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街場の天皇論 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2018/02/10

20180210 今の政治の状況について自分なりに理解したいと思い、天皇論のタイトルで読む事にした。安倍政治が何故長期政権になり得たのか?結局はうまく争点をはぐらかされて経済優先、グローバル化という響きの良い言葉だけに流されているせいだと理解した。 大衆が本筋を理解するためには曇...

20180210 今の政治の状況について自分なりに理解したいと思い、天皇論のタイトルで読む事にした。安倍政治が何故長期政権になり得たのか?結局はうまく争点をはぐらかされて経済優先、グローバル化という響きの良い言葉だけに流されているせいだと理解した。 大衆が本筋を理解するためには曇りなく論じてくれる作者のような存在が必要だと思った。自分のことなので自分で判断するのは当然なのだが、、、

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2018/01/07

今上天皇の退位を来年に控え、天皇や天皇家の報道や 様々な天皇論が語られていますが。 確かに民族の特殊性を下手にとらえると大変なことに なるとは思いますが、天皇が存在するという日本国の 特殊性はあるのだろうと思います。 そこに立憲民主と天皇性の2項対立の中の矛盾や、 そこからくるで...

今上天皇の退位を来年に控え、天皇や天皇家の報道や 様々な天皇論が語られていますが。 確かに民族の特殊性を下手にとらえると大変なことに なるとは思いますが、天皇が存在するという日本国の 特殊性はあるのだろうと思います。 そこに立憲民主と天皇性の2項対立の中の矛盾や、 そこからくるであろう抑止力というのも ありえるのだと思いますが、そこに全能性を持つのも 怖い気がします。

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2017/11/23

内田先生が天皇について、特に今上天皇についてお書きになったものを読むたび、これを天皇は読んでおられるだろうか、読んでおられたらいいなぁと思っていた。もし、今までその機会がなかったとしても、今回1冊の本にまとめられ、お読みになる可能性が高くなったのならいいなぁと思う。 個人的には...

内田先生が天皇について、特に今上天皇についてお書きになったものを読むたび、これを天皇は読んでおられるだろうか、読んでおられたらいいなぁと思っていた。もし、今までその機会がなかったとしても、今回1冊の本にまとめられ、お読みになる可能性が高くなったのならいいなぁと思う。 個人的には、いつもながら、本になる前から読んでいる文章が多かった。でも、それはいつものごとく構わない。 能楽師の安田登先生が最近書いておられる文章の中に 「内田さんの本は、読んでいると自分の思考が刺激されて、途中から内田さんの本の内容ではなく、自分の思考に集中してくる。何度も本を閉じて、コーヒーなど飲みながら外を眺めつつ、ぼんやりと思索してしまう。そんな本が多い(あ、僕にとってはね)。」とあるのだが、全くその通りだ。 そういう意味で、あまり天皇論とは関係ないが、3ヶ所引用。 "道徳心がない人間のことを「今だけ、金だけ、自分だけ」とよく言いますけれど、言い得て妙だと思います。「今だけ」という考え方をすることは、それ自体が不道徳的なのです。(略)道徳的か不道徳的かというのは、どれだけ長いタイムスパンの中で自分のふるまいの意味を思量するかによって決定されるということです。" 34ページ "私たちが「問題」と呼んでいるものの多くは長期にわたる私たち自身の努力の成果である。だから、それは「問題」というよりむしろ「答え」なのである。" 112ページ これに関しては、今まで何度も読んでいる。内田先生が書かれたものなのか、一般的によく言われていることなのか… "ほんとうに力のある人間は、自分と対面している人間の最良の人間的資質を引き出すことができるのである。" 199ページ

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2017/10/18

マジメに天皇の問題について論じているのは前半のみで、この部分は天皇という存在を考察するのにとても役に立つ。しかし、予想の範疇を超えるような内容ではない。漠然と感じていた天皇という存在に対する畏怖や畏敬の念に根拠を与えてくれるといった感じ。 後半は天皇論を離れて日本人論というところ...

マジメに天皇の問題について論じているのは前半のみで、この部分は天皇という存在を考察するのにとても役に立つ。しかし、予想の範疇を超えるような内容ではない。漠然と感じていた天皇という存在に対する畏怖や畏敬の念に根拠を与えてくれるといった感じ。 後半は天皇論を離れて日本人論というところまで風呂敷が広がる。しかしほんとうに面白いのはこの後半。海洋民族的な性質と農耕民族的な性質が周期的に顕在化するという点はほんとうにこちらの想像を超えた広がりを見せて、夢中で読んでしまった。北方謙三先生のような天才が、国家という強大な権力に抗う者を書く際に、なぜ海戦に執着するのか、よくわかった。北方先生は天才だとよくわかった。 自分が政治思想的には左側の世界にいてその界隈の人々の言論に違和感を持つ理由は、日本的な小情況に足を取られて思うように動けないでいることに気づいていないことが、右を経て左の世界に入った自分には否応なしに見えてしまうことが原因なのだと思った。

Posted byブクログ