池上彰の世界の見方 ドイツとEU の商品レビュー
池上彰の世界の見方、これで何冊目か?いつもの様に分かりやすい書き振りで頭の整理に役立ちました。欧州合衆国を標榜するEUの苦闘の歴史が概観でき、また、民主主義がヒットラーを生んだという指摘等考えさせられました。少しでも、今の世界を理解する為に更に歴史を学びたいと思わせる一冊でした。
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面白かった! 分かりやすい。ドイツだけでなくその他のヨーロッパの国や日本はこう、という比較もしてくれるので更に分かりやすい。ヨーロッパが好きなので『イギリスとEU』『ドイツとEU』を読みましたが、このシリーズの中東やアメリカも読みたいな。
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日本と比較しながら読みました。 西ドイツと東ドイツで第二次世界大戦、移民への捉え方が異なることから、学校教育が与える影響の大きさを感じた。
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最近出版された「インド」が面白かったので、ほかの地域にも興味が出てきて購入。 内容としてはどちらかというとEUの記述が多いものの、ドイツ・EUそれぞれの現代史や課題をざっくりとつかむことができる良書である。 特に、ドイツの南北での違いや国民投票の危うさ、通貨単位「ユーロ」の由...
最近出版された「インド」が面白かったので、ほかの地域にも興味が出てきて購入。 内容としてはどちらかというとEUの記述が多いものの、ドイツ・EUそれぞれの現代史や課題をざっくりとつかむことができる良書である。 特に、ドイツの南北での違いや国民投票の危うさ、通貨単位「ユーロ」の由来などは意識せずに過ごしてきたこともあり、未知の知識に触れるという意味でも非常に好奇心を満たす本であった。
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ヨーロッパの良い面しかみてこなかったが、それぞれの国で大変な問題を抱えてるんだなと思う。 物事には背景があってそれを知ってないと理解できないという事を痛感した。
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WWⅡ後、連合国は、ドイツの占領下から解放された東欧を、自由選挙のもと民主主義国家にすると約束していたが、ソ連が裏切り、社会主義国家とする。また、ドイツも独立するはずが、東ドイツと西ドイツで分割占領する。 →西の民主主義と東の社会主義がにらみ合う、東西冷戦の開始 これにアメリカ+...
WWⅡ後、連合国は、ドイツの占領下から解放された東欧を、自由選挙のもと民主主義国家にすると約束していたが、ソ連が裏切り、社会主義国家とする。また、ドイツも独立するはずが、東ドイツと西ドイツで分割占領する。 →西の民主主義と東の社会主義がにらみ合う、東西冷戦の開始 これにアメリカ+ヨーロッパの国々が対抗しようと、NATOを設立。 ロシアも対抗してワルシャワ条約機構を設立するが、ソ連崩壊とともに消滅。 ユーゴスラビアは、チトーというカリスマの元、独力でナチスを追い返す。経済では、社会主義なのに西にも東にも加わらなかった。そのため、チトーは全人民武装という主義の下、全ての家庭に武器を配った。 →チトー亡き後、同じ民族や宗教の民がかたまって、国が分裂する。 現在のEU...マーストリヒト条約により結成、リスボン条約に基づいて運営 シェンゲン協定...域内の人の出入りを自由にする協定 お金としてのユーロの前身→ECU(エキュ) 通貨統合する前に、各国が自国の為替レートを一定の変動幅に収める必要があるため、このバーチャル通貨(銀行間の決済などに使用)が導入された。 その後、緩やかにユーロに移行した。 欧州中央銀行制度:EU中央銀行と加盟国の中央銀行が話し合いながらEUの金融政策を行うこと ユーロシステム:欧州中央銀行と参加国の中央銀行で通貨政策を行うこと 金融政策は欧州中央銀行、財政政策は各国政府が行わなければならない。その歪みが出たのがギリシャ危機。 ギリシャは巨額の財政赤字に陥っていたが、自国通貨を刷れず、赤字国債を大量発行して金を呼び込もうとした。しかし、信用がないため買ってくれない。そのため超高金利で国債を売るも、返すアテがない。ついには破綻。 その余波が、他EU諸国にも飛び火。さらなる炎上を防ぐために、みんなで支援を行う。 ユダヤは実は日露戦争に関わっている ロシアはキリスト教のため、ユダヤ教と仲が悪い→日本の戦時国債を、ユダヤ人が買い取ってくれた ドイツの憲法(基本法)の改正に国民投票を経ない理由は、ナチスが国民からの民主主義によって生み出されたから。選ばれた国会議員によりきちんと検討しようという思い。 西ドイツと違って、東ドイツは、戦争に対して反省する気持ちが強くない。メルケルが難民を無条件で受け入れると発表したとき、ドイツの中で難民や移民を追い出すべきという反対意見があった。 東西ドイツが統一される前まで、韓国では、北朝鮮と一緒になりたいと言う気持ちがあったが、ドイツ統一後薄れた。 プロテスタントのカルヴァン派は、仕事に対しても一生懸命努力をし、質素でいることが、神様から選ばれていることの証になると考えている。 マックスウェーバーは、ドイツが発展したのはカルヴァン派の思想があった、と主張した。 福島で原発事故があるまで、メルケルは原発推進派だったが、日本人ですら対応できないような事故が起き、ドイツには無理だと考えた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【内容】 EUとは何か、ドイツの役割と共に解説 2度の世界大戦という苦い経験から、戦争のない平和な世界をつくるという大きな理想を掲げて誕生したEU。国境をなくし、通貨を共通にして、人、モノ、お金の移動を自由にしていった。 しかし、移民や難民の流入を招いてEUの結束は揺らいでいる。イギリスがEUからの離脱を決め、各国で自国第一を掲げる政党勢力が伸長した。 理想と現実の狭間で悩むEUはどこに行くのか? 実は統合にはドイツが強大になるのを抑え込む意味もあった。しかし、今やドイツはEUのリーダー格になっている。戦後のヨーロッパでのドイツの役割と共にEUを読みとく、池上オリジナル解説。 本書は、池上さんが選ぶ独自のテーマで、世界の国と地域を解説する「池上彰の世界の見方」シリーズの5冊め。都立戸山高校での特別授業をもとに構成。 【感想】 ドイツ人とこれから仕事で関わるであろう中で、 彼らの背景を知ることに役立ったと思う。 EUはドイツを牽制することを含む、 「二度と悲惨な戦争を起こさないように」 という理想のもとに組織されたけれども、 経済的に強いドイツが中心になっている現実... イギリスの離脱、 移民問題を端に発した自国民第一主義の流れなど、 何が正解なのかと見出すのは難しいなぁと。 ドイツが発展したのは、プロテスタントのカルバン派の思想がその根底にあったのではないか、 というマックス・ウェーバーの主張は的を得ている。 どこでどのような思想の元で生まれるかは自分で決められないから、辛い所だなぁと思う。
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2019/12/10 イギリスに続くドイツ版。イギリスから見たEUとの関わりとドイツとではどう変わるのかと比較しながら読んでいたけど、案の定まったく違いました。 そもそもEUはヨーロッパが二度と世界大戦のような大惨事を起こさないためにヨーロッパを1つにしようという目的で組織された...
2019/12/10 イギリスに続くドイツ版。イギリスから見たEUとの関わりとドイツとではどう変わるのかと比較しながら読んでいたけど、案の定まったく違いました。 そもそもEUはヨーロッパが二度と世界大戦のような大惨事を起こさないためにヨーロッパを1つにしようという目的で組織されたものであり、第一次世界大戦、第二次世界大戦をそれぞれ引き起こしているのはドイツであるということ。けれども、ドイツは二度の世界大戦で犯した過ちを徹底的に反省して、その態度を世界に示して信頼を勝ち得てきているような気がします。 正直今のドイツに戦争してた暴れん坊的なイメージはないし、むしろ堅実で真面目みたいな印象があります。 それだけ国内でも徹底した教育を行ってきたということなのでしょうか。日本も敗戦国としてドイツの教育方法など見習うべきものがあるのではないかとも思います。 またEU加盟に伴う難民に関するスタンスの違いやその背景にあるもの、戦前の因縁を今はどう引きずっているのか、あるいは処理しているのか。 EUの中でもイギリスが脱退を国民投票で決め、ヨーロッパ各国に広がる自国第一主義の考え方は今後の国の行方を考える上で無視できないものであると思われます。 日本もその姿からどんなことを学ばなきゃいけないか…だと思いました。
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教育や宗教など環境が国を造る上でいかに重要かということがよく分かった。 世界の見方シリーズはほとんど読んだけど今回の「ドイツとEU」編が一番衝撃的。 結構EUは知ったつもりでいたので余計。
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最初に題名を見た時に変だと思った。 なぜ、「ドイツとEUなのか?」 ドイツは、EUの一部ではないのか? しかし、読んでいくうえでEUにおけるドイツの役割や重要性が見えてきた。
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