。なぜ人身売買により他国から売られた女が、立てこもり事件を起こすのか。一方、グレーンス刑事の恋人が脳に障害を持つきっかけとなった事故。その事故を誘引した犯罪者が刑期を終え出所することに。。。 今作も2部構成。売春婦リディアが起こした立て篭もり事件の顛末と、そのことで明らかとなったある真相をめぐる二人の刑事の苦悩が描かれる。 真相については途中でなんとなく察することができる。ラストについても同様。ただ、物語の構成が素晴らしく、読んでいても全く飽きがこない。 救いはなく。希望も叩き折られる。だけど、素晴らしい小説。 ボックス21とは何か。題名もとても秀逸。

Posted byブクログ

2021/08/15

シリーズ最初から再読している最中、もちろんタイトルだけで内容を思い出すのは無理なのだが読み始めると記憶がよみがえって二度目ならではの細部の読みも深くなる。それにしても2作目は後味の悪さがどんよりと立ち込めて気持ちが悪い。後でこれも決着がつくのだろうか、楽しみに読み進めたい。

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