シネマコンプレックス の商品レビュー
登場人物たちの映画館の仕事の説明口調が合わず、読んでて飽きてしまった。 映画館で働いてたことがあるし、映画が好きだからもっと集中したらハマるのかもしれない。 きっと今の自分は、こういうお話の気分じゃなかったんだろうな、、と思うのでまたいつか読み返してみたいと思う。
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シネコンを軸にそこで働く人たちの物語。 一人一人の話があっさりしていてサクサク読めます。 クリスマスにサンタの帽子被るのどこのバイトでもよくありますが、私も嫌だったな笑
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シネコンで働く人たちの話。従業員がたくさんいて、それぞれの部署での出来事や人間関係の話がメインかな。シネコンのバックヤードが知れて良かった。【映画館に行く→チケットを買う→トイレに行く→飲み物を買う→上映する部屋に入る】これが私の映画を観に行く時の行動。この行動をしている時、バッ...
シネコンで働く人たちの話。従業員がたくさんいて、それぞれの部署での出来事や人間関係の話がメインかな。シネコンのバックヤードが知れて良かった。【映画館に行く→チケットを買う→トイレに行く→飲み物を買う→上映する部屋に入る】これが私の映画を観に行く時の行動。この行動をしている時、バックヤードでは従業員が走り回ってるんだろうな。そういうのを想像しながら読むのは楽しかった。 連作短編で各話の主人公が、どういう風に人間関係を築いているのか読むのは面白かったな。こういう人いるよねー、それすごく分かるわーとか共感してしまった。作中で出てくる嫌な人は、詮索好きな人、仕事が出来るわけではないのに威張る人、上から目線、マウントをとる人、責任を押し付ける人、などなど。(これ以上言うと私も嫌な人間になってしまいそう。)もちろん良い人も登場する。優しい人、サポート上手な人、空気が読める人、仕事ができる人、人望がある人、などなど。(これはほぼ私がなりたい人だな。)色んな人たちが登場し、煩わしい人間関係、いい人間関係ができる。この人間関係も部署が違うとまったく違うものになる。みんなに嫌われてる人も、部署によっては良い人だったり。その逆もある。固定観念で物事を見てはいけないな。これが面白いな。こうやって社会が形成されるんだろうなと思った。 この人間関係を読むのは面白いと思いつつ、私にはちょっとなーと思った。私にはリアル過ぎる。現実の私の人間関係をそのまま見てる感覚になる。物語の中でも人間関係を考えたくないな。 このシネコンで一番信頼されてる2人、島田さんと岡本くん。この2人が最終的にどうなっていくのか?が気になってた。一つの話が終わるごとに、2人の関係が明らかになっていく。最後の最後でおぉーとなる結末だったけど、私はもう少しキュンキュンが欲しかったな。 この物語を読んで、久しぶりに映画館に行って映画を観たくなりました。
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学生時代のアルバイト を思い出しました。 登場人物たちの言動が なんだかリアルで、 当時の自分自身や周り にいた先輩や後輩たち のことが、 そのまま描かれている かのよう。 ノスタルジーにひたる 作品でした。
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最近注目している畑野智美さんの本作はシネコンを舞台にそこで働くスタッフ達の悲喜こもごもを描いた連作短編集です。 前作の「消えない月」も良かったけれど、こちらは今まで知らなかったシネコンの裏がかいま見れてとても興味深く読みました。 チケットのもぎりや館内の案内、清掃をする「フロ...
最近注目している畑野智美さんの本作はシネコンを舞台にそこで働くスタッフ達の悲喜こもごもを描いた連作短編集です。 前作の「消えない月」も良かったけれど、こちらは今まで知らなかったシネコンの裏がかいま見れてとても興味深く読みました。 チケットのもぎりや館内の案内、清掃をする「フロア」 飲食売店の「コンセッション」 チケットを売る「ボックス」 グッズ販売の「ストア」 映写担当の「プロジェクション」 事務所で働く「オフィス」 これら6つのセクションで成り立っている事や名称、それぞれの仕事の内容などの情報もためになり今後シネコンへ行くたびにこの小説を思いだしそうです。 小説ではクリスマス・イブの1日の中で一生懸命働く普通の人々が描かれています。 大きな事件が起こるわけでもなく、濃いキャラの人物が登場するわけでもありませんが、とても惹きつけられるのは登場人物達が皆自分たちの身近に存在する様な「普通」の人達だからかも知れません。 ちょっと癖がある人、嫌な物言いをする人もいますが、どの人物もリアルです。 加藤くんの恋の話や主人公の島田さんと岡本くんの恋の行方には胸がキュンとときめいてしまい昔の自分を思い起こしてみたり幸せな気持ちになれました。 畑野さんの描く普通の人々、人間らしさに溢れていて読後感もほんわかでした。
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【収録作品】フロア/コンセッション/ボックス/ストア/オフィス/フロア・新人/プロジェクション お仕事小説。そして、一歩踏みだせなくなっている人たちが踏みだす話。 立場が変われば視点も変わり、互いの見え方も変わるというわけで、章ごとに視点が変わるのは面白い。 強いショックや決意を表すのだろうけれども、決まっている就職を蹴るということを軽々しく扱って欲しくないな、と思ってしまう。
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地方都市のショッピングモールの中にあるシネマコンプレックスで働く若者たちに、あるクリスマスイブの1日に起こった出来事を切り取ったお話。 オープンスタッフで入って長年働くベテランフリーター、飲食でポップコーン等を販売する担当の見た目の良い男の子、義母との同居に苦痛を感じるチケット...
地方都市のショッピングモールの中にあるシネマコンプレックスで働く若者たちに、あるクリスマスイブの1日に起こった出来事を切り取ったお話。 オープンスタッフで入って長年働くベテランフリーター、飲食でポップコーン等を販売する担当の見た目の良い男の子、義母との同居に苦痛を感じるチケット販売担当の主婦、フロアの仕事が好きだったのに事務にまわされた女の子、将来に悩む映写技師の青年など多角的視点から書かれた1日。 可もなく不可もなく、かな。シネマコンプレックスでの仕事って想像していたよりずーっと大変そうだな。
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クリスマス・イブにシネコンで働く人達の話。 コンセやフロアで働いている人達の 慌ただしさが目に浮かんだ。 読みやすかった。
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いつも行っているシネコンでこんな風に人が働いていることを初めて知った。 思っていたよりずっと大変な仕事だ。 加藤くんが好きだなーー もどかしく感じていた2人がハッピーエンドでよかった。
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シネマコンプレックスで働くアルバイトたちの群像劇。お仕事小説である。各章、違った人物の視点で書いているので、共感できる立場の人がひとりはいるかも。 私の場合は片山さん。ーみんなが忙しいのに、私ひとり何をやればいいのかわからなくてひまだ、という状況。ワカル。 職場経験これからの若い人向きの作品だと思う。 この世代の作者にしては古い結婚観に驚いた。 やりたいこともないから、今の彼と結婚して酒屋の嫁になればいいかと考える千秋。 島田と話し合うことなく、告白と同時に実家についてきて(=実家で自分を手伝えということ)とプロポーズする岡本。 本書はこれがラストシーンになっている。 読んでいて、え、島田と映画館を再起させたいとか夢を語って、という順じゃないんだ? 島田に他の仕事をする選択肢は与えないわけだ? 本人の意志関係なく? と、めちゃくちゃ驚いたんだけど、田舎だから他の仕事という選択肢はないのか。島田がその仕事いやだと言うなら、他の女と結婚しなくちゃいけないのか。そういうものか。 それはそれで結婚の目的がはっきりして、夫婦とも別の仕事で忙しくすれ違いなんていう問題は出てこないから、逆にこれは肯定的に考えたほうが良いのか? と、えらく考えさせられた。 今の時代、いやいや結婚する必要はないわけで、 再評価される結婚観なのかもしれないと思った。 二人で家業の仕事をやっていく、うまく行かなかった場合も二人で協力して対処していく……ということですね。最初からその気なら、なるほどアリですね。
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